K-POPに空前のサンプリング熱!MEOVVやLE SSERAFIMが名曲を再解釈する理由

Buzzちゃんの見どころ

新人ガールズグループMEOVVがバッハの名曲をサンプリングした『DDI RO RI』をリリース。15秒のショートフォーム動画で「3秒以内に」リスナーの耳を掴むための、K-POP界の緻密な戦略を詳しく紹介します。

■ バッハとヒップホップの衝撃的な出会い

K-POPシーンで今、クラシックの名曲や一時代を築いたポップスのメロディーを再解釈して取り入れる「サンプリング」が大きなトレンドとなっています。

THE BLACK LABELからデビューした新人ガールズグループMEOVV(ミヤオ)は、最新曲『DDI RO RI』でクラシックの巨匠バッハの代表作『トッカータとフーガ ニ短調』を大胆にサンプリングしました。誰もが一度は耳にしたことがある荘厳なパイプオルガンの導入部に、重厚なトラップビートを融合させた「クラシック・ヒップホップ」を披露しています。特に、印象的な旋律を「ティロリ(띠로리)」という中毒性のある歌詞に置き換えたサビは、一度聴いたら忘れられない強力なインパクトを与えています。

メンバーのElla(エレ・ア)は、この曲を初めて聴いた際、「子供の頃に友達とふざけて歌っていたメロディーだったので最初は戸惑ったけれど、ビートと合わさると新鮮でワクワクした。バッハ先生が生きていたら一緒に踊ってくれたと思う」と語っています。また、Narin(ナリン)も「誰もが知っているメロディーを自分たちのスタイルで解釈することで、全く新しい歌として感じてもらえるようパフォーマンスに力を入れた」と自信をのぞかせました。

■ グローバルスターたちが仕掛けるメロディーの魔法

サンプリングの手法を活用しているのは新人だけではありません。世界的に活躍するLE SSERAFIMは、2ndフルアルバムのタイトル曲『BOOMPALA』で、1996年にビルボード100で14週連続1位を記録した世界的大ヒット曲『マカレナ』をサンプリングしました。

メンバーのSAKURA(宮脇咲良)は「『マカレナ』をサンプリングしていると聞いて、これはいける!と確信した」と明かし、HONG EUNCHAE(ホン・ウンチェ)も「世界中の人が知っている曲なので、多くの人に楽しんでもらえるはず」とグローバル市場への期待を語っています。彼女たちは過去にも、映画『夕陽のガンマン』のOSTをサンプリングした『UNFORGIVEN』や、キム・ワンソンの名曲を再解釈した『Pierrot』など、サンプリングを通じて自分たちの独自の音楽世界を構築し続けています。

また、今年4月にはNCT WISHが、アイルランドのロックバンドThe Cranberriesの名曲『Ode to My Family』のシグネチャーメロディーを引用した『Ode to Love』を発表し、話題を集めました。これらは、過去にBLACKPINKがパガニーニの『ラ・カンパネラ』を取り入れた『Shut Down』や、Red Velvetがバッハの『G線上のアリア』を繊細に解釈した『Feel My Rhythm』の成功例をさらに発展させた流れと言えます。

■ 3秒で耳を奪え!ショートフォーム時代の生存戦略

なぜ今、これほどまでに既知のメロディーが求められているのでしょうか。その背景には、Instagramのリール、TikTok、YouTubeショートといった「ショートフォーム」コンテンツが音楽消費の主流になったメディア環境があります。

数え切れないほどのコンテンツが指先一つでスクロールされる中で、ユーザーが足を止めるかどうかを決める「ゴールデンタイム」はわずか3秒と言われています。全く新しいメロディーを認識させるよりも、すでに脳内に刻まれている馴染みのあるフレーズを露出させる方が、圧倒的に効率よくリスナーを惹きつけることができるのです。

韓国コンテンツ振興院の報告書によると、ショートフォームの利用者は、見慣れない旋律よりも過去に接したことのある音源や直感的にチャレンジに参加できるリズムに、より長く滞在する傾向があることが分析されています。

最近のK-POPにおけるサンプリングの特徴は、単にリズムを借りるだけでなく、核心となるメロディーや象徴性を前面に押し出す「大胆さ」にあります。『DDI RO RI』や『Ode to Love』のように、元曲の旋律をそのまま歌詞として歌わせることで、親しみやすさを最大の武器に変えているのです。

出典:https://www.hankyung.com/article/2026060595207

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ スヌン(修能)禁止曲

「スヌン」とは韓国の大学修学能力試験のことで、この試験を控えた受験生が聴くと、あまりの中毒性に頭の中でメロディーが離れなくなり勉強に支障が出るほど強力な楽曲を指します。今回のMEOVVの楽曲も、その中毒性の高さから注目を集めています。

■ ショートフォーム・チャレンジ

TikTokやリールなどの短い動画プラットフォームで、特定の楽曲のサビに合わせてダンスやジェスチャーをする動画のことです。K-POP界では新曲リリースの際、いかにこの「チャレンジ」を流行させるかがヒットの鍵を握る重要なマーケティング手法となっています。

Buzzちゃんの感想

私は『財閥家の末息子』のような重厚なドラマも大好きですが、K-POPのこういう賢い戦略を知るのも面白いなと思います。サンプリング曲って、イントロが流れた瞬間に「あ、これ知ってる!」ってなるのが楽しいですよね。特にバッハをヒップホップにする発想は斬新すぎて、つい何度も聴いちゃいました。皆さんは、昔の名曲をサンプリングした今のK-POPを聴くのは好きですか?それとも、完全オリジナルのメロディーで勝負してほしい派ですか?

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