日本と韓国、両国のエンタメ界で鮮烈な印象を残し続けている俳優のヒョンリ(현리)が、新作ドラマへの出演を控え、自身のルーツや日韓交流への熱い想いを語りました。
現在、韓国で大きな注目を集めているヒョンリ。彼女は東京で生まれ育った在日コリアン(日本で生まれ育った朝鮮半島にルーツを持つ人々)であり、日本語、韓国語、英語を操るトリリンガル俳優としても知られています。そんな彼女が、自身のバックグラウンドを投影するかのような「通訳」をテーマにした作品に出演することで、あらためて韓国への愛着と、日韓の文化交流に携わる喜びを明かしました。
■ 話題の新作『この恋、通訳できますか?』への期待
ヒョンリが出演を決めたのは、Netflixでの配信も期待されている新作ドラマ『この恋、通訳できますか?』(이 사랑 통역 되나요?)です。この作品は、他国の言葉を翻訳する仕事を持つ通訳者が、自分とは正反対の愛の表現をする女性と出会い、言葉の壁を越えて理解し合おうとするロマンスストーリーです。
ヒョンリはこの中で「ナナミ(나나미)」という役を演じます。主演は、日本でも圧倒的な人気を誇るキム・ソンホ(김선호)と、今最も勢いのある若手女優コ・ユンジョン(고윤정)という豪華な顔合わせ。さらに、脚本を手掛けるのは『主君の太陽』や『ホテルデルーナ(2019年に大ヒットしたファンタジーロマンス)』などで知られるヒットメーカー、ホン姉妹(ホン・ジョンウン、ホン・ミラン)です。
韓国ドラマにおいて「通訳」や「翻訳」というテーマは、時に文化的なニュアンスの差を浮き彫りにする重要な要素として描かれます。ヒョンリ自身、日本で俳優としてのキャリアを積みながら、濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー(2021年の米アカデミー賞国際長編映画賞受賞作)』や、Apple TV+のドラマ『パチンコ(在日コリアン一家の4世代にわたる物語を描いた大作)』に出演するなど、境界線を越える役柄で高い評価を得てきました。そんな彼女だからこそ、ナナミという役を通して見せる繊細な表現に、韓国国内からも高い関心が寄せられています。
■ 「在日コリアン」として感じる韓国への温かな情愛
インタビューの中で、ヒョンリは「韓国に対して、とても温かい感情をたくさん持っています」と語りました。
韓国には「情(ジョン)」という独特の文化があります。これは単なる愛情や同情だけでなく、時間をかけて積み上げられた深い絆や、相手を家族のように思いやる心を指します。ヒョンリは自身の活動を通じて、韓国のスタッフや共演者から、この「情」を強く感じてきたのでしょう。
彼女はさらに、「日本と韓国の間で交流できることが、私にとって大きな幸せです」と続けました。
これまで、在日コリアンの俳優が韓国で活動する際には、時に複雑な歴史的背景やアイデンティティの葛藤に直面することもありました。しかし近年、日本の漫画やアニメ、J-POPが韓国でブームとなり、一方でK-DRAMAやK-POPが日本の生活に欠かせないものになる中で、彼女のような存在は「両国を繋ぐアイコン」としてポジティブに受け入れられています。
実際に最近では、チェ・ジョンヒョプ(채종협)が日本のドラマ『Eye Love You』で主演を務めて社会現象を巻き起こしたり、坂口健太郎(사카구치 켄타로)が韓国ドラマ『愛のあとにくるもの(韓国の人気作家コン・ジヨンと辻仁成による共著が原作)』に主演したりと、日韓の「混成プロジェクト」が当たり前になりつつあります。こうした潮流の中で、ヒョンリの存在感はますます増していくはずです。
■ 文化の壁を溶かす「新しい俳優像」の確立へ
ヒョンリは今回のインタビューを通じて、単に「出演した」という事実以上に、自分の存在が日韓の距離を縮める一助になっていることに喜びを感じている様子が伝わってきました。
彼女は過去のインタビューでも、日本と韓国それぞれの現場の良さを語っており、日本の丁寧なモノづくりと、韓国の圧倒的なスピード感やエネルギーの両方を知る稀有な存在です。今回の『この恋、通訳できますか?』でも、そのバランス感覚が役柄に深みを与えていることは間違いありません。
「在日」という言葉が持つ重みを大切にしながらも、それを「多様性」という強みに変えて輝くヒョンリ。彼女のような俳優が活躍することで、私たちは国境を意識せずに作品そのものを楽しみ、相手の文化をより深く理解することができるようになるのかもしれません。
彼女が演じるナナミは、劇中でどのような「通訳」を見せてくれるのでしょうか。言葉の裏にある「心」までをも通じ合わせる、ヒョンリならではの演技に期待が高まります。
ヒョンリさんのように、日韓のどちらの文化も大切にしながら活躍するスターの姿は、私たちファンにとっても誇らしいですよね。皆さんは、ヒョンリさんが出演した作品の中で一番印象に残っているものは何ですか?また、今回の新作ドラマへの期待もぜひコメントで教えてください!
出典:https://www.news1.kr/entertain/interview/6084963
コメント