日本の映画ファンにとってもなじみ深い実力派俳優、シム・ウンギョン(심은경)が、ついに韓国のお茶の間に帰ってきました!しかも、これまでの彼女のイメージを180度覆すような「過去最凶の悪役」として。
韓国で3月16日に放送が開始されたtvN(韓国のケーブルテレビ局、数々のヒット作を輩出する名門)の新土日ドラマ『大韓民国で建物主になる方法(대한민국에서 건물주 되는 법)』。この作品でシム・ウンギョンが見せた衝撃的なオープニングが、現在韓国で大きな話題を呼んでいます。
■ 6年ぶりの韓国ドラマ復帰で選んだのは「冷酷なヴィラン」
シム・ウンギョンといえば、日本でも大ヒットした映画『サニー 永遠の仲間たち(2011年のヒット映画)』や『怪しい彼女(2014年のコメディ映画)』で見せた、明るくてどこかコミカル、そして純粋なイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。2017年からは活動の拠点を日本にも広げ、映画『新聞記者』では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。韓国人俳優として初の快挙を成し遂げたことは、日韓両国で大きなニュースになりました。
そんな彼女が、韓国でのドラマ出演としては実に6年ぶりとなる本作で選んだのは、なんと「人生初の悪役」です。
第1話のオープニング、画面に映し出されたのは、血まみれになって命乞いをする男。その前に、何の感情も浮かべない無表情な顔で現れたのが、シム・ウンギョン演じるヨナ(요나)でした。彼女はためらうことなくジャックナイフを振りかざし、視聴者を一瞬で戦慄させたのです。
彼女の魅力である透明感のある肌と澄んだ瞳が、逆に「何を考えているかわからない不気味さ」を強調し、静かで落ち着いた声がかえって恐怖を倍増させます。韓国のSNSでは放送直後から「シム・ウンギョンの目つきが怖すぎる」「あのかわいかったシム・ウンギョンはどこへ?」といった驚きの声が溢れました。
■ タイトルにもある「建物主(コンムルジュ)」とは?
ここで、日本人ファンが少し気になるのがドラマのタイトル『大韓民国で建物主になる方法』にある「建物主(건물주/コンムルジュ)」という言葉ではないでしょうか。
韓国には「造物主(神様)の上に建物主あり」という有名なジョークがあります。これは、熾烈な競争社会である韓国において、不動産を所有し、そこから得られる家賃収入で生活する「建物主」が、いかに羨望の的であり、絶対的な勝ち組であるかを象徴する言葉です。
日本で「大家さん」というと、どこか親しみやすい響きがありますが、韓国での「建物主」は、経済的自由と社会的地位を手に入れた、ある種の「権力者」に近いニュアンスを持っています。特に、若者の間では将来の夢として「建物主」を挙げる人も少なくないほど、不動産への執着と憧れが強い文化背景があります。
このドラマは、借金に苦しむ「生計型建物主」が、自分の家族と建物を守るために必死の死闘を繰り広げる物語です。シム・ウンギョン演じるヨナは、その平和を脅かす強大な悪の象徴として立ちはだかります。
■ 予測不能な狂気と、豪華すぎる共演陣
劇中のヨナは、単に冷酷なだけのキャラクターではありません。人を手にかけることに一切の罪悪感を感じない一方で、道端にいる小さなカタツムリを見つけると、それを愛おしそうに拾い上げて安全な場所へ移してあげるという、奇妙な慈愛深さも見せます。
この「冷酷さ」と「優しさ」の共存が、かえって彼女の異常性を際立たせています。次に何をするか予測できない不安定なキャラクターを、シム・ウンギョンは圧倒的な演技力で表現しています。
さらに、脇を固めるキャストも超豪華です。ヨナのオフィスに潜入する警察官キム・ギュン(김균)役には、日本でも圧倒的な人気を誇るキム・ナムギル(김남길)。そして、彼らと対立することになるギ・スジョン(기수종)一行のリーダー役には、演技派俳優のハ・ジョンウ(하정우)が名を連ねています。
まさに映画界の主役級が勢揃いした本作。シム・ウンギョン演じるヨナが、緻
コメント