世界中が待ち望んでいた瞬間が、刻一刻と近づいています。韓国が誇る世界的グループ、BTS(防弾少年団)のメンバー全員が兵役を終え、再び7人でステージに立つ「完全体」でのカムバックが2025年に予定されています。
しかし、この世界的なお祭りの裏側には、華やかなスポットライトだけでは語れない、韓国市民たちの温かい「協力」と「忍耐」があることをご存知でしょうか。今回は、韓国の大手紙「韓国日報」のコラムが綴った、BTSのカムバックと市民社会の絆について紐解いていきます。
■ BTS完全体への序章。最年長ジン(진)の帰還で見えたファンの絆
BTSの「第2章」の幕開けを告げたのは、2024年6月、メンバーで最初に兵役を終えたジン(진)の除隊でした。彼が除隊した翌日に開催されたファンイベント「2024 FESTA」は、ソウルの蚕室総合運動場(チャムシル・ジョンハブ・ウンドンジャン:ソウルにある大規模なスポーツ・公演施設)一帯を紫一色に染め上げました。
韓国では「兵役(ピョンヨク)」は国民の義務であり、人気絶頂のアイドルであっても避けては通れない道です。約1年半から2年弱、活動を休止して軍に服役することは、キャリアの断絶を意味することもあり、ファンにとっても本人にとっても非常に大きな試練となります。それだけに、メンバーが一人ずつ戻ってくるニュースは、韓国国内でも社会的な関心事として大きく報じられます。
ジンの除隊イベントには、韓国国内だけでなく世界中から数万人ものARMY(アーミー:BTSのファン名)が集結しました。記録的な猛暑の中、会場周辺は人で埋め尽くされましたが、そこで見られたのは混乱ではなく、秩序ある熱狂でした。
■ 華やかな舞台を支えるのは「市民の協力」?韓国ならではの熱狂と日常の共存
ここで注目したいのが、今回のニュースの核心である「市民の犠牲(協力)」という視点です。
BTSのような巨大グループがイベントを開催する際、会場となるソウル市内の交通は麻痺し、地下鉄やバスは通常の数倍の混雑を見せます。また、安全管理のために大規模な警察官の出動や道路規制が行われることも珍しくありません。
一般の市民からすれば、通勤や通学が不便になる「日常の侵害」とも言える状況です。しかし、多くの韓国市民はこれを単なる迷惑とは捉えていません。そこには、K-POPが韓国の国家ブランドをいかに高めてきたかという「誇り」が根底にあるからです。
韓国には、自国の文化や経済的成果に対して強い誇りを感じる「クッポン(国家とヒロポンの造語で、自国への陶酔を意味する言葉)」という独特の感性があります。日本の「おもてなし」にも似た、国家的な行事を成功させようという無言の合意が市民の間に流れているのです。
今回のコラムでは、こうした市民の不便を「犠牲」と表現しながらも、それがBTSという世界的なアーティストを支え、韓国という国を世界に知らしめる大きな力になっていることを強調しています。自治体や警察、そして近隣住民の理解があってこそ、BTSの輝かしいカムバックが成立しているのです。
■ 2025年、世界を再び揺らす7人へ。私たちが待ち望む「新しい景色」
2025年には、RM(アールエム)、シュガ(슈가)、ジェイホープ(제이홉)、ジミン(지민)、ヴィ(뷔)、ジョングク(정국)の全メンバーが除隊し、ついに7人が揃います。
現在、韓国の音楽業界やHYBE(ハイブ:BTSなどが所属する韓国最大のエンターテインメント企業)は、この「完全体復活」に向けて着々と準備を進めています。兵役期間中に磨かれた個々の表現力と、離れていた時間によってより強固になったメンバー同士の絆。それらが一つになったとき、以前とはまた違う、より成熟したBTSの姿が見られるはずです。
その舞台は、決して彼ら7人だけで作られるものではありません。彼らを待つ世界中のファン、そして彼らの活動を陰ながら支える韓国市民たちの深い理解。そんな多くの想いが積み重なって、2025年の奇跡は起こるのでしょう。
日本のファンにとっても、再び7人で日本に来てくれる日はそう遠くないはずです。メンバーが元気に戻ってくるその日まで、私たちも彼らが歩んできた道と、これからの新しいチャプターにエールを送り続けたいですね。
兵役を終えてさらにパワーアップした7人が揃う姿を想像するだけで、今から胸が熱くなりますね!皆さんは、BTSの完全体復活で一番楽しみにしていることは何ですか?ぜひコメントで皆さんの熱い想いを聞かせてください!
出典:https://www.hankookilbo.com/news/article/A2026031715520000450?did=NA
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