韓国の国民的MCユ・ジェソク(유재석)がホストを務める人気トーク番組「ユ・クイズ ON THE BLOCK(tvNの看板バラエティ番組)」。毎回、旬の芸能人から時代の先駆者まで、多種多様なゲストが人生の物語を語るこの番組に、現在軍服務中のソロアーティスト、WOODZ(ウッズ)ことチョ・スンヨン(조승연)が出演。華やかなステージの裏側に隠された、あまりにも過酷な過去と、音楽への情熱を語り、視聴者の涙を誘いました。
■ どん底から這い上がった「オールラウンダー」WOODZが語る波瀾万丈な人生
WOODZといえば、作詞・作曲、ラップ、ボーカル、ダンスのすべてを完璧にこなす「オールラウンダー」として知られています。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
番組で彼は、14歳で単身ブラジルへ渡ったサッカー留学時代や、歌手を目指して受けた50回以上ものオーディション、そしてYGエンターテインメント(BLACKPINKなどを輩出した韓国4大芸能事務所の一つ)での3年間にわたる練習生生活を振り返りました。
韓国の「練習生制度」は、デビューが保証されないまま数年間、朝から晩まで厳しいトレーニングに励む過酷なシステムとして有名です。彼はその高い壁を乗り越えてデビューを掴み取りますが、さらなる試練が彼を待ち受けていました。
特に注目を集めたのは、現在韓国の音楽チャートを席巻している自作曲「Drowning(ドラウニング)」の逆走(ヨクチュヘン)劇です。韓国では、発売から時間が経った曲がSNSや口コミをきっかけに再びチャートを上昇することを「逆走」と呼び、社会現象になることも珍しくありません。WOODZは「この曲が自分の人生を変えることになるとは想像もしていなかった」と語り、軍服務中という状況で届いたこの朗報に、深い感謝を伝えました。
■ 亡き父の遺骨箱を抱いての帰国…歌手を諦めかけた彼を救った言葉
トークが深まる中、WOODZは自身の人生で最も辛かった時期についても重い口を開きました。それは、海外滞在中に知らされた父親の訃報でした。
彼は「(当時は)抜け殻だけが残っているような感覚だった」と振り返り、遠く離れた異国の地から、自らの手で父親の遺骨箱を抱えて韓国へ帰国したという衝撃的なエピソードを告白しました。二十歳前後の青年が背負うにはあまりに重すぎる現実。韓国社会では「親孝行(ヒョド)」が極めて重要な美徳とされており、親を亡くす悲しみは日本のそれ以上に深い精神的ダメージとして語られることが多いですが、彼もまた深い絶望の淵に立たされていました。
あまりの辛さに歌手の道を諦めようとまで考えた彼を引き止めたのは、母親の温かい一言だったといいます。その言葉がきっかけで、彼は「底」を打った状態から再び音楽の世界へと戻る勇気を得ました。こうした壮絶な経験が、彼の作る楽曲に深みと切実さを与え、多くのファンの心を打つ理由になっているのかもしれません。
■ 俳優イ・ドンフィも告白、下積み時代の苦悩と国民的MCへの感謝
この日の放送には、映画「エクストリーム・ジョブ(韓国で歴代興行収入1位を記録したコメディ映画)」などで知られる実力派俳優のイ・ドンフィ(이동휘)も登場しました。
今や「トリプル1000万人俳優(出演した3作品が観客動員数1000万人を突破した俳優)」という輝かしい肩書きを持つ彼ですが、下積み時代は200箇所の制作会社にプロフィールを持ち込んでも、オーディションに呼ばれるのはわずか数箇所だったという厳しい現実を語りました。
そんな彼を支えたのは、ユ・ジェソクの楽曲「言った通りに(マルハヌンデロ)」だったそうです。「いつか報われると信じて進め」というメッセージが込められたこの曲を聴いて、何度も涙を流したというエピソードは、夢を追うすべての人に勇気を与える瞬間でした。
今回の「ユ・クイズ」は、華やかなスポットライトの下にいるスターたちが、私たちと同じように苦しみ、悩み、そして這い上がってきた人間であることを再確認させてくれる回となりました。
WOODZが紡ぐ音楽には、彼が「底」で出会った感情が色濃く反映されています。軍隊という場所で、自分の音楽が多くの人に愛されていることを知った彼は、除隊後、さらに大きな翼を広げて戻ってきてくれるはずです。
皆さんは、WOODZの「Drowning」を聴いたとき、どんな感情が湧きましたか? 彼の壮絶な過去を知ってから聴く歌声は、また違った響きを持つかもしれませんね。ぜひ皆さんの想いをコメントで教えてください!
出典:https://www.joongangenews.com/news/articleView.html?idxno=502938
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