Kコンテンツの輸出が10%増えるごとに、韓国産業全体で約3兆8000億ウォンの生産誘発効果があることが分かりました。アニメ作品とのコラボやaespaの起用により、農心は過去最高益を記録しています。
■ アニメから実写へ?『K-POP:デーモン・ハンターズ』が巻き起こしたラーメンブーム
韓国の人気食品メーカーである農心(ノンシム)が、韓国コンテンツ振興院が主催する「K-博覧会」に初めて参加することが明らかになりました。この博覧会は、音楽、ドラマ、ゲーム、ウェブトゥーンといったコンテンツ産業だけでなく、食品、ビューティー、観光、生活消費材などの関連産業を一つの舞台に集め、韓流コンテンツの人気を実際の輸出拡大へと繋げることを目的とした政府部処合同のイベントです。
農心がこの博覧会への参加を決めた背景には、昨年コンテンツとマーケティングを結合させて得た大きな成果があります。2023年6月に公開されたNetflix(ネットフリックス)のアニメーション『K-POP:デーモン・ハンターズ』がそのきっかけとなりました。作中に「辛ラーメン」や「セウッカン(海老せんべい)」を連想させる製品が登場し、世界中の視聴者から注目を集めたのです。これを受け、農心は素早くコラボレーション製品を展開し、さらにグローバルアンバサダーとしてK-POPグループのaespaを抜擢しました。その結果、2023年の営業利益は前年比12.8%増の1839億ウォン(約200億円)を記録し、コンテンツとの相乗効果を証明しました。
■ コンテンツ輸出10%増で3兆8000億ウォンの波及効果!数字で見る韓流の底力
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の発表によると、韓国のコンテンツ輸出が10%増加するたびに、農食品産業の生産額は約1億7000万ウォン、産業全体では約3兆8000億ウォン(約4100億円)の生産誘発効果があることが集計されました。海外の消費者がKコンテンツを通じて韓国に興味を持ち、それが食品、化粧品、観光、生活用品の消費へと繋がるという流れが鮮明になっています。
ドキュメンタリー番組『味の国』シリーズなどを制作するイエルTVのペク・ホンソク(백헌석)代表は、「今や韓国料理は外国人にとって『ヒップな(格好いい・流行の)』体験になった」と分析しています。実際に海外の視聴者たちは、アニメ『K-POP:デーモン・ハンターズ』に登場したラーメンを買い求め、ドキュメンタリー『サムギョプサル・ラプソディ』に登場した名店をキャプチャして保存し、韓国旅行の際に実際に訪れるといった行動を見せています。
2022年にベトナムで始まり、これまでに計7回開催された「K-博覧会」ですが、昨年実施された3回のイベントだけでも、234社の韓国企業が計17万人の消費者と704社のバイヤーに出会い、輸出相談額は4億7000万ドル(約720億円)に達する成果を上げました。
■ 世界各地で開催される「K-博覧会」次の舞台はロサンゼルス
今年の「K-博覧会」は、5月23日から27日にかけてアメリカ・ロサンゼルス(LA)で開催されるのを皮切りに、6月にはフランス、9月にはメキシコでの開催が予定されています。LAで開催される博覧会には、放送、文化、フード・ライフスタイル、技術など多様な分野から107社が参加します。
具体的な参加企業としては、放送部門でイエルTV、文化部門でNetflixコリアやネイバーウェブトゥーン、フード部門では農心やBBQ、キョチョンチキン、そして技術部門ではNC AIやCJ AIコンテンツアライアンスといった最新AI技術を扱う企業まで名を連ねています。
また、5月24日にはロサンゼルスのピーコック・シアター(約7000席規模の多目的ホール)にてK-POPコンサートが開催されます。出演者にはパク・ジェボム(박재범)、P1Harmony(피원하모니)、ロングショット(롱샷)といった豪華アーティストが予定されています。コンサートでファンを熱狂させた後、近隣のJWマリオット・ホテルでNetflixやパラマウントなどのグローバルバイヤーが参加する輸出相談会を開催し、ファンの熱気を直接ビジネスへと繋げる構造を構築しています。
さらに現場では、俳優のリュ・スヨン(류수영)やソン・フン(송훈)シェフが参加するクッキングショーも準備されています。これはイエルTVの新作ドキュメンタリー『十二の海』と連動した企画で、映像コンテンツで見た料理をその場で体験できる場を提供します。コンテンツ振興院の関係者は、「単なる行事の運営にとどまらず、韓国の中小コンテンツ企業の海外市場へのアクセスを高め、グローバルバイヤーとの持続的なネットワークを形成する『現場の司令塔』の役割を果たしたい」と意気込みを語っています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ K-博覧会(K-Expo)
韓国の文化体育観光部や農林畜産食品部など、複数の政府機関が合同で開催する大規模な展示会です。コンテンツ単体ではなく、食品や化粧品といった関連産業をセットで紹介することで、韓国の国家ブランド全体を強化し、輸出を促進する戦略的な役割を担っています。
■ 放送コンテンツと食の連動
韓国では「モッパン(食べる放送)」文化が根付いており、ドラマやバラエティ、アニメに登場する食事が視聴者の購買意欲を強く刺激します。最近では、番組内で紹介されたレシピや商品がSNSを通じて世界中に拡散され、即座に輸出実績に繋がるケースが増えています。
財閥の成長物語を描いた『財閥家の末息子』が大好きな私としては、韓国企業が世界で活躍するニュースは本当にワクワクしちゃいます!リュ・スヨンさんの料理も、ドラマの合間に見るとお腹が空いて困るんですよね。皆さんはコンテンツに出てきた食べ物を実際に買ったことがありますか?それともいつか韓国へ行って聖地巡礼したい派ですか?
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