日本の韓流ファンの皆さんなら、一度は「サバイバル・オーディション番組」に熱狂した経験があるのではないでしょうか。Mnetの『PRODUCE 101』シリーズや、最近では『BOYS PLANET(ボーイズプラネット/2023年に放送されたグローバルボーイズグループ誕生オーディション)』など、過酷な競争の中からスターが生まれる物語には、言葉の壁を超えた感動がありますよね。
そんな中、今、東南アジアから非常に興味深いニュースが届きました。K-POPの「育成システム」をそのまま導入し、カンボジアから世界を目指す新たなアイドルを誕生させる大型プロジェクトが始動したのです。その名も「ザ・ゼロ・プロジェクト(The Zero Project)」。今、韓国のエンタメ業界でも「K-POPのノウハウを海外に輸出する」という動きが加速していますが、まさにその最前線と言える動きです。
■ 「CAM-POP」の新時代!K-POPのDNAがカンボジアへ
2026年3月、カンボジアで新たなオーディション番組「ザ・ゼロ・プロジェクト(The Zero Project)」が産声を上げました。この番組の目的は非常に明快です。それは、カンボジア独自のポップミュージック、通称「CAM-POP(カンポップ)」のグローバルな競争力を強化すること。
これまでも東南アジアではタイの「T-POP」やベトナムの「V-POP」が独自の進化を遂げてきましたが、今回のプロジェクトがこれまでと一線を画すのは、そのシステムにあります。なんと、K-POP界で数々のスターを育ててきた「韓国式のトレーニング・システム」を全面的に導入したのです。
K-POPの世界では、デビュー前に「練習生(ヨンスプセン)」と呼ばれる過酷なトレーニング期間を経て、ダンス、歌、さらには語学や人間性まで磨き上げるのが一般的です。この「完成された状態でデビューさせる」という韓国特有の育成モデルは、今や世界標準となりつつあります。今回の「ザ・ゼロ・プロジェクト」は、このK-POPの成功法則をカンボジアの若き才能に移植し、次世代のボーイズグループやソロアーティストを発掘しようという試みなのです。
■ 豪華なコーチ陣!韓国とカンボジアのプロがタッグ
番組のクオリティを担保するために集まったのは、両国の精鋭たちです。韓国からはK-POPのダンスコーチやボーカルコーチが参加し、カンボジアからは現地の音楽シーンを知り尽くしたラッパーやクリエイターが参加。まさに「日韓共同」ならぬ「韓・カンボジア共同」のドリームチームが、参加者たちを徹底的に鍛え上げます。
特筆すべきは、チームの中に「ビジュアルコーチ」が含まれている点です。韓国の芸能界では、単に容姿を整えるだけでなく、そのアーティストに最も合ったコンセプトを提案し、髪型からファッション、表情管理に至るまでをプロデュースする「ビジュアル・ディレクティング」が非常に重視されます。これは儒教的な価値観から「礼儀としての美しさ」を重んじる韓国文化の影響もあり、ファンに「憧れ」を抱かせるための重要な戦略。この視点が導入されることで、カンボジアのアーティストたちがどのような変身を遂げるのか、大きな見どころになりそうです。
■ 夢は世界へ!ディレクターたちが語る野望
このプロジェクトを牽引するのは、プログラムディレクターのチャンティ・バン(Chanty Ban)氏。彼はメインスポンサーである「MOREA, Everyday Young」の創設者、オクニャ・ソエン・チャッビチェア(Oknha Soeng Chatvichea)氏と共に、大きなビジョンを描いています。
彼らが目指すのは、単なる国内向けのスター作りではありません。CAM-POPを国際的なステージへと押し上げ、次世代の若者たちに「自分たちも世界で活躍できるんだ」というインスピレーションを与えること。これは、かつて韓国のアーティストたちが「アジアを越えてアメリカのビルボードを目指そう」と志した軌跡と重なります。
韓国国内では近年、HYBE(ハイブ/BTSが所属する韓国最大のエンターテインメント企業)やSMエンターテインメントといった大手事務所が、日本での『Nizi Project』のように、自社のシステムを海外に持ち込んで現地グループを作る「K-POPの現地化(Localization)」に力を入れています。「ザ・ゼロ・プロジェクト」も、こうしたグローバル戦略の大きな流れの中に位置づけられるでしょう。
■ 私たちの「推し活」がさらに広がる予感
日本のファンにとっても、このニュースは他人事ではありません。かつて「K-POP」が珍しい存在だった頃から、今や当たり前のように日常に溶け込んでいるように、数年後には「CAM-POPのあのグループ、ダンスが凄すぎる!」とSNSで盛り上がる日が来るかもしれません。
特に、サバイバル番組ならではの「成長していく姿を応援する楽しさ」は、どの国でも共通の醍醐味です。カンボジアの才能たちが、韓国のプロの指導を受けてどう化けるのか。そして、そこからどんな新しい音楽が生まれるのか。K-POPを愛する私たちにとって、新しい楽しみがまた一つ増えたと言えそうです。
K-POPのノウハウを吸収して誕生するカンボジア発のグループ、皆さんはどんなパフォーマンスを期待しますか?もしかしたら、未来の推しがこの中から見つかるかもしれません。皆さんの期待や、気になるポイントをぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.bntnews.co.kr/article/view/bnt202603130203
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