ミュージカル紅蓮主演のホン・ナヒョン、復讐の化身から癒やしの神へ込めた想いを語る

Buzzちゃんの見どころ

2024年の初演で客席占有率99%を記録した話題のミュージカル『紅蓮』で、主演のホン・ナヒョン(홍나현)が作品の裏話を公開。当初は復讐のみを目的とした結末でしたが、俳優たちの提案で「癒やし」と「連帯」を描く物語に変更されました。

■ 記録的なヒット作『紅蓮』が再演でも熱狂を呼ぶ理由

韓国の伝統的な説話をモチーフにしたミュージカル『紅蓮(ホンリョン)』が、昨年の初演に続き、今年も大きな注目を集めています。2024年の初演時には、400席未満の小劇場ながら客席占有率99%という驚異的な数字を叩き出し、韓国ミュージカルアワードで作品賞を受賞しました。

物語は、父を殺害した罪で地獄の裁判所「天道廷」に連れてこられた少女・紅蓮が、孝行娘の象徴であるバリ(バリ姫説話の主人公)と出会うという強烈な設定から始まります。現在はソウルの忠武アートセンター中劇場ブラックで再演が行われており、その中心で圧倒的な存在感を放っているのが俳優のホン・ナヒョン(홍나현)です。

■ 制作過程で覆された「復讐」の結末

ホン・ナヒョンは、作品の準備段階であるリーディング公演から参加してきました。彼女のインタビューによると、実は制作初期のシナリオでは現在とは全く異なる結末が用意されていたといいます。当初は、主人公の紅蓮が愛を知らずに生きる人々を罰する「怒りの神」となって終わるという、冷徹な復讐劇でした。

脚本のペ・シヒョン作家は、社会的な弱者の傷に注目し、紅蓮を怒りの象徴に据えようとしていました。しかし、ホン・ナヒョンをはじめとする俳優たちは「それでも私たちは愛で終わるべきだ」と制作陣を説得し続けたといいます。

その結果、物語は私的な復讐によるカタルシスよりも、心のしこりを解きほぐす「シッキム(浄化)」の情緒を重視する方向へと舵を切りました。苦しみに共感し、連帯を提案するラストシーンは、観客に深い余韻を残し、異例のロングランヒットにつながっています。

■ 9歳からの夢を叶えた実力派のストイックな素顔

ホン・ナヒョンは、小柄な体格からファンに「コンリョン(豆のように小さな紅蓮)」という愛称で親しまれていますが、その外見からは想像できないほどの爆発的な発声とエネルギーで舞台を掌握します。

2016年に演劇『野鴨』でデビューし、2018年からミュージカルの世界へ進んだ彼女は、9歳の頃からミュージカル俳優を夢見てきました。以前は自分を追い込み、睡眠時間から水分摂取のタイミングまで秒単位で管理するストイックな生活を送っていたといいます。

しかし、2020年の作品『クロイ邸には誰が住んでいるのか』の稽古中、先輩俳優から「自分自身が幸せでなければ舞台に長く立ち続けることはできない」というアドバイスを受け、考え方が変わりました。現在は休日にしっかりと休息をとることで、本番のステージで未練も後悔もなく全てのエネルギーを注ぎ込めるようになったと語っています。

彼女は5月17日に『紅蓮』の公演を終えた後、一人芝居『ザ・ラストマン』のチームに合流する予定です。さらに、独立運動家を扱った創作ミュージカル『アナーキスト』やドラマ、演劇など、ジャンルを問わず新たな挑戦を続ける準備を整えています。

出典:https://www.seoul.co.kr/news/life/performance/2026/05/06/20260506016002?wlog_tag3=naver

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ バリ姫(バリコンジュ)説話

韓国の代表的な巫俗神話の一つです。王家に七番目の娘として生まれ、捨てられたバリ姫が、病の父王を救うためにあの世から「生命の水」を持ち帰り、のちに死者をあの世へ導く神(巫祖神)になったという物語です。ミュージカル『紅蓮』では、この伝統的なアイコンが重要な役割を果たしています。

■ 忠武(チュンム)アートセンター

ソウルの中区にある有名な総合芸術施設です。特にミュージカルの上演が盛んで、大劇場から中・小劇場まで揃っており、韓国ミュージカルの聖地の一つとして知られています。

Buzzちゃんの感想

当初の予定通り「復讐の神」で終わるダークな展開も気になりますが、俳優さんたちが話し合って「愛と癒やし」の物語に変えたというエピソードが本当に素敵ですよね。小柄なホン・ナヒョン(홍나현)さんのパワフルな歌声、いつか日本でも生で聴いてみたいです!皆さんはミュージカルを観るなら、スカッとする復讐劇派?それとも心温まる癒やし派?

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