韓国の人気ドラマ『ミセン』(tvN制作、2014年放送)の制作当時、俳優やスタッフがキャラクター研究のため研修を受けていた部門に実際に在籍していた人物が、新著『チャイナシフト』を発表し、話題を呼んでいます。
この著者こそが、ドラマ内の「オ課長」の実在モデルの一人とされるオ・ソンゴン氏。1999年から26年間にわたって上海を中心とした中国に駐在し、現地の激動の時代を肌で感じてきた中国ビジネスのエキスパートです。
オ氏の経歴は、単なるビジネスマンのそれではありません。多忙なビジネス現場の傍らで、中国の現地大学院で修士号と博士号を取得。中国の法律体系と経済構造を学術的に体系化した、いわば「学び続ける駐在員」として評価されています。
新著『チャイナシフト』は、これまで中国市場で苦戦してきた韓国企業に対して、明確なメッセージを発しています。それは「チャイナ・エスケープ(中国からの撤退)が答えではなく、戦略的なシフトが必要だ」というものです。
オ氏は、韓国企業が中国で振るわない理由を、対米制裁や中国の報復政策といった外部的要因ではなく、内部的な戦略の欠落に求めています。具体的には、中国の急速なデジタル変革と消費世代交代という重大な変化を読み取れなかったことが問題だと指摘します。
本著で注目される主張の一つが「過去の成功方式は賞味期限切れ」という言葉です。オ氏によれば、かつて低価格生産地だった中国は、今や全世界で最初にデジタル革新が起こる「テストベッド」へと進化しました。
特に「零零後」(2000年代生まれ)と呼ばれる若い世代の愛国心に基づく消費行動を攻略するには、単なる商品展開では不十分。ブランド・アイデンティティを現地文化と融合させる「ローカルライジング」戦略と、ライブコマースなど中国固有の超高速接続マーケティングへの適応が急務だとオ氏は強調しています。
ドラマ『ミセン』は、大企業の取引先営業部で働く新入社員の成長を描いた作品でした。その実在モデルとも言える人物が、今、新たなビジネス戦略をもって業界に提言する形となったことは、多くの経営者にとって注目に値します。
『チャイナシフト』は、막연한 恐怖心や根拠のない楽観論を排除し、徹底した現場視点で執筆されています。中国ビジネスの再起を目指す経営者層に対して、再度挑戦する勇気と戦略的なマスターキーを提供することが期待されています。
26年間の上海駐在経験に基づいた、実務的で学術的な中国経済分析。それが『チャイナシフト』が業界内で注目されている理由なのです。
出典:https://dhnews.co.kr/news/view/1065586701263202
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