歴史歪曲や東北工程論争で揺れるドラマ『21世紀大君夫人』に対し、放送中止とコンテンツ廃棄を求める国会国民同意請願の署名が、開始からわずか4日で5万3千筆を突破しました。
■ 異例のスピードで5万人の同意、国会での審査へ
MBCで放送されたドラマ『21世紀大君夫人』を巡る騒動が、放送終了後も収まる気配を見せていません。2026年5月22日に国会電子請願ホームページの国民同意掲示板に投稿された「歴史歪曲、東北工程論争ドラマの放映中断およびメディアプラットフォーム内コンテンツ廃棄措置要請に関する請願」が、本日午後時点で同意数5万3,000件を超えました。
韓国の国会国民同意請願制度では、30日以内に5万人の同意を得た請願は公式に受理され、所管の委員会へと回されます。その後、請願審査小委員会による審査を経て本会議に上程されるかどうかが決定され、最終的に本会議を通過すれば、国会や政府レベルでの法的・行政的な措置が下されることになります。今回の請願はわずか4日間でその基準を満たしており、国民の不満の強さが浮き彫りとなりました。
■ 中国式の衣装や表現を無批判に使用した疑い
請願を立ち上げたムン氏は、「『21世紀大君夫人』は架空の大韓民国を舞台にしながらも、中国式の服飾、礼法、語彙を無分別に採用しており、明白な文化工程(他国の文化を自国の一部とする歴史工作)および歴史歪曲を行っている」と指摘しています。また、「国民感情を深刻に蹂躙し、大韓民国の文化的アイデンティティを全世界に歪曲して伝える行為だ」と主張しました。
請願では、単なる放送終了後の修正にとどまらず、該当ドラマの即時放送中断、ならびにVOD(ビデオ・オン・デマンド)やOTT(インターネットを通じた動画配信サービス)プラットフォーム内での全面的な廃棄を要求しています。さらに、今後はこうした文化侵奪型のメディア作品を永久に追放するための制度的装置を設けることも強く求めています。
■ 指摘された具体的な問題シーンと制作側の対応
『21世紀大君夫人』は放送開始当初から、主演俳優たちの演技力不足に加え、世界観の設定や歴史考証の不備が指摘されてきました。
特に批判を浴びたのは、第11話に登場した即位式の場面です。臣下たちが自国の君主に対して使うべき「万歳(マンセ)」ではなく、諸侯国の君主に使う「千歳(チョンセ)」を叫んだ点や、王が皇帝の象徴である十二冕旒冠(じゅうにべんりゅうかん:12本の飾りがある冠)よりも格の低い九冕旒冠(くべんりゅうかん:9本の飾りがある冠)を着用していた点などが挙げられています。
これに対し視聴者からは「韓国を中国の属国のように描写している」との非難が殺到しました。制作陣は再放送やVODサービスにおいて、問題となったセリフの音声や字幕を修正し、最終的には該当シーンを削除しましたが、批判の炎は消えませんでした。抗議の声はSNSや掲示板のみならず、ドラマを記念した公式ポップアップストアの早期終了にまで発展しています。
出典:https://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1008579626&plink=ORI&cooper=NAVER
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 東北工程(トンブクコンジョン)
中国の国策プロジェクトで、中国東北部(旧満州)の歴史を中国史として編入しようとする試みのこと。韓国では、韓国固有の文化や歴史(高句麗など)が中国のものとして扱われることに対し、非常に強い警戒心と反発心があります。
■ 万歳(マンセ)と千歳(チョンセ)
「万歳」は本来、皇帝の無病息災を祈る言葉であり、「千歳」はその一段下の王や皇太子に対して使われる言葉です。韓国の歴史ドラマにおいて、自国の王を「千歳」と呼ばせることは、自国が他国の支配下(属国)にあることを認めるような表現と捉えられ、タブー視されています。
歴史や財閥ミステリーが好きな私としては、考証不足で作品が消えてしまうのは本当に悲しいニュースです。ドラマの中の小さな表現一つでも、歴史的な背景を考えると見逃せない重大な問題になることがあるんですよね。皆さんは、設定が面白ければ多少の考証ミスは許せる派?それとも、歴史に関わる部分は徹底的にリアルであるべきだと思いますか?





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