KTが仕掛ける次世代エンタメ体験。光化門広場をモチーフにしたMWC2026での大型展示、K-POPアイドルとAIが融合

2026年3月、スペイン・バルセロナで開催される世界最大級の携帯電話関連展示会「MWC2026」(モバイル・ワールド・コングレス)。ここで韓国の大手通信企業KTが、日本の韓流ファンにとって見逃せない、とても興味深い展示を打ち出します。それは単なる通信技術の発表ではなく、テクノロジーとK文化が融合した、これまでにない体験型の展示空間。韓国の最新鋭AI技術と、K-POPアイドルやK文化の要素を組み合わせた大規模プロジェクトなのです。

■ 光化門広場が世界へ、韓国アイデンティティを表現

KTが用意した展示場は、ソウルを代表する「光化門広場」(광화문광장)をモチーフにした、極めて韓国的なコンセプト設計です。展示場の入口では光化門を中心とした韓国の産業革命の流れが映像で紹介され、館内にはセジョン大王(世宗大王)の像や世宗文化会館、KT光化門ビルなど、ソウルを象徴する建築物が実装されます。

このアプローチは非常に興味深い。単なる技術展示ではなく、韓国の歴史と文化を背景に、その上に最先端のAI技術を乗せるというコンセプト。これは「K-カルチャーの中核にテクノロジーがある」というメッセージを世界に発信することになります。日本のファンも多く訪れるであろう国際展示会で、韓国のソフトパワーを高次元で表現しようという戦略が感じられます。

■ K-POPアイドルとAI体験で、新しい娯楽の形を先取り

展示内容で最も注目すべきは、やはりK-POPアイドルとデジタル技術の融合です。

K-POPアイドル「コルティス」(CORTIS)とのAR(拡張現実)ダンスプログラムが用意されています。これは来場者が実際にコルティスのメンバーと一緒にダンスを踊るような体験ができるというもの。デジタルアバターと現実世界が重なる感覚は、今後のエンタメ体験の未来形を示しています。

さらに「AI 이강인」(AI イ・ガンイン)という特別企画も用意されています。トッテナム・ホットスパーで活躍する実在のサッカー選手・イガンイン(이강인)をモデルにしたAIが、7つの言語で応援メッセージを送るスポーツゾーンが展開されるのです。これは韓国を代表するアスリートと最新のAI技術が共演する形で、グローバルなK-スターダムの広がりを表現しています。

また「AI 韓服体験」では、光化門を背景にしながら、バーチャルで韓服(韓国の伝統衣装)を試着できます。日本の韓流ファンが大好きなコンテンツ要素を、デジタルの力で新しい形に進化させた試みといえます。

■ K-スクエアゾーンで、K-エコシステムの全景を展示

展示会の中には「K-スクエア」という特別ゾーンが設けられています。ここでは単なるKT単体ではなく、グループ傘下の関連企業が参加。VCカード(クレジットカード企業)、KTスポーツ、KTミリ(電子書籍サービス)など、韓国の多様なメディア・エンタメ企業が出揃い、各社のサービスを紹介します。

これは韓国のデジタル産業エコシステムの総合的なショーケースでもあります。単一の企業ではなく、韓国企業全体が協力し、世界市場に向けて総力戦で乗り込む姿勢が伝わってきます。

さらに興味深いのは、協力する中小・ベンチャー企業のブースも同時に展示される点です。大企業と中堅企業が共存する韓国のスタートアップ生態系を、そのまま世界の舞台に持ち込もうとしているのです。

■ テクノロジーと文化が交差する、新しい韓国ブランディング

展示会には他にも、韓国通信の歴史を振り返る「アーカイブゾーン」、スマート決済サービスを体験できる「F&Bゾーン」など、複数の体験コーナーが用意されています。

KTのユン・テシク(윤태식)ブランド戦略室長は、このプロジェクトについて「光化門広場をモチーフにした最も韓国的なコンセプトの空間で、AI技術とK-カルチャーが融合した新しいブランド体験を世界の来場者に示す予定」とコメントしています。

この発表からは、韓国企業が単にテクノロジーの優位性だけでなく、文化力を武器に世界市場を開拓しようとする姿勢が鮮明です。日本における「ジャパンクール」と同様に、「K-カルチャー」が国家的な産業戦略の中核に位置づけられている実態が見えてきます。

K-POPアイドルが海外で爆発的な人気を享受する今だからこそ、テクノロジー企業がそのスターパワーをAIやVR技術と結合させ、新しい形のファン体験を生み出そうとしている。MWC2026でのKTの展示は、単なる通信技術の発表会ではなく、韓国エンタメ産業の未来像を体現した、見応えのあるプロジェクトなのです。

日本の韓流ファンにとっても、K-POPアイドルやK-スターの未来がどのような形で展開していくのか、その先取り映像を目にできる貴重な機会となるでしょう。

出典:https://sports.khan.co.kr/article/202602221003003?pt=nv

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