世界平和を脅かす選択的怒りの危険性とは?韓国コラムニストが鳴らす警鐘

Buzzちゃんの見どころ

繰り返される歴史の悲劇と、私たちが無意識に行う「選択的な怒り」の危うさを指摘。9.11テロから2023年10月のハマスによる攻撃、そして気候危機まで、報道に左右される現代人の倫理観を鋭く分析します。

■ 繰り返される「現実劇場」の既視感

韓国のコラムニストであるカン・ジンモ(강진모)編集委員は、現代社会で起きている悲劇や紛争を「同じ俳優が衣装と名前を変えて出演し続けている舞台」に例え、その本質的な危うさを指摘しています。舞台設定や時代、セリフが少し変わるだけで、人々はそれを全く新しい出来事のように捉えてしまいますが、実際には過去の失敗が形を変えて繰り返されているに過ぎないという主張です。

その具体例として、2001年の「9.11テロ」が挙げられています。この事件は米国の民主主義に打撃を与え、その後のアフガニスタン戦争やイラク戦争へと突き進む転換点となりました。そして現在、2023年10月7日にハマスの攻撃を受けたイスラエルもまた、同じような過ちを繰り返していると警鐘を鳴らしています。核武装国家であるイスラエルの情勢悪化は、単なる地域紛争に留まらず、世界平和そのものを脅かすリスクを孕んでいるからです。

■ 「選択的怒り」という名の罠

カン・ジンモ氏は、世界平和を脅かす真の要因の一つとして、人々の「選択的な怒り」を挙げています。メディアが大々的に報じるトピックに対しては、激しく憤りを感じる一方で、それ以上に深刻な問題であっても報道されないことには無関心でいる現代人の姿を批判的に描いています。

人が怒りを感じる瞬間、自分自身が道徳的に優位に立っているような錯覚(道徳的優越感)に陥りやすいため、怒りは一種の「人気」を集める感情となります。しかし、その影で不都合な真実や、責任ある行動を伴わない怒りは、社会に貢献するどころかむしろ有害であると述べています。

■ 真に向けるべき怒りの矛先とは

コラムでは、怒りのバランスについても言及されています。1,200人の犠牲者を出したハマスや、ガザ地区で軍事行動を続けるイスラエルといった、特定の対象だけに怒りを向けるのは不十分だとしています。

本当に目を向けるべきは、より広範囲で長期的な被害をもたらしている対象です。例えば、50年もの間、気候危機を否定し続けて数10億人に被害を与えている石油資本、そしてその代弁者とも言えるドナルド・トランプ(도널드 트럼프)前米大統領、さらにそれらに加担する勢力に対しても、同等の怒りを持つべきだと主張しています。メディアが提供する情報を鵜呑みにせず、物事の本質を見極める姿勢が今、世界中の人々に求められています。

出典:https://www.newsclaim.co.kr/news/articleView.html?idxno=3064975

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ コード人事

政権や組織のトップが、自分と志や考え方(コード)が近い人物を重要なポストに就かせる人事のことです。韓国の政治ニュースでよく使われる言葉で、専門性よりも「自分たちに近いかどうか」を優先する姿勢として批判の対象になることもあります。

■ 記者手帳(キジャスチョプ)

韓国の新聞やネットニュースでよく見られるコラム形式の一つです。記者が現場で感じた個人的な見解や、事実の裏側にある社会的な問題を鋭く批判する際によく使われるタイトルです。

Buzzちゃんの感想

ニュースで大きく扱われることには敏感になっちゃいますが、実はもっと深刻なことが裏で起きているかもって考えると少し怖いですよね。私は『財閥家の末息子』みたいに、裏で糸を引く黒幕や社会の構造を暴くドラマが好きなので、こういう本質を突く話にはつい考えさせられちゃいます。皆さんは最近、ニュースを見て「これっておかしくない?」と強く感じたことはありますか?それとも、SNSの情報は慎重に見極める派ですか?

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