『8月のクリスマス』で知られるホ・ジノ監督が、1974年の陸英修夫人狙撃事件の背後を追う新作映画『暗殺者たち』を準備中です。メロドラマの巨匠が、実話ベースのミステリーという新たなジャンルに挑みます。
■ 恋愛映画の巨匠が語る自身の「怠惰」と「リーダーシップ」
デビュー作『8月のクリスマス』(1998年)で青龍映画賞の最優秀作品賞を受賞し、韓国映画界におけるメロドラマの第一人者として知られるホ・ジノ(허진호)監督。彼は自身の性格を「もともと怠惰な人間」と分析し、だからこそ常に勤勉であろうと意識していると明かしました。
ホ・ジノ監督の現場では、俳優に直接的な指示を出すよりも、俳優自身に答えを探させる「ソクラテス対話法」が活用されています。これは大学時代に専修した哲学の影響が大きく、俳優と対話を重ねることで、台本にない自然な演技を引き出すスタイルです。これまで『四月の雪』のソン・イェジン(손예진)や、『春の日は過ぎゆく』のイ・ヨンエ(이영애)など、多くの女優たちが監督の現場でその魅力を最大限に発揮してきました。
■ 新作『暗殺者たち』で描く歴史の裏側とジャンルの多様性
現在、ホ・ジノ監督は新作映画『暗殺者たち』の編集作業を進めています。この作品は、1974年8月15日に当時の朴正煕大統領の夫人である陸英修(ユク・ヨンス)夫人が狙撃され死亡した事件を題材に、その疑惑と背後関係を追跡するストーリーです。
初期の代表作である抒情的なメロドラマとは一線を画すジャンルですが、監督は「映画を作り続けるためには、多様なジャンルに挑戦せざるを得ない」と、持続可能な映画制作への意欲を示しました。また、監督は「自分が見ているものが真実ではないかもしれない」という客観的な視点を大切にしており、悲しすぎず喜びすぎない「適度な観照」こそが、自身の映画らしさ(ホ・ジノらしさ)を形作っていると語っています。
■ 興行成績への本音と「最も個人的なもの」の普遍性
ホ・ジノ監督はインタビューの中で、賞を獲ることよりも「興行成績」を重視しているという現実的な一面も見せました。興行の成功は観客とのコミュニケーションが成立した証であり、次の作品を作るための土台になるからです。
かつてチョン・ウソン(정우성)と中国の女優カオ・ユアンユアン(고원원)が主演した中韓合作映画『きみに微笑む雨』(原題:好雨時節)のように、商業的な負担を減らして自由に撮った作品が評価された経験も、監督の創作活動に大きな影響を与えています。監督は、最も個人的な視点で描かれた物語こそが、世界的に通用する普遍性を持つと信じ、現在も新しい物語を紡ぎ続けています。
出典:https://www.insightkorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=247363
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 青龍(チョンリョン)映画賞
韓国で最も権威があると言われる映画賞の一つです。1963年に創設され、専門家だけでなく一般観客の意見も反映されるのが特徴で、受賞結果は毎年大きな注目を集めます。
■ 陸英修(ユク・ヨンス)夫人狙撃事件
1974年8月15日、光復節(日本からの解放記念日)の式典会場で起きた暗殺未遂事件です。朴正煕(パク・チョンヒ)大統領を狙った銃弾が、隣に座っていた夫人の陸英修氏に当たり亡くなりました。韓国現代史において非常に大きな衝撃を与えた事件の一つです。
ホ・ジノ監督といえば、繊細な感情表現が本当に素敵ですよね。私は財閥ドロドロ系やミステリーが好きなので、監督が歴史の闇に迫る『暗殺者たち』でどんな演出を見せてくれるのか、今からワクワクしています!重厚な実話ストーリーを巨匠がどう料理するのか、期待しちゃいます。皆さんは、監督の過去のメロ作品が好きですか?それとも新しい社会派ジャンルに期待しますか?





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