韓国の電子商取引(EC)プラットフォームが海外への直接販売を大きく拡大させている。政府も従来の「国内産業」という位置づけを転換し、新たに支援予算を編成するなど、本格的なバックアップに乗り出した。
■政府が初めて予算化した「越境EC支援」
これまで韓国政府は、2010年代以降のオンラインショッピング市場の急速な成長を受けても、ECプラットフォームを輸出チャネルとして認識していなかった。しかし状況は大きく変わろうとしている。
与党「国民の力」の金恩慧(キム・ウンヘ)議員が産業通商資源部から提出させた資料によると、昨年までは国内ECプラットフォームに対する政府の輸出支援政策は皆無だった。しかし今年、産業部の方針が転換。越境EC市場の急速な成長に伴い、K-ECプラットフォームを通じた輸出拡大の可能性が確認されたためだ。
李在明(イ・ジェミョン)大統領も昨年7月の首席補佐官会議で、「韓流ブームで韓国製品への海外需要が急増しているにもかかわらず、越境EC市場の成長は非常に鈍い」と指摘。「越境EC市場を広げれば、わざわざ海外に進出しなくても輸出を拡大できる」と強調していた。
これを受け、産業部は今年度の新規事業として「流通企業の海外進出支援」事業を立ち上げ、約492億ウォン(約52億円)の予算を配分。なかでも「越境EC活性化支援」の名目で、約80億ウォン(約8.5億円)を充当している。
支援内容は、越境EC共同マーケティング支援と国内プラットフォームの越境EC拡大・高度化支援が柱となる。越境EC支援の予算計上は今年が初めてだ。
中小企業ベンチャー部も側面からサポート。今年度の「中小企業海外市場進出事業」予算を増額し、越境EC活性化を図る。電子商取引輸出市場進出支援(中小企業のEC輸出時の支援)や海外輸出規制対応支援(海外規格認証など規制への対応)といった事業が該当する。
■推し活グッズやK-ビューティーまで海外へ
流通業界関係者は「ECを輸出プラットフォームとして認めてくれるだけでも、業界にとって非常にポジティブな変化」とコメント。「ECのビジネス領域が柔軟に拡張できることを政府が認識した」と評価している。
中古品売買プラットフォーム「バンガジャンター」(韓国の大手フリマアプリ)のグローバル版「バンジャン・グローバル」の実績は驚異的だ。昨年12月時点での月間アクティブユーザー数(MAU)は、前年同期比で729%も急増。グローバル取扱高も217%増加している。
韓国のアイドル推し活グッズであるフォトカード、中古のK-ビューティー機器などが、近隣国だけでなく中東やアフリカまで販売されているという。
■K-ECプラットフォームの可能性に注目集まる
流通業界関係者は「今年初めて政府支援事業が始まるため、その後の政策変化に業界の関心が集まっている」と指摘。「最近政府が策定中の中長期政策方針である『流通産業発展基本計画』にどのように適用されるのかに注目している」とコメントしている。
韓流人気の波に乗って、K-ビューティーからグッズまで、多様な韓国製品が世界中の消費者に届く時代が本格到来しようとしている。政府支援の拡充により、今後さらに多くの韓国企業が海外市場へのアクセスを広げることになるだろう。
出典:http://www.edaily.co.kr/news/newspath.asp?newsid=01931926645352488
コメント