韓国ドラマやK-POPアイドルのステージを見ていると、思わず見惚れてしまうのが彼らの「発光するような美肌」ですよね。韓国では、陶器のように滑らかで透明感のある肌を「ユリピブ(유리피부/ガラスの肌)」と呼び、男女問わずスキンケアに並々ならぬ情熱を注いでいます。
そんな韓国発の美容文化「K-ビューティー」が今、ファッションと美容の本場・イタリアで空前の注目を集めているのをご存知でしょうか?今回は、高級ブランドの製造拠点としても知られるイタリアで、なぜ今、韓国のスキンケアが選ばれているのか、その背景と最新の市場動向を紐解いていきます。
■ 「製造強国」イタリアの意外な弱点と、K-ビューティーが狙った隙間
イタリアといえば、グッチ(Gucci)やプラダ(Prada)といったラグジュアリーブランドを数多く生み出してきた国です。実は、世界の高級化粧品の多くがイタリアで製造されており、特に香水やメイクアップ製品(色物)の分野では世界トップクラスの技術を誇る「製造強国」でもあります。
しかし、ここで面白い現象が起きています。イタリアの化粧品産業は、輸出に関しては「香水やメイクアップ」が中心ですが、イタリア国内の消費者が自分たちのために購入するアイテムは「スキンケア」が圧倒的に多いのです。
2024年の統計によると、イタリア国内の化粧品消費の約35%(約47億ユーロ)をスキンケアが占めており、単一カテゴリーとしては最大の市場となっています。つまり、イタリアは「外向きには華やかなメイク用品を作るけれど、内向きには肌そのものをケアする製品を求めている」という構造になっているのです。
この「スキンケア需要」という大きな隙間に、韓国の高度な技術と斬新なコンセプトがぴたりとはまりました。
■ 「感性」から「成分」へ!イタリア人の心をつかんだ韓国のこだわり
これまでイタリアの消費者は、ブランドの歴史やイメージ、つまり「感性」で化粧品を選ぶ傾向が強いと言われてきました。しかし最近では、SNSの影響や合理的な消費を好む若者層を中心に、「どんな成分が入っていて、どんな効果があるのか」を重視するスタイルへと変化しています。
ここで強みを発揮したのが韓国ブランドです。
韓国では古くから、高麗人参やヨモギといった伝統的な韓方(ハンバン)成分に、シカ(CICA)やレチノールなどの最新科学を組み合わせた製品開発が盛んです。また、韓国の消費者は非常に目が肥えており、成分を分析するアプリ「ファヘ(화해/韓国で人気の化粧品成分解析アプリ)」などを駆使して賢く選ぶ習慣があります。
こうした「機能性」と「成分へのこだわり」が、賢い消費を求めるイタリアの人々にとって、「安くて高品質、しかも効果が分かりやすい!」と非常に魅力的に映っているのです。
■ 数字で見る驚異の成長率!オランダ経由でもK-ビューティーが流入?
イタリアのスキンケア輸入市場を見てみると、その勢いは一目瞭然です。
2025年のイタリアのスキンケア関連輸入額は、前年比10.6%増の約13億3,576万ドルに達しました。長年、不動の1位を守っているのは隣国フランスですが、その成長率は2%台と微増にとどまっています。
一方で、韓国からの直接輸入はこの2年で約2.5倍という驚異的なスピードで拡大しています。さらに注目すべきは、第2位の輸入国であるオランダからの流入です。
実は、韓国からオランダへの輸出も大幅に増えており、オランダを経由してイタリアをはじめとするヨーロッパ全土に韓国製品が再輸出されているケースが多いと考えられています。つまり、データに表れている以上の「隠れK-ビューティー」が、今この瞬間もイタリアの街角のショップやドラッグストアに並んでいると言っても過言ではありません。
■ 私たちの「推し」の美肌が、世界基準になる日
イタリアでのK-ビューティーの躍進は、単なる一時的な流行(トレンド)ではなく、スキンケアの「世界基準」が韓国流にシフトしつつあることを示しています。
かつては「韓国コスメ=プチプラで可愛い」というイメージが強かったですが、今や「科学的根拠に基づいた、信頼できるスキンケア」として、美容のプロたちも一目置く存在になりました。イタリアのデパートで、お馴染みの韓国ブランドがシャネルやディオールと肩を並べて販売される光景も、もはや珍しくありません。
K-POPアイドルや俳優たちがアンバサダーを務めることで、そのブランド力はさらに高まっています。私たちが普段使っているお気に入りのセラムやシートマスクが、遠く離れたイタリアの女性たちの肌も救っていると思うと、なんだか誇らしい気持ちになりますよね。
さて、皆さんがイタリアの友人に「これだけは使ってみて!」と自信を持っておすすめしたいK-ビューティーの名品は何ですか?「これを使うと本当に肌が褒められる!」という皆さんのガチ推しアイテム、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:http://dream.kotra.or.kr/kotranews/cms/news/actionKotraBoardDetail.do?SITE_NO=3&MENU_ID=180&CONTENTS_NO=1&bbsGbn=243&bbsSn=243&pNttSn=239161
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