元祖ハン・ミョンフェ俳優の故チョン・ジンさん、没後10年。胆管がん闘病の末に遺した演技への情熱

Buzzちゃんの見どころ

1984年のドラマ『雪中梅』で朝鮮王朝の名臣ハン・ミョンフェを怪演し、百勝芸術大賞を受賞した名優の没後10年を振り返ります。病床でも一人芝居の台本を書き、キャスティングを考えていた最期までの様子が明かされました。

■ 胆管がんとの闘病を経て去った名優の足跡
「元祖ハン・ミョンフェ」として知られる俳優の故チョン・ジン(정진)さんがこの世を去ってから、2026年6月2日で10年という歳月が流れました。故人は2016年6月2日、胆管がん(肝臓から十二指腸へ胆汁を送る管にできるがん)との闘病の末、75歳で息を引き取りました。

東国大学演劇映画科を卒業したチョン・ジンさんは、演劇の舞台でキャリアをスタートさせ、1979年にTBC(かつて存在した韓国の民間放送局)の公募採用タレントとして選ばれました。彼は独特の個性が強い外見で注目を集め、『第1共和国』、『文禄・慶長の役』、『太祖王建(テジョワンゴン)』、『千秋太后(チョンチュテフ)』など、数多くの歴史ドラマで際立った存在感を放ちました。

■ 一世を風靡したハン・ミョンフェ役と数々の受賞
彼の俳優人生において最も大きな足跡を残したのは、1984年に放送されたMBCドラマ『雪中梅(ソルチュンメ)』でした。この作品で、朝鮮王朝の第6代王・端宗の時代に活躍した権力者ハン・ミョンフェ役を演じ、視聴者に深い印象を植え付けました。翌1985年には、その圧倒的な演技力が認められ、第21回百想芸術大賞のTV部門で演技賞を受賞しています。

スクリーンでも精力的に活動し、『商売の夢』、『中光のうわ言』、『Jへ』、『塩売り』など、幅広いジャンルの映画に出演。脇役から主役まで、キャラクターに命を吹き込む「名脇役」としても多くの監督から信頼を寄せられていました。

■ 最後まで「現役俳優」であり続けた情熱
チョン・ジンさんは2015年9月に胆管がんの診断を受け、闘病生活に入りました。当時、故人の息子はメディアのインタビューで、父が病床にあっても演技への情熱を失わなかったエピソードを語っています。

当時、チョン・ジンさんは自身が脚本を書き演出も務める「一人芝居」の準備中に倒れましたが、病院のベッドの上でも演劇のスケジュールを組み、キャスティング作業を続けていたといいます。息子に向かって「ここでこんなことをしているのを見たら、みんな狂っていると言うだろうな」と自嘲気味に笑いながらも、最後まで表現者としての意欲を燃やし続けていました。

彼の訃報に際し、韓国放送演技者労働組合(俳優の権利を守るための団体)は「故人は後輩俳優たちの権益向上のために活発に活動し、模範となった」と、その功績を称え追悼の意を表しました。

出典:https://www.tvreport.co.kr/star/article/1050120/

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ ハン・ミョンフェ

朝鮮王朝初期の政治家で、数々の王を支えた策士として有名です。韓国の歴史ドラマでは頻繁に登場する人物で、狡猾ながらも知略に長けたキャラクターとして描かれることが多いです。チョン・ジンさんの演じたハン・ミョンフェは、今でも「歴代最高」と語り継がれるほどのハマり役でした。

■ 百想芸術大賞

「韓国のゴールデングローブ賞」とも呼ばれる、韓国で最も権威のある総合芸術賞の一つです。映画だけでなく、テレビや演劇部門も対象としており、ここで賞を獲ることは俳優にとって最高の栄誉とされています。

Buzzちゃんの感想

歴史ドラマ好きには欠かせない存在感だったチョン・ジンさん。私が大好きな『財閥家の末息子』のような現代劇も面白いですが、彼が出演していた『太祖王建』のような重厚な大河ドラマも、韓国俳優さんの底力を感じて圧倒されちゃうんですよね。病室でもキャスティングを考えていたなんて、まさに「役者バカ」を貫いた素敵な人生だと思いませんか?皆さんは、歴史ドラマに欠かせないと思う「推しの名脇役」といえば誰を思い浮かべますか?

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