HYBEが描く次世代メディア戦略!自社コンテンツをNetflixやポッドキャストへ拡大

Buzzちゃんの見どころ

2025年に年間再生数2億4000万回を記録した自社コンテンツを基盤に、ディズニープラス等のOTTやビデオポッドキャスト『STAN:A』、映画館での『HYBE CINE FEST』へ事業を拡大します。

2026年4月24日、ソウル・COEXで開催された「2026 ワールドITショー」のメインステージにて、「K-エンタテック・グローバルサミット」が行われました。そのセッション1において、HYBE(韓国の4大芸能事務所の一つ)傘下のHYBEメディアスタジオを率いるソ・ゲウォン(서계원)代表が登壇。「K-POP IPとファンダムメディアの進化」をテーマに、自社のIP(知的財産)を活用したメディア事業の拡張戦略について詳しく説明しました。

■ ファンコンテンツの枠を超えたメディア拡張戦略の全貌

ソ代表が最初に強調したのは、自社制作によるファンコンテンツの重要性です。HYBEメディアスタジオはこれまで、YouTubeのアーティスト公式チャンネルや自社プラットフォームであるWeverse(ファンとアーティストが交流するコミュニティアプリ)を通じて、ファンとの接点を直接確保してきました。

代表的な事例として挙げられたのは、BTSのメンバーであるシュガ(슈가)がMCを務めるトーク番組『シュチタ(슈취타)』や、新人グループILLITの『スーパーアイリット(슈퍼아일릿)』、そしてTOMORROW X TOGETHERの各種コンテンツです。これらのコンテンツは、アーティストのキャラクターや日常をバラエティ形式で描き出すことで、ファンダム(熱心なファン層)の結束力を高める重要な役割を果たしています。

報告によると、同スタジオは年間で約500編のロングフォームおよびショートフォーム・コンテンツを自社制作しており、2025年における年間累計再生回数は2億4000万回を超えたとのことです。これにより、既存ファンの滞在時間を延ばすだけでなく、新規ファンの流入を促進する効果も生んでいます。

■ YouTubeとWeverseを起点としたグローバル流通の仕組み

今回の発表で注目を集めたのは、これらのファンコンテンツを単なる「ファン専用の動画」に留めず、外部のグローバルプラットフォームへと戦略的に広げていく構造です。ソ代表は、コンテンツがファンダムの内部だけで消費されるのではなく、外部の大衆層にも届くような「拡張性」を常に検討してきたと述べました。

具体的な戦略としては、まずYouTubeやWeverseでコアなファン層を固めた後、そのコンテンツをディズニープラス(Disney+)やネットフリックス(Netflix)といったグローバルOTT(インターネットを通じて配信される動画サービス)へ供給。さらに、それをオーディオプラットフォームやオフラインイベントへと繋げていく多角的なアプローチが紹介されました。特にBTSのライブコンテンツを世界中で同時に消費できる体制を整えた事例は、グローバル流通の成功例として強調されました。

また、新たなフォーマットとして以下の2つの事業が紹介されました。
1. ビデオポッドキャスト『STAN:A』:Spotify(世界最大級の音楽ストリーミングサービス)などのオーディオプラットフォームを通じて、音楽ファンとの接点を広げる試み。
2. 『HYBE CINE FEST』:映画館での上映とイベントを組み合わせた体験型コンテンツ。

特にオフライン事業の規模は拡大しており、2024年には中南米11カ国で26万人、2025年にはアジア10カ国で33万人を動員した実績が明かされました。

■ 最新技術AIへの慎重な姿勢と今後の展望

一方で、生成AI(人工知能)やバーチャルアイドル、最新の音楽制作技術の導入については、慎重な態度を見せました。ソ代表は、技術的な関心は持ちつつも、実際の適用については「ファンの情緒や市場の反応を慎重に見極める必要がある」と説明。ファンダムは単一ではなく、国や地域によって傾向が異なるため、技術を導入する際もファンが何を求めているかを最優先にする方針を示しました。

今回のセッションは、HYBEが自社コンテンツを起点に、OTT、ポッドキャスト、そして映画館などのオフライン体験まで、メディア事業の境界をどのように押し広げているかを明確に示す場となりました。K-POPというIPを一つの音楽ジャンルに留めず、巨大なメディアビジネスへと昇華させる同社の動きは、今後のエンターテインメント業界全体の試金石となりそうです。

出典:https://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=259417

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ Big4事務所

韓国のエンターテインメント業界を牽引する4つの大手事務所(HYBE、SM、JYP、YG)の総称です。それぞれが強力なアーティストと独自のブランド戦略を持ち、世界的なK-POPブームの中心的な役割を担っています。

■ Weverse

HYBEが運営するグローバルファンコミュニティプラットフォームです。アーティストとファンが直接メッセージをやり取りしたり、公式グッズを購入したり、独占配信の動画を視聴したりできる、現在のK-POPファンにとって必須のアプリとなっています。

■ 映像コンテンツとファンダム文化

最近のK-POPは音楽だけでなく、YouTubeなどで公開される「自主制作コンテンツ(自コン)」がファンの獲得に欠かせません。ステージ上のかっこいい姿だけでなく、楽屋での様子やゲームを楽しむ親しみやすい姿を見せることで、ファンとの絆を深めています。

Buzzちゃんの感想

HYBEの勢いは止まらないですね!私は『財閥家の末息子』のようなビジネスの駆け引きがある物語も大好きなので、こういった企業の戦略的なお話を聞くとワクワクします。特に『シュチタ』みたいに、アーティストの素顔が見える番組がNetflixとかでもっと気軽に観られるようになったら嬉しいですよね!皆さんは、好きなグループのコンテンツをスマホでじっくり観たい派ですか?それとも映画館などの大きなスクリーンでみんなと楽しみたい派ですか?

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