2025年の調査では20代から40代の未婚男女のうち7割以上が交際しておらず、20代の約3割は交際経験がないと回答しました。韓国の若者の間で「恋愛の絶滅」が囁かれる背景を心理学的に分析します。
■ 現代社会で「恋愛」は絶滅危惧種なのか
2026年2月に開催された「第23回韓国大중음악상(韓国大衆音楽賞)」において、AKMU(楽童ミュージシャン)のメンバーであるイ・チャンヒョク(이찬혁)の楽曲『멸종위기사랑(絶滅危惧の愛)』が「今年の歌」に選出されました。この楽曲には「昔は一人に一つの愛があったというけれど、明日になれば人類が失ってしまう絶滅危惧の愛」という歌詞があり、現代の若者たちが恋愛をしない現状を象徴していると話題になりました。
歴史的に見ると、恋愛と結婚が結びついたのは近代以降のことであり、それ以前の結婚は家門や権力の秩序を維持するための制度でした。しかし現代において、恋愛をして結婚し、子供を産んで家庭を築くという「典型的な愛のモデル」が大きく揺らいでいます。
■ 統計が示す「愛と結婚」への関心低下
2025年に実施された研究データによると、20歳から49歳の未婚男女のうち、現在交際をしていない人の割合は71.7%に達しました。特に20代の回答者のうち29.8%は、これまでに一度も交際経験がない「母胎ソロ(恋愛経験のない人を指す造語)」であると回答しています。
また、2024年の韓国統計庁の資料では、「結婚すべきだ」と考えている未婚男性は41.6%、未婚女性にいたっては26%にまで落ち込んでいます。若者たちの間で、恋愛も結婚ももはや必須ではない、あるいは関心の対象外になりつつある現実が浮き彫りになりました。
■ なぜ人間は愛するように設定されているのか
ハンリム大学心理学科のチェ・フン教授は、進化心理学の観点から「なぜ人間は愛するのか」を解説しています。人間は高い知能を持つために脳が大きく進化しましたが、その分、未熟な状態で生まれてくるため、長期にわたる養育期間を必要とします。そのため、パートナーとの長期的な絆と協力が生存に不可欠であり、脳の報酬系(快感を与える仕組み)と愛が深く結びついたのです。
また、愛は単なる感情ではなく、他者との関係を通じて「自分は何者か」を再定義し、人生に意味を付与する強力な手段でもあります。
■ 変わる愛の形と社会構造の問題
若者たちが恋愛をしない一方で、恋愛リアリティ番組やロマンス作品のウェブトゥーン(デジタルコミック)、ウェブ小説は依然として高い人気を誇っています。AIへの恋愛相談やマッチングアプリの収益も拡大しており、愛そのものへの関心が消えたわけではありません。
チェ教授は、消えつつあるのは「愛」そのものではなく、「愛が自然に始められた生活の構造」であると指摘しています。若者たちは愛を望んでいないのではなく、今の厳しい社会環境の中で生存するための戦略として、恋愛を諦める選択をしている可能性があるのです。
出典:https://health.chosun.com/site/data/html_dir/2026/05/15/2026051503140.html
📚 Buzzちゃんの豆知識
韓国のドラマでも『財閥家の末息子』みたいなミステリーや復讐劇はハラハラして大好きですが、最近は現実が厳しすぎて、甘い恋愛ドラマよりもリアリティのある設定が好まれる傾向にあるのかもしれません。愛は生存に必要というお話でしたが、皆さんは今の韓国の「恋愛・結婚離れ」についてどう思いますか?環境が整えばまた恋愛ブームが来ると思いますか、それともこのまま個人の時間を大切にする文化が定着すると思いますか?





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