1960年代から続く韓国・大田の中村洞仕立て屋街で、若手企業「パルジウム」の事業が政府の青年村事業に選定されました。熟練職人と若手クリエイターが協力し、K-POPアイドルの衣装制作やTV番組への協賛も行っています。
■ 伝統の職人技と若者の感性が融合する「Weave On 中村」の誕生
韓国・大田(テジョン)広域市にある中村洞(チュンチョンドン)は、1960年代から続く「オーダーメイドファッション特化通り」として知られています。この歴史ある街を拠点に活動する青年企業「パルジウム(바르지음)」のプロジェクト「Weave On 中村(ウィーブオン・チュンチョン)」が、韓国行政安全部の「青年村作り支援事業」に最終選定されました。
この事業は、45年の経歴を持つ熟練の仕立て職人1名と、意欲あふれる若手クリエイター4名が中心となって運営されます。長年培われてきた職人の高度な技術と、若者の創造的なコンテンツを掛け合わせることで、世代と文化を繋ぐ滞在型の「青年村」を造成することが目的です。
■ 「体験型コンテンツ」への進化とエンタメ業界への進出
パルジウムは、これまで単に服を作るだけでなく、オーダーメイド(맞춤복)を「文化体験」へと拡張させてきたローカル基盤の青年企業です。中村洞の仕立て屋街を中心に、若手デザイナーと40年以上のキャリアを持つ職人をマッチングさせ、実際に創業へと繋げた事例をいくつも作ってきました。
特に注目されているのは、従来の仕立て業界の限界を超え、衣装製作に体験型コンテンツを組み合わせた新しいビジネスモデルです。コンセプト衣装のレンタルや写真撮影など、経験を重視するサービスを導入したことで、若年層や外部からの訪問客を街に呼び込むことに成功しました。
この試みは全国的な需要へと繋がり、現在ではK-POPアイドルの舞台衣装のレンタルや、人気放送番組への衣装協賛にまで事業が拡大しています。これにより、地方の小さな仕立て屋街の技術が、韓国の最先端エンターテインメント業界でも通用することを証明しました。
■ 地域資産を未来へつなぐ持続可能なエコシステム
パルジウムは地域経済の活性化だけでなく、若手デザイナーの育成にも力を入れています。職人と若者を1対1でマッチングさせる技術教育を行い、クラウドファンディングの成功や実際の衣装店への就職、ブランドの立ち上げといった具体的な成果を上げてきました。
今回の「Weave On 中村」事業では、これらの活動をさらに発展させます。中村洞に蓄積された制作技術に、AIを活用した創作体験(AX)を導入し、アイデアの発想からデザイン、製作、そしてコンテンツ化までを繋ぐ統合的な創作システムを構築する計画です。
現在、中村洞には約30名の仕立て職人が活動していますが、若手の流入不足による技術断絶が大きな課題となっています。「Weave On 中村」は、この地域資産に若者の感性を吹き込み、単なる観光地としての訪問ではなく、若者が街に滞在しながら成長できる持続可能な文化生態系を作ることを目指しています。
今後は、芸術・デザイン・映像分野の青年企業とも協力し、創作プログラムの実施やブランド育成、文化フェスティバルの開催、滞在型コンテンツの開発などを段階的に進めていく予定です。
出典:https://www.fntoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=382971
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 青年村作り支援事業(청년마을 만들기 지원사업)
韓国政府(行政安全部)が推進する、地方活性化プロジェクトの一つです。都市部の若者が地方に移住したり、滞在したりしながら、地域の資源を活用して新しいビジネスや文化を創り出すことを支援します。若者の定着を促し、地方の人口減少問題の解決を目指しています。
■ AX(AI Experience:AI体験)
この記事では、ファッション製作の過程にAIを導入することを指しています。AIを使ってデザイン案を生成したり、顧客の体型に合わせた最適なパターンを算出したりするなど、伝統的な技術に最新のデジタル技術を掛け合わせる試みの総称として使われています。
熟練の職人さんと若い感性が混ざり合って、アイドルのキラキラした衣装が生まれるなんて本当に素敵ですよね!『財閥家の末息子』みたいなドラマに出てくる高級スーツも、こういう職人さんの手仕事なのかなって想像しちゃいます。職人技がAIと融合する未来も楽しみですよね。皆さんは推しの衣装、細部までチェックする派?それとも全体のビジュアル重視派ですか?





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