「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜(2016年の大ヒットファンタジーロマンス)」の秘書役や、Netflixシリーズ「ナルコの神(2022年の犯罪スリルドラマ)」の冷徹な変基泰(ピョン・ギテ)役で、圧倒的な存在感を放ってきた名俳優を覚えていますか?
韓国を代表する「シーンスティラー(主役を食うほどの印象を残す脇役)」であり、今や主演級俳優として確固たる地位を築いたチョ・ウジン(조우진)が、今度は「演技」の枠を飛び出し、驚きの挑戦に打って出ました。なんと、世界を熱狂させた現代舞踊グループとタッグを組み、本格的なダンスパフォーマンスを披露するというのです。
■「変幻自在の魔術師」チョ・ウジンが舞台の上で舞う!
2026年3月22日、忠清南道(チュンチョンナムド)にある天安(チョンアン)芸術の殿堂(地方都市・天安市にある主要な文化施設)にて、異色の公演が幕を開けます。その名も「天安芸術の殿堂・企画公演:The Ruler チョ・ウジン×アンビギュアス・ダンスカンパニー」です。
チョ・ウジンといえば、役柄に合わせて顔つきまで変わって見えると言われるほどの「カメレオン俳優」。そんな彼が今回挑むのは、セリフによる演技ではなく、体一つで感情を表現する「舞踊」の世界です。
今回彼が共にステージに立つのは、アンビギュアス・ダンスカンパニー(앰비규어스댄스컴퍼니)。名前を聞いてピンとくる方も多いかもしれません。彼らは、韓国観光公社のPR動画「Feel the Rhythm of Korea」で、伝統芸能と現代ダンスを融合させた中毒性のあるダンスを披露し、世界中で1億回以上の再生回数を記録したトップクラスのパフォーマンス集団です。イギリスの人気バンド、コールドプレイとのコラボレーションでも大きな話題を呼びました。
この「The Ruler」という公演で、チョ・ウジンは「語り手(ストーリーテラー)」としての役割を果たしながら、実際にステージ上でダンスも披露する予定です。デビュー26年目を迎えるベテラン俳優が、なぜ今、あえて畑違いのダンスという分野に飛び込んだのでしょうか。
■長い無名時代を経て手にした「表現の自由」
チョ・ウジンのキャリアは、決して平坦なものではありませんでした。1999年に演劇でデビューしてから約16年もの間、日の目を見ない長い無名時代を過ごしてきました。生活のためにさまざまなアルバイトを掛け持ちしながら、端役を積み重ねてきた苦労人としても知られています。
そんな彼に転機が訪れたのは、2015年の映画「インサイダーズ/内部者たち(イ・ビョンホン主演の政財界の闇を描いた作品)」でした。冷酷なチョ常務役を演じた彼は、無表情で淡々と恐ろしい行為に及ぶ演技で、観客に強烈なトラウマ級のインパクトを与え、「あの俳優は誰だ!?」と韓国中を震撼させたのです。
その後は「トッケビ」でのチャーミングな秘書役、映画「国家が破産する日(1997年の通貨危機を題材にした社会派映画)」での狡猾な次官役など、善と悪を行き来する驚異的な振り幅を見せてきました。
韓国の芸能界では、トップ俳優が監督やプロデューサーとして制作側に回るケース(イ・ジョンジェやチョン・ウソンなどが有名です)が増えていますが、チョ・ウジンのように「身体表現」の極致であるダンスへ進出するのは非常に珍しいケースです。
元記事によると、チョ・ウジンは今回の挑戦について「演じるという本業を超え、体全体を使って物語を伝える新しい試みに、不思議と恐怖よりもワクワクする気持ちが強い」といった趣旨のコメントを残しています。
■韓国文化の粋を伝える「アンビギュアス」との相乗効果
今回の公演の見どころは、何と言っても「韓国的な情緒」と「現代的な感性」の融合です。
アンビギュアス・ダンスカンパニーを率いる振付師のキム・ボラム(김보람)は、チョ・ウジンの持つ「深いまなざしと独特の呼吸」を絶賛しており、彼の存在そのものを一つの「踊り」として演出に組み込もうとしています。韓国では近年、伝統的な民俗音楽(パンソリなど)をヒップホップやダンスミュージックにアレンジする「K-ヒップ」というジャンルが流行していますが、今回の公演もまさにその文脈にあると言えるでしょう。
また、チョ・ウジン自身が映画やドラマで見せてきた「緩急のある動き」は、実は非常にダンサブルであるとも評価されています。「ナルコの神」での激しいアクションシーンで見せたキレや、「トッケビ」で見せた絶妙な間合いのコミカルなダンス(劇中でEXOのダンスを少し披露したこともありましたね!)を思い出すと、今回の本格的な舞台も期待せずにはいられません。
本業の演技だけでなく、演出、制作、そして今回のステージパフォーマンスまで。領域を広げ続けるチョ・ウジンの姿は、表現者としての飽くなき探求心を感じさせます。
3月の公演では、果たしてどんな「新しいチョ・ウジン」に出会えるのでしょうか。韓国国内でも「あのカメレオン俳優がどんなステップを踏むのか想像がつかない」と、早くも大きな注目が集まっています。
冷徹なエリートから情に厚い隣人、そして今度は舞台の上のパフォーマーへ。チョ・ウジンの進化に限界はないようです。
ドラマで見せる渋い演技も素敵ですが、舞台で全身を使って表現する彼の姿、皆さんはどんなパフォーマンスを期待しますか?「この役が好きだった!」という思い出や、今回のダンス挑戦への応援コメントをぜひ聞かせてくださいね!
出典:https://www.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=1772098753&code=13180000&cp=nv
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