キム・ユジョンが清純なイメージを脱ぎ捨て、ソシオパスのトップスターを演じる話題作。全12話のウェブ漫画原作ドラマで、テレビ放送では主要人物の結末が原作と異なる衝撃の展開が用意されています。
■ 国民の妹からソシオパスへ。キム・ユジョンの破格の変身
韓国の放送局tvNは、動画配信サービス(OTT)であるTVING(ティービング)のオリジナル作品として注目を集めたドラマ『親愛なるX』を、6月6日午後10時30分から土日ドラマとしてテレビ初放送することを決定しました。
本作の最大の注目点は、主演を務めるキム・ユジョン(김유정)のイメージチェンジです。子役出身で「国民の妹」として愛され、これまで時代劇やロマンスコメディで無害で愛らしいキャラクターを多く演じてきた彼女が、本作では目的のために他人を利用し、踏み台にするソシオパス(反社会性パーソナリティ障害の一種)のトップスター、ペ・アジンを演じます。
ペ・アジンは、自分の障害となる存在を協力者を使って静かに処理し、新人からトップスターへと駆け上がる人物です。典型的な悪女のように感情を爆発させるのではなく、徹底した計算とコントロールによって周囲を操る姿が、視聴者に静かな恐怖を与えます。カメラの前では天使のような微笑みを見せ、レンズが消えた瞬間に温度を失うその瞳の演技は、これまでの彼女のキャリアを覆す「イメージ解体ショー」とも評されています。
■ 巨匠イ・ウンボク監督が描く、閉鎖的な心理ミステリー
演出を担当するのは、『太陽の末裔』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『ミスター・サンシャイン』『スイートホーム -俺と世界の絶望-』など、数多くの大ヒット作を手掛けてきた巨匠イ・ウンボク(이응복)監督です。これまで広大なスケールの物語を描いてきた彼が、今回は一人の人間の内面と複雑な人間関係に焦点を当てた、閉鎖的で緻密な心理スリラーに挑戦しました。
映像美にもこだわっており、華やかな表舞台の白光と、ペ・アジンの私的な空間に漂う冷たいノワール調の対比が、登場人物たちの乾いた内面を浮き彫りにしています。また、音楽は数々の名作ドラマを彩ってきたケミ(개미)音楽監督が担当。叙情的でありながらどこか歪んだクラシックサウンドが、劇中の緊張感をより一層高めています。
■ 原作ウェブ漫画とは異なる衝撃の結末とキャラクター設定
本作は同名のウェブ漫画を原作としていますが、ドラマ版では設定や展開に大きな変更が加えられています。
まず、ペ・アジンを取り巻く男性たちの運命が異なります。アジンの本性を知りながら盲目的に彼女を守るユン・ジュンサー役をキム・ヨンデ(김영대)が、アジンによって人生を狂わされたキム・ジェオー役をキム・ドフン(김도훈)が演じていますが、原作では二人は生存するのに対し、ドラマ版では両者とも死亡するという衝撃的な結末を迎えます。
また、原作にあったアジンがジュンサーを利用して妊娠するエピソードは削除されました。一方で、周辺キャラクターの比重は拡大。ライバル役のレナ(ドラマ版ではカン氏)の悪行や、原作では影の薄かったムン・ドヒョクが最終的なヴィラン(悪役)に近い立ち位置で登場するなど、テレビ放送に合わせてよりドラマチックな構成に再構築されています。
OTTですでに視聴したファンにとっても、テレビという大衆的なチャンネルで放送される本作がどのような反響を呼ぶか、その波及力に期待が集まっています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 地上波/ケーブル/OTTの違い
韓国ではKBSやMBCなどの「地上波」に加え、本作を放送するtvNのような「ケーブル局」が独自のクオリティ高いドラマを量産しています。また最近は、TVING(ティービング)のような「OTT(動画配信サービス)」専用のオリジナル作品として制作し、後に好評を受けてテレビ局で放送される「逆編成」という形が増えています。
■ 国民の妹
韓国で老若男女問わず広く愛され、清純で親しみやすいイメージを持つ若手女性タレントに贈られる愛称です。かつてはムン・グニョン(문근영)やIU(아이유)が代表格とされ、キム・ユジョンさんも子役時代からの活躍により、長くこの称号で親しまれてきました。
私はソン・ジュンギさんやキム・スヒョンさんが出るような、財閥やミステリー要素があるお話が大好きなんです。だから今回の『親愛なるX』みたいな、華やかな芸能界の裏側にあるドロドロした心理戦は、もう楽しみで仕方ありません!恋愛メインの作品は少し苦手ですが、ユジョンちゃんのあの可愛い顔で冷徹な演技をされちゃうと、逆にゾクゾクして応援したくなっちゃうかも。皆さんは、大好きな俳優さんが救いようのない悪役を演じるなら、最後まで悪を貫いてほしいですか?それとも、どこかで更生してほしいですか?





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