世界中を席巻し続けているK-POP。今や単なる「ブーム」を超え、一つの巨大な文化圏を形成しています。そんな中、韓国の人気ポッドキャスト番組「キム・オジュンの謙遜は大変だ ニュース工場(김어준의 겸손은 힘들다 뉴스공장)」のアアーカイブ放送が、ファンの間で改めて注目を集めています。
この番組は、韓国で非常に影響力のあるジャーナリスト、キム・オジュン(김어준)氏がホストを務める人気番組。今回は韓国を代表する音楽評論家、イム・ヒユン(임희윤)氏、パク・ヒア(박희아)氏、キム・ドホン(김도헌)氏の3名が集結し、K-POPの過去、現在、そして未来について熱い議論を交わしました。
日本のファンにとっても興味深い、K-POPが世界に深く浸透した背景とその分岐点について、評論家たちの視点から紐解いていきましょう。
■ スペインのファンが「お母様!」と叫んだ日――14年前から始まっていた浸透
番組冒頭、MCのキム・オジュン氏は、スペイン版「コスモポリタン(世界的なファッション・ライフスタイル誌)」が韓国の音楽、ビューティー、料理、ドラマなどを驚くほど深く分析していることに驚いたと語りました。これに対し、イム・ヒユン(임희윤)評論家は、14年以上も前からすでにその兆しがあったという驚きのエピソードを披露しています。
2012年、イム氏はスペインのバルセロナで開催された日本のアニメフェスティバルの取材に訪れました。当時、ヨーロッパでは日本のアニメ人気が絶大でしたが、その関連イベントで初めて韓国のアーティストが招待されたのです。それが、東方神起(동방신기)から派生したグループ、JYJ(ジェイワイジェイ)でした。
会場には数百人の地元ファンが詰めかけていたのですが、そこでイム氏が目撃したのは衝撃的な光景でした。メンバーの一人の母親が会場に現れると、現地のスペイン人ファンたちが一斉に「オモニム(어머님、お母様)!」と韓国語で呼びかけたというのです。
単に歌が好きというレベルではなく、メンバーの家族まで把握し、韓国語で敬称を使って呼ぶ。この「ファン文化(韓国では『ファンカペ』などのコミュニティを通じて家族的な絆を深める文化が強い)」が、10年以上前からすでにヨーロッパの地で芽生えていたことは、今のK-POPの成功が偶然ではないことを物語っています。
■ K-POPの運命を変えた「2016年」とBLACKPINKが打ち立てた金字塔
評論家たちが口を揃えて「歴史的な分岐点」として挙げたのが、2016年という年です。
2016年は、BTS(방탄소년단)が世界的なスターへと駆け上がる足がかりを固め、EXO(엑소)が頂点を極め、そしてBLACKPINK(블랙핑크)がデビューした年。まさに現在のK-POPの黄金時代を支える「Big4」事務所(HYBE、SM、YG、JYP)の勢力図が鮮明になった時期でもあります。
特に、BLACKPINKの躍進には目を見張るものがあります。番組内では、BLACKPINKのYouTube登録者数が全世界のアーティストで初めて「1億人」を突破するという、前人未到の記録についても触れられました。
また、BTSがソウルの象徴である光化門(クァンファムン、ソウルの中心部にある王宮の正門前の広場)を公演の場に選んだ理由についても議論されました。光化門は韓国人にとって、歴史的なデモや祝祭が行われる「民意の象徴」のような場所です。そこで大規模な公演を行うことは、K-POPがもはや単なる芸能ではなく、国家的な文化プライドになったことを象徴しています。
■ 2026年、K-POPはさらなる「春秋戦国時代」へ!
記事の舞台となっている2026年、評論家たちは現在の音楽シーンを「春秋戦国時代」と表現しています。特定の絶対王者が君臨するのではなく、数多くの実力派グループがひしめき合い、多様な個性がぶつかり合う時代です。
かつては「練習生制度(事務所が多額の投資をして数年間の教育を施すシステム)」によって作られた完璧な姿が主流でしたが、今はそこに、SNSを通じたリアルな自己表現や、特定のジャンルに特化した深みのある音楽性が求められるようになっています。
評論家の一人、キム・ドホン(김도헌)氏は、音楽ウェブジン「IZM(イズム、韓国で最も有名な音楽批評サイト)」の編集長を務めた経験から、「これからはファンダムの規模だけでなく、どれだけ一般大衆の日常に浸透できるかが勝負になる」と分析しています。
韓国のファンだけでなく、スペイン、そして日本のファンも、今はリアルタイムで同じ熱狂を共有しています。私たちが推しの新曲を待ちわびる一方で、地球の裏側でも同じように「オモニム!」と叫んだあの日から続く深い愛情が、K-POPを支え続けているのです。
世界中が注目する2026年の「春秋戦国時代」、皆さんはどのグループが次の時代をリードすると思いますか?BLACKPINKの記録を塗り替えるような、新しい才能の登場が待ち遠しいですね。あなたの「今のイチオシ」をぜひコメントで教えてください!
出典:http://www.ddanzi.com/875611888
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