世界的にヒット中のドラマ『21世紀大君夫人』が歴史歪曲で批判を浴びています。11話の即位式シーンで中国の属国時代の礼法が使われたことが発覚し、主演のIU(アイユ)が公式の場で謝罪する事態に発展しました。
■ 世界1位を記録した人気作に「歴史歪曲」の汚点
グローバルOTT(動画配信サービス)の普及により、韓国のコンテンツがリアルタイムで世界中に届く時代となりましたが、その制作現場の「成熟度」が問われる事態が起きています。
MBCで放送され、ディズニープラスを通じて世界配信されていたドラマ『21世紀大君夫人』が、歴史歪曲騒動により大きな批判にさらされています。本作は21世紀に立憲君主制が続く韓国を舞台にしたファンタジーロマンスで、アメリカやイギリス、カナダなど多くの国で視聴1位を記録するほどの人気を博していました。
しかし、5月16日の最終回を前に大きな問題が浮上しました。11話で描かれたビョン・ウソク(변우석)演じるイアン大君の即位式シーンにおいて、臣下たちが「万歳(マンセ)」ではなく「千歳(チョンセ)」と叫び、王が着用する冠も「十二冕旒冠(シビミョンリュグァン)」ではなく「九冕旒冠(クミョンリュグァン)」が使用されたのです。
これらはすべて、朝鮮が中国の諸侯国(属国)だった時代の礼法です。自主独立した国家を描く設定でありながら、当時の卑下された歴史的礼法をそのまま引用したことに対し、韓国内の視聴者から「韓国は中国の属国だと自ら認めているようなものだ」と怒りの声が上がっています。
■ 制作陣の謝罪と主演IU(아이유)の涙の対応
騒動を受けて、制作陣は5月16日に謝罪文を発表しました。「朝鮮の礼法が歴史の中でどのように変化したのか、細心に確認できず発生した事案」と説明し、再放送やVOD、OTTサービスでの音声および字幕を順次修正すると公表しました。既に出荷された台本集についても、修正用ステッカーやPDFデータの配布で対応するとしています。
さらに、この事態を重く受け止めた主演のIU(아이유)は、同日行われた最終回の団体観覧イベントでファンに対し直接謝罪しました。IUは「皆さんに少しでも失望を与えたり、至らない姿を見せたりしたのは私の責任です。私がもっとしっかりしていればよかった。皆さんの言葉を真摯に受け止めます」と語り、90度深く頭を下げて涙を浮かべました。
■ 求められる「グローバル基準」の制作システム
今回の騒動に対し、著名な韓国史講師であるチェ・テソン(최태성)氏は、K-コンテンツのあり方に警鐘を鳴らしています。同氏は「私たちのドラマや映画は今や世界中の人が見ている。イメージは瞬く間に拡散されるため、その格に見合ったシステムが必要だ」と指摘。さらに「俳優の出演料には数億ウォンを惜しまないのに、なぜ歴史考証の費用は数十万ウォンで済ませようとするのか」と厳しく批判し、コンテンツのための専門的な「考証研究所」の必要性を訴えました。
K-コンテンツの地位が高まる一方で、性差別や人種差別、そして歴史歪曲といった問題が毎年繰り返されている現状に、制作側にはより重い責任が求められています。
出典:https://www.womennews.co.kr/news/articleView.html?idxno=277611
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 東北工程(トンブクコンジョン)
中国政府が推進する歴史研究プロジェクトの一つですが、現在では「高句麗や渤海の歴史は中国の歴史の一部である」といった主張や、韓国の伝統文化(キムチ、韓服など)を中国発祥だとする動きを指して、韓国国内で非常に敏感な問題として捉えられています。
■ 万歳(マンセ)と千歳(チョンセ)
東アジアの伝統的な儀礼において、「万歳」は皇帝(天子)に対してのみ使われる言葉であり、諸侯(王)に対しては一段低い「千歳」を使うのが通例でした。現代の韓国ドラマで「万歳」ではなく「千歳」を使うことは、その国が独立国ではなく他国の支配下にあることを示唆してしまいます。
私も『財閥家の末息子』みたいな歴史背景が絡むドラマは大好きなんですが、今回の件は少し残念ですね。IUちゃんがステージで頭を下げている姿を見て、俳優さんだけのせいじゃないのに…と胸が痛くなりました。せっかく世界中で愛されている作品だからこそ、細かい考証も完璧にしてほしかったなって思うんです。皆さんは、ドラマを観る時に歴史の正確さってどのくらい気になりますか?「設定が面白ければOK」派?それとも「歴史は正しく描いてほしい」派?





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