世宗文化会館Sync Next 26開催!キム・チャンワンから伝統仮面舞まで、ソウルの夏を彩る現代アートの競演

Buzzちゃんの見どころ

ソウルの世宗文化会館で、ジャンルの境界を超える公演シリーズ『Sync Next 26』が7月3日から開催されます。キム・チャンワン(김창완)や伝統仮面劇のチームなど16組が参加し、全28回の公演が行われる予定です。

韓国文化芸術の象徴とも言える世宗文化会館(ソウルにある総合芸術施設)が、2026年7月3日から9月5日まで、コンテンポラリー・シーズン『Sync Next 26(シンク・ネクスト 26)』を開催します。会場となるのは、実験的な試みが可能なブラックボックス型の劇場、世宗Sシアターです。

今年で5年目を迎える『Sync Next』は、世宗文化会館が2022年に「制作劇場」へと転換して以来、独自に企画・制作してきた現代舞台芸術のプラットフォームです。今回のシーズンでは、16チームのアーティストが参加し、10のプログラム、計28回の公演が披露されます。

■ ジャンルの境界を破壊する10のプログラム

今回のシーズンの最大の特徴は、伝統芸能と現代音楽、あるいは全く異なるジャンル同士の融合です。

開幕を飾るのは、韓仏修交140周年を記念した共同制作作品『風だけで砂だけでは音は出ない』です。サウンドアーティストのヘミ・クレメンセヴィッツ(해미 클레멘세비츠)をはじめ、韓国の伝統楽器であるヘグム奏者のキム・イェジ(김예지)、コムンゴ奏者のシム・ウンヨン(심은용)、正歌(ジョンガ/韓国の伝統的な声楽)のチョ・ユニョン(조윤영)らが参加。中世ヨーロッパの聖歌やヴィオラ・ダモーレ(17〜18世紀の弦楽器)の音色と、韓国の伝統的な旋律、さらには電子音を交差させる、国境と時代を超えたアンサンブルを披露します。

また、7月10日から11日にかけては、伝統的な仮面劇を現代的に再解釈してきた天下一脱工作所(천하제일탈공작소)と、ヘビーメタルバンドのbaan(반)が共演します。ヘルマン・ヘッセの小説『シッダールタ』をモチーフに、悟りへと至る旅路を力強い仮面舞踊と激しいメタルサウンドで表現するという、前代未聞のステージが期待されています。

■ 伝説のアーティストキム・チャンワン(김창완)の参戦

8月28日から29日には、韓国音楽界の生ける伝説キム・チャンワン(김창완)が率いる「キム・チャンワン・バンド」が登場します。

来年でデビュー50周年を迎えるキム・チャンワンは、自身の音楽的ルーツである伝説的バンド「サヌリム」の実験的なサウンドから、叙情的なフォーク、純粋な童謡、そしてドラマで見せる生活感あふれる言葉までを、現代的な視点で再構成します。キム・チャンワンは記者会見で、「コンテンポラリーとは自分から始まるのではなく、『あなたは私と一緒にいる』という同時代の人々の宣言だ」と述べ、自身の「現在性」を問い直すステージにしたいと意欲を語りました。

■ 身体表現の拡張と観客との新たな関係性

この他にも、多彩な身体表現がラインナップされています。

7月24日から27日までは、振付師のキム・クァンジ(김관지)が『Killing Hierarchy』を披露します。超人工知能と結びついた近未来の人類というSF的な設定を、韓国伝統舞踊の動きをベースに表現し、既存のヒエラルキーを打破しようとする試みを描きます。

8月1日から3日は、今回が初参加となるコンテンポラリー・サーカス(従来の曲芸に物語性や芸術性を加えたサーカス)のコード・セシ(코드세시)による『Playground』が上演されます。遊具をモチーフにした独自の器具と身体能力を組み合わせ、舞台上に緊張と変化を生み出します。

また、8月7日から10日に上演されるウム・イ・オン(음이온)の『皆既日食を待つ』は、30人の俳優が出演し、観客と共に「いつ始まるかわからない皆既日食」を待つという設定の参加型公演です。この作品は、発達障害などを持つ観客も安心して観覧できる「リラックスド・パフォーマンス」としても運営されます。

世宗文化会館のアン・ホサン社長は、「今のソウルの芸術は非常に熾烈で、19世紀のパリのような役割を果たしつつある」と述べ、この『Sync Next』が韓国を越えて世界の現代芸術のハブになることへの自信を示しました。

出典1:http://www.sctoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=47678
出典2:https://www.newsis.com/view/NISX20260427_0003607812

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 脱(タル)と脱舞(タルチュム)

韓国の伝統的な仮面(脱)と、それを用いて行われる舞踊(脱舞)のことです。かつては社会風刺や平民の哀愁を表現する手段として親しまれ、現在はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

■ キム・チャンワン

1970年代に兄弟で結成したバンド「サヌリム」で韓国ロック界に革命を起こした伝説的なミュージシャンです。現在は俳優としても非常に有名で、ドラマ『星から来たあなた』や『サイコだけど大丈夫』などで見せる温かい、あるいは時に冷徹な演技で幅広い世代に愛されています。

Buzzちゃんの感想

韓国ドラマでおなじみのキム・チャンワン(김창완)さんが、50周年を前に「今」の芸術に挑戦する姿が本当にかっこいいなと思います。伝統的な仮面舞踊とメタルの融合も、どんな化学反応が起きるのか想像もつかなくてワクワクしちゃいます!皆さんは、伝統芸能に現代のアレンジを加える試み、アリだと思いますか?それとも伝統はそのまま守るべきだと思いますか?

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