韓国で観客動員数1626万人を突破したメガヒット作。イ・ビョンホン監督が手掛け、第56回大鐘賞や第40回青龍映画賞など数々の賞を総なめにした伝説的な警察コメディ映画の魅力を紐解きます。
■ 解散寸前の麻薬捜査班が挑む前代未聞の潜入捜査
映画『エクストリーム・ジョブ』(原題:極限職業)は、2019年1月23日に韓国で公開されたコメディ映画です。物語は、昼夜を問わず走り回りながらも、実績が上がらず解散の危機に瀕している麻薬班を中心に展開します。
班長のコ班長率いるチームは、国際犯罪組織による国内への麻薬密輸の情報を掴み、最後のチャンスとして潜入捜査を開始します。彼らが監視場所に選んだのは、組織のアジトの真向かいにあるチキン店でした。24時間の監視体制を維持するため、彼らは思い切ってそのチキン店を買い取り、偽装営業を始めます。
しかし、メンバーの一人であるマ刑事が隠れた料理の才能を発揮したことで、店は予想外の大繁盛。捜査はそっちのけで、チキン店経営に追われることになった捜査官たちの葛藤と、衝撃の結末が描かれています。「犯人を捕まえるのか、鶏を捕まえるのか」というキャッチコピー通り、他に類を見ない独創的な設定が話題を呼びました。
■ 圧倒的な動員数と受賞歴を誇る韓国映画界の金字塔
本作は公開後、韓国で空前のブームを巻き起こしました。実観覧客の評点は9.21という高評価を記録し、累計観客動員数は約1626万人に達しています。これは韓国映画史上でも歴代トップクラスの数字です。
その功績は数字だけでなく、映画賞でも高く評価されました。2020年の第56回大鐘賞(韓国で最も権威ある映画祭の一つ)では、助演男優賞と企画賞を受賞。さらに2019年の第40回青龍映画賞では、韓国映画最多観客賞を受賞するなど、大衆性と作品性の両立を証明しました。
メガホンを取ったのは、『二十歳』やドラマ『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』などで知られるイ・ビョンホン(이병헌)監督です。彼特有のテンポの良いセリフ回しと、シュールな笑いのセンスが本作の成功を支えました。
■ 実力派俳優たちのコミカルな演技に注目
主演を務めるのは、韓国を代表する名優リュ・スン룡(류승룡)です。彼は本作で、生活感あふれるコ班長役を熱演。リュ・スンリョンは2023年にもドラマ『ムービング』でアジアコンテンツアワードの主演男優賞を受賞するなど、第一線で活躍し続けています。
共演には、元ミス・コリアでアクションもこなすイ・ハニ(이하늬)、強烈な個性で存在感を放つチン・ソンギュ(진선규)、映画やドラマで引っ張りだこのイ・ドンフィ(이동휘)、そして若手実力派のコンミョン(공명)が名を連ねています。
この5人の完璧なチームワークこそが、本作最大の魅力です。さらに、犯罪組織のボス役としてシン・ハギュン(신하균)やオ・ジョンセ(오정세)といった豪華な助演陣も出演し、物語に厚みを加えています。
出典:https://www.lecturernews.com/news/articleView.html?idxno=201636
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 韓国のチキン文化
韓国では「チキン屋の数は全世界のマクドナルドの店舗数より多い」と言われるほど、国民的な食べ物です。会社員が退職した後にチキン店を開業するのが一つの定番コースになっている背景もあり、映画の中での「偽装営業が本業を上回る」という皮肉な展開は、韓国の視聴者にとって非常に共感しやすいブラックジョークでもあります。
■ 大鐘賞(テジョンサン)
1962年に創設された、韓国で最も歴史がある映画賞です。日本の日本アカデミー賞に相当するような権威を持ち、芸術性や技術面が厳格に審査されます。ここで賞を獲ることは、俳優や監督にとって最高の栄誉の一つとされています。
私は恋愛ドラマよりも、こういう練られた構成のミステリーやコメディが大好きなんです!『エクストリーム・ジョブ』は何度観ても、あのチキンを作るシーンで絶対にお腹が空いちゃうんですよね。実力派のリュ・スンリョンさんが本気でコメディを演じている姿は、本当にかっこよくて面白いと思うんです。皆さんはこの映画の「笑い」と「アクション」、どちらがより印象に残っていますか?





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