歌詞よりも中毒性?K-POPに広がる意味のない言葉の繰り返しとショートフォーム戦略の光と影

Buzzちゃんの見どころ

ショートフォームの流行により、K-POPの新曲で「意味のない音」を繰り返すフレーズが急増しています。TWSの「따룸(ッタラム)」やNCT WISHの「뚜뚜루(トゥットゥル)」など、物語性よりも中毒性と拡散性を優先する戦略に業界からは懸念の声も上がっています。

■ ショートフォームが変えるK-POPの興行公式
現在、韓国の音楽シーンではK-POPアイドルのカムバックラッシュが続いていますが、多くのグループに共通するある変化が注目されています。それは、曲のハイライト部分で意味を持たない「音」や「擬声語」を繰り返す手法です。背景には、TikTokやYouTubeショートといったショートフォーム動画での「チャレンジ(特定のダンスやフレーズを真似して投稿する文化)」の成功が、現在のヒットを左右する重要な指標になっているという事実があります。

2026年5月、ミニ5集『NO TRAGEDY』をリリースしたTWSは、タイトル曲『널 따라가(You, You)』のサビに「따룸(Dda-rum)」というフレーズを繰り返し配置しました。これは「好きな人についていきたい(따라가고 싶다 / ッタラガゴ・シプタ)」という言葉の響きから取られたもので、メンバーはショーケースで「皆さんにチャレンジを楽しんでほしい。中毒性のあるサビを活用して、いろいろなバリエーションで踊れるように作った」と明かしています。

■ 歌詞の「叙事」よりも「直感」を優先する傾向
こうした動きはTWSだけではありません。彼らもデビュー曲『첫 만남은 계획대로 되지 않아(初めての出会いは計画通りにいかない)』では瑞々しい青春の物語を描いた具体的な歌詞が支持されましたが、前作の『OVERDRIVE』のハイライト「ウウウン」というパートが、通称「甘えん坊チャレンジ」としてバズったことで、より直感的なフレーズへとシフトした形です。

NCT WISHも同様の戦略を見せています。アルバム『Ode To Love』のタイトル曲では、アイルランドのバンドThe Cranberriesの楽曲をサンプリングし、有名な「トゥットゥルットゥ」というパートをハイライトに採用しました。所属事務所のSMエンターテインメントは、大衆に馴染みのあるメロディを活用することで、メッセージをより親密に伝えるためだと説明しています。

他にも、CORTISの『YOUNGCREATERCREW』における「ヨンクク、ヨンフフ」や、NEXZの『Mmchk』での「ウムチュク、ウム」、82MAJORの『Sign』の「ティキタキタク」、チェ・イェナ(최예나)の『캐치 캐치(Catch Catch)』での「ッタッタラッタッタ」など、歌詞の文脈よりも発音の打撃感や中毒性を極大化させた楽曲が次々と登場しています。

■ 音楽的クオリティと「主客転倒」への懸念
業界関係者は、こうした傾向を「言葉の壁を低くし、グローバルなリスナーに短時間で強い印象を残すための戦略的選択」と分析しています。しかし、一方で懸念の声も根強くあります。中毒性だけを追求するあまり、本来K-POPの強みであった「緻密な世界観」や「楽曲としての物語性(叙事)」が失われ、音楽としての質が低下するという「主客転倒」の事態を招いているという指摘です。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、戦略的な選択に偏りすぎて音楽的な文脈が消えてしまえば、作品としての価値を損なうことになると警告しています。一過性の刺激としての「フック(Hook)」に溺れるのではなく、アーティスト本来の色と音楽的な一貫性をどう維持するかが、これからのK-POP市場の大きな課題になりそうです。

出典:https://www.dailian.co.kr/news/view/1639564/?sc=Naver

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ ショートフォームチャレンジ

TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートなどの短い動画プラットフォームで、アイドルの新曲に合わせてダンスや特定の動作を真似して投稿する文化のことです。これがバズる(爆発的に拡散される)かどうかが、音源チャートの順位に直結するため、現在のK-POP制作において最も重視される要素の一つになっています。

■ サジェギ(音源買い占め)

記事内で「作品の価値」について触れられていますが、韓国ではチャート操作を目的とした不正な音源購入などが社会問題になることがあります。今回のニュースのような「中毒性への偏り」も、正当な音楽的評価よりも「チャートの数字」や「話題性」を優先しすぎる業界の構造に対する危機感の表れと言えます。

Buzzちゃんの感想

最近のK-POPって、一度聴くと頭から離れないフレーズが本当に多いですよね。私はドラマでもしっかりしたストーリーがある作品が好きなので、音楽も深みのある歌詞があった方が嬉しいなと思っちゃうんです。でも、推しがチャレンジ動画で可愛く踊っているのを見ると、ついつい真似したくなっちゃうのも事実で……。皆さんは、物語を感じるエモーショナルな曲と、SNSで盛り上がれる中毒性抜群の曲、今聴きたいのはどっちですか?

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