韓国ミュージカル界を揺らす話題作!伝統怪談×ロックの衝撃作紅蓮が5本のスペシャルOST動画で描く深淵な世界観

■韓国ミュージカル界の「事件」!『紅蓮』が仕掛ける新たな映像体験

いま、韓国のミュージカルファンの間で熱い視線を浴びている作品をご存知でしょうか?その名は、ミュージカル『紅蓮(ホンリョン/홍련)』。韓国の伝統説話を現代的な感性とパワフルなロックサウンドで再解釈し、「第9回韓国ミュージカルアワード」で作品賞を受賞した実力派のステージです。

そんな本作が、劇場という枠を飛び出し、さらなる進化を遂げようとしています。制作側は3月11日、作品の独創的な音楽世界を凝縮した「スペシャルOSTミュージックビデオ(MV)」5編を順次公開することを発表しました。

今回の映像化は、単なるプロモーションの域を超えています。韓国伝統の叙情的な情緒と、激しいロックサウンドを融合させた劇中ナンバーを中心に、闇と光、鋭いシルエットを駆使した幻想的な映像美で「紅蓮」の濃密な世界観を補完するものとなっているのです。

■「チャンファ・ホンリョン」×「バリ公主」:日本人にも馴染み深いあの物語がベース?

ここで、本作の背景にある韓国文化の豆知識を少しご紹介しましょう。タイトルにもなっている「紅蓮(ホンリョン)」は、韓国の古典小説『長花紅蓮伝(チャンファホンリョンジョン)』に登場する姉妹の妹の名前です。

この物語、実は日本の怪談『番町皿屋敷』や『四谷怪談』のように、恨みを抱いて死んだ女性が幽霊となって現れる復讐劇として韓国では誰もが知る有名な話。映画『箪笥(たんす)』(2003年)の原案としても知られており、K-ホラーの源流とも言えるストーリーです。

しかし、ミュージカル『紅蓮』が画期的なのは、ここに韓国シャマニズムの神話に登場する「バリ公主(バリコンジュ/바리공주)」というキャラクターを掛け合わせた点です。バリ公主は、親に捨てられながらも病の父のためにあの世から命の薬水(ヤクス)を持ち帰り、死者を導く神となった存在。この「復讐に燃える少女」と「死者を癒やす神」の対峙こそが、本作最大の魅力となっています。

■実力派キャストが紡ぐ「5つの物語」:狂気と救済のナンバー

公開される5本のMVは、それぞれ異なるキャストとナンバーで構成されています。

まず注目なのは、今回の再演から合流したイ・ジヘ(이지혜)とカン・ヘイン(강혜인)によるナンバー「怪物(クエムル/괴물)」です。
イ・ジヘといえば、映画『パラサイト 半地下の家族』に声楽家役で出演し、ミュージカル『エリザベート』でも主演を務めた韓国ミュージカル界の歌姫。彼女の力強いボーカルと爆発的なロックサウンドが、抑圧された苦しみから怒りへと変わる「紅蓮」の内面を鮮烈に描き出します。対照的に、カン・ヘインは繊細で澄んだ歌声の中に、崩壊寸前の自我を抱える切実さを込め、同じ曲でありながら全く異なる感情をファンに届けています。

また、キム・イフ(김이후)、キム・ギョンミン(김경민)、ホン・ナヒョン(홍나현)、イ・ジヨン(이지연)が参加する「お前の話の結末(ネ イェギエ キョルマル/네 얘기의 결말)」では、紅蓮とバリの感情が真っ向から衝突するデュエットが披露されます。韓国の伝統楽器「コムンゴ(거문고/玄琴:琴に似た韓国の伝統楽器)」の重厚な音色とエレキギターが絡み合うサウンドは、まさに圧巻の一言です。

そして、映像の最後を飾るのはイ・アルムソル(이아름솔)による「洗礼&愛せ(シッキム&サランハラ/씻김&사랑하라)」。
ここで登場する「シッキム(씻김)」とは、韓国の全羅道(チョルラド)地方に伝わる「シッキムグッ」という死者の魂を清めて成仏させる儀式を指します。劇中では「チジョンチュム(지전춤/紙銭舞)」という、白い紙で作られたお金(チジョン)を手に持って踊るパフォーマンスも取り入れられており、韓国的な美意識の極致を見ることができます。パワフルな声量を誇るイ・アルムソルが、ロックのエナジーに乗せて「許しと救済」を歌い上げる姿は、観る者の心を激しく揺さぶることでしょう。

■「捨て曲なし」の神ナンバーを自宅でも堪能

すでに公開されているOST音源に対し、現地のファンからは「捨て曲が一つもない、まさに“ガッカム(神曲の饗宴)”」「曲を聴くだけで一つの完璧なドラマが浮かぶ」と絶賛の声が相次いでいます。

今回のMVプロジェクトは、劇場へ足を運べないファンや、まだ作品を観ていない層にとっても、その深い魅力に触れる絶好のチャンスです。暗闇の中に浮かび上がる女優たちのシルエット、そして魂を削るような歌声。それはまるで、韓国の古い伝説が現代のロック魂を借りて蘇ったかのような、不思議な熱狂を私たちに与えてくれます。

ミュージカル『紅蓮』は、5月17日までソウルの忠武(チュンム)アートセンター 中劇場ブラックで上演中。韓国を訪れる予定がある方は、ぜひその「音の洗礼」を肌で感じてみてはいかがでしょうか?

古典的な怪談が、力強いロックと女性たちの葛藤によって全く新しい物語に生まれ変わる。こうした「伝統の再解釈」の素晴らしさが韓国エンタメの強さだと改めて感じますね。皆さんは、日本の伝統怪談がもしミュージカル化されるとしたら、どの物語をロックで聴いてみたいですか?ぜひコメントで教えてください!

出典:https://www.topstarnews.net/news/articleView.html?idxno=15999970

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