韓国囲碁界の自尊心を背負うパク・ジョンファン九段が、2月25日から開催される「第1回新韓銀行世界棋戦」の初代優勝を目指し、中国の期待の新星ワン・シンハオ九段との激しい戦いに臨む。
パク・ジョンファンは25日に新韓銀行本店で行われる決勝3番勝負第1局に登場。その後26日に第2局、27日に第3局が行われる予定だ。メジャーな世界棋戦での優勝機会を再び手にした、パク・ジョンファンの意気込みが感じられる。
かつて韓国囲碁界の絶対的エースだったパク・ジョンファンは、2013年11月から2018年9月まで韓国ランキング1位を守り続け、シン・ジンソ九段を差し置いて君臨していた。しかし2018年10月、シン・ジンソに首位の座を奪われ、王座から下りることになった。その後2021年の「第26回サムスン火災杯」でシン・ジンソを破り頂点に返り咲いたものの、その後はメジャー世界棋戦での優勝に恵まれていない。
昨年の「春蘭杯(しゅんらんはい)」決勝では、中国の強豪ヤン・カイウェン九段に惜しくも準優勝に終わった。そんなパク・ジョンファンにとって、歴代最高優勝賞金の4億ウォン(約4200万円)が懸かったこの世界棋戦は、彼が復活の翼を広げる絶好の機会となる。
本大会でパク・ジョンファンは、徐昊紅(しょこうこう)九段(台湾)を皮切りに、ヤン・カイウェン(中国)、イチリキ・リョウ九段(日本)、タン・イペイ九段など、強敵揃いの相手を次々と破り、決勝へ進出。その勢いは尋常ではない。
一方、今大会で輝きを見せるワン・シンハオも侮れない相手だ。2004年生まれのワン・シンハオは、中国から急速に頭角を現している新進気鋭の棋士。昨年4月の「北海新役杯」ではリー・チンチェン九段を倒して、初めての世界棋戦優勝を手にした。その直後、中国国内大会の「第39期天元戦」ではリアン・シャオ九段までも下して、頂点に立った。現在、中国ランキング1位のディン・ハオ九段を激しく追い上げており、今大会8強ではなんと世界最強の棋士として知られるシン・ジンソまで打ち負かし、話題を呼んでいる。
両者の対戦成績はパク・ジョンファンが1勝2敗と、やや後れを取っている。2024年の中国甲組リーグではパク・ジョンファンが1度の勝利を挙げたものの、2023年の「LG杯」16強と2025年の「国手山脈杯」16強ではワン・シンハオが勝利している。
パク・ジョンファンは大会について「初代世界棋戦の決勝だからこそ、より一層意味深く感じており、それだけに緊張感も相当ある」とコメント。そして「ワン・シンハオは決して甘い相手ではないが、自分の囲碁を信じて、最善を尽くして戦い抜く」と決意を示した。
大会を盛り上げるイベントも多数企画されている。25日の決勝第1局当日には、引退棋士のイ・セドル九段が会場を訪れ、囲碁の才能あふれる若き芽に対してサイン会を開催。さらに国内プロ棋士が多数参加し、有望な50名の若手棋士を対象にした特別メンタリングイベントが実施される予定だ。プロ選手が直接有望株に実戦のノウハウを伝授し、未来のスターたちを激励する意義深い時間となるだろう。
加えて、人気ドラマ「応答せよ1988」で囲碁棋士役を演じた俳優パク・ボゴム(パク・ボゴムは韓国の有名俳優)が特別ゲストとして登場。決勝戦に臨む両棋士に花束を贈呈し、大会の盛り上がりを一層高める予定だ。
第1回新韓銀行世界棋戦は、新韓銀行がスポンサーを務め、毎経メディアが主催、韓国棋院が主管する。優勝賞金は世界最高水準の4億ウォン、準優勝賞金は1億ウォン。時間制限はフィッシャー方式で、各自30分にプラス20秒の持ち時間が与えられる。
熱い戦いが予想される25日から27日の3日間。韓国と中国、それぞれの思いを背負った両棋士の決勝戦に目が離せない。
出典:https://sports.khan.co.kr/article/202602191059003?pt=nv
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