Netflix世界10位の衝撃作!シガレット・ガールの原作者が来韓。女性たちの闘いと韓国への熱い想いとは?

世界中のNetflix(ネットフリックス)ランキングを賑わせ、多くの視聴者の心を掴んだインドネシア発のドラマ『シガレット・ガール(Gadis Kretek)』。その原作者であり、脚本家としても活躍するラティ・クマラ(라티 쿠말라)さんが、韓国語版小説の出版を記念して韓国を訪れました。

一見、華やかなエンタメニュースの裏側には、男性中心の文壇からの偏見を跳ね返し、時代を切り拓いてきた一人の女性作家の執念と、韓国文化への深いリスペクトがありました。今回は、日韓の韓流ファンにとっても興味深い、彼女の物語と韓国との意外な繋がりを紐解いていきましょう。

■「女性の煙草は酸っぱい」という迷信を打ち破った、天才調香師の物語

ドラマを視聴した方なら、あの独特で官能的な世界観に圧倒されたはずです。舞台は1940年代から60年代にかけてのインドネシア。主人公のダシヤ(通称ジェ・ヤ)は、煙草の香りを調合する天才的な才能を持ちながらも、「女が作った煙草は味が落ちる」という根強い男尊女卑の壁にぶつかります。

作中に登場する「クレテック」という煙草は、インドネシア伝統の丁子(クローブ)入りのもの。火をつけると「パチパチ(クレテック)」と音がすることからその名がつきました。ラティ・クマラさんは、実際に有名な煙草工場の家系出身。彼女の祖父の家には常に煙草の葉が積み上がり、その香りが幼少期の記憶として刻まれていたそうです。

この作品が韓国で注目されたのは、単なるヒット作だからではありません。1940年代の日本による植民地支配や、その後の激動の近現代史を背景に描かれている点が、韓国の読者や視聴者の共感を呼んだのです。ラティ・クマラさんは「政府が記録した公式な歴史ではなく、別の視点(女性の視点)から歴史を見つめることが、物語の独創性に繋がる」と語っています。

■「香る文学」という揶揄を乗り越えて。女性作家たちの連帯

ラティ・クマラさんが文壇に登場した1990年代後半、インドネシアではある言葉が流行しました。それは「サストラ・ワンギ(Sastra wangi)」、直訳すると「香る文学」という意味です。

これは、若くて美しい女性作家たちが、ジェンダーや政治、宗教といったタブーに触れる挑戦的な作品を次々と発表したことに対し、男性中心の文壇が「どうせ見た目だけだろう」「女性には男性のような深い文章は書けない」と皮肉を込めて名付けたレッテルでした。

しかし、ラティ・クマラさんは今回の来韓インタビューで、こう断言しています。「26年経った今も、その時デビューした女性作家たちは現役で活躍しています。誰が真剣に書いているかは、時間が証明してくれるのです」。

このエピソード、どこか韓国の社会現象にも似ていませんか? 韓国でも『82年生まれ、キム・ジヨン(チョ・ナムジュ著)』がベストセラーになった際、一部で激しいバッシングが起きました。しかし、抑圧された女性たちの声を代弁する作品は、国境を越えて支持され続けています。ラティ・クマラさんの「女性は自分を証明するために、常に男性の2倍働かなければならない」という言葉には、日韓の多くの女性ファンも深く頷いてしまうはずです。

■実は「韓国通」! 韓国文学とエンタメへの深い愛

驚くべきことに、ラティ・クマラさんは韓国エンタメ界とも深い縁があります。2019年には、大ヒット韓国ドラマ『愛の迷宮〜トンネル〜(チェ・ジニョク主演、2017年)』のインドネシア版リメイクで脚色を担当。現在は、ハ・ジョンウ(하정우)主演の韓国映画『トンネル 闇に鎖された男(2016年)』のインドネシア版リメイクの脚本を執筆中だといいます。

さらに、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン(한강)さんの作品についても評論を書くほどの読書家。今回の来韓中には、ハン・ガンさんが運営する独立書店「チョッパンオヌル(책방오늘 / ソウルにある小さな書店)」にも足を運んだそうです。

「韓国文学はインドネシアで本当に人気があります。これからは、インドネシアの文学も韓国で愛されるようになってほしい。『シガレット・ガール』がその第一歩になれば」と語る彼女。Netflixというプラットフォームを通じて、韓国と東南アジアの文化交流がさらに加速している様子が伺えます。

今回の来韓を支えたのは、ハンセ・イエス24文化財団(韓国の大手企業グループが設立した財団)です。彼らは「東南アジア文学叢書」として、ベトナム、タイ、インドネシアなどの優れた文学を韓国に紹介し続けています。K-CONTENTが世界を席巻する今、韓国は自国の文化を発信するだけでなく、周辺諸国の魅力的なストーリーを積極的に取り込む「ハブ」としての役割も強めているのです。

「諦めないで。止まらないで。振り返れば、いつの間にか遠くまで来ている自分に驚くはずよ」

ラティ・クマラさんが未来の女性作家たちに贈ったこの言葉は、日々を懸命に生きるすべてのファンへのエールのように響きます。Netflixで『シガレット・ガール』をチェックしながら、海を越えた女性たちのレジリエンス(回復力)に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

皆さんは、Netflixで出会った「人生を変えた一作」はありますか?韓国ドラマ以外でも、心に残っている作品があればぜひコメントで教えてください!

出典:https://www.womennews.co.kr/news/articleView.html?idxno=274966

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