グラミー賞での相次ぐ落選から問う、K-POPの本質とは?「トロフィーより重要なもの」

先月1日(現地時間)に開催された第68回グラミー賞で、BLACKPINKのメンバー・ロゼがソロ楽曲「APT.」で「Song Of The Year(ソング・オブ・ザ・イヤー)」「Record Of The Year(レコード・オブ・ザ・イヤー)」「Best Pop Duo/Group Performance(ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス)」など3つの主要部門にノミネートされた。また、HYBEとGeffen Recordsのコラボレーションから生まれたグローバル・ガールグループ・KATSEYE(キャットアイ)も「Best New Artist(ベスト・ニュー・アーティスト)」と「Best Pop Duo/Group Performance」にノミネートされるなど、K-POPを基盤とするアーティストとプロジェクトがグラミー賞のノミネートリストに名を連ねることは、もはや珍しいことではなくなった。

しかし、ノミネートと受賞の間には大きな溝が存在する。その最たる例がBTS(防弾少年団)だ。BTSは2021年の第63回グラミー賞で「Dynamite」でノミネートされたのを皮切りに、2023年の第65回まで3年連続で計5部門にノミネートされながら、受賞には至らなかった。

この状況を単なる成功と失敗の問題として捉えるべきではないと、識者は指摘する。音楽評論家のキム・ホンシク氏は「グラミー賞はアメリカの音楽産業の歴史とアイデンティティを基盤とした賞であるため、K-POPが同じ方式で評価されるには構造的な違いが存在する」と述べた上で、「問題は受賞の有無ではなく、K-POPが世界展開の中でどのような基準と中心を選択するかにある」と指摘している。

グラミー賞はソロアーティスト中心の創作ストーリー、ジャンルの伝統との継続性、協働ネットワークを評価の主軸としている。一方、K-POPは企画型システム、グループ単位での活動、パフォーマンスとビジュアルを含めた総合的なパッケージ構造を基盤に成長してきた。音楽だけでなく、世界観、ダンス、コンテンツ戦略まで含めた産業的構造が強みとして機能してきたのだ。

近年、K-POPは「グローバル標準」に近づくための様々な戦略を展開している。多国籍メンバー構成、ローカライゼーション・プロジェクト、海外レーベルとの協働はもはや例外的な試みではない。KATSUYEのように、海外では「K」を前面に出さないプロジェクトも増えている。このプロセスで、K-POPは一つのジャンルとしてのアイデンティティを保ちながら、グローバル・ポップ市場との接点を広げている。

しかし、グローバル展開が強化されるほど、別の問いも生じてくる。海外での存在感が増す一方で、韓国国内ではアイドル音楽が依然として日常的に自然に消費されているのかということだ。

グラミー賞での相次ぐ落選は、単なる失敗ではなく、むしろK-POPというジャンルが世界へと裾野を広げる中で、その根源と本質がどこにあるのかを問い直させる「信号」として受け止めるべきだと識者は指摘する。これは単にグローバル基準に合わせるのではなく、K-POP独自の力を育み、アイデンティティの中心をどこに置くかを真摯に考え抜く必要があることを意味している。

世界へ向かう戦略とK-POPのアイデンティティをどのように両立させるか。その答えを導き出すことは、これからのK-POPが直面する最大のテーマなのである。

出典:https://www.dailian.co.kr/news/view/1611614/?sc=Naver

  • X

コメント

PAGE TOP