南アフリカの有料放送加入者が2025年9月時点で670万人と前年比9.6%減少する一方、OTT市場は2029年に3億6000万ドル規模へ成長する見通しです。アジア系コンテンツに強い『Viu』がシェアを広げています。
■ 南アフリカの放送市場が伝統的な有料放送からストリーミングへ激変
南アフリカのエンターテインメント市場において、大きな構造変化が起きています。これまで主流だったケーブルテレビや衛星放送などの有料放送から、インターネットを通じてコンテンツを視聴するOTT(オーバー・ザ・トップ)サービスへの移行が急速に進んでいます。
コンサルティング大手のPwC(プライ스워터하우스쿠퍼스)の予測によると、南アフリカのOTT消費者売上は2024年の2億6000万ドルから、2029年には3億6000万ドルにまで増加する見込みです。年平均成長率は約6.7%とされており、これは南アフリカのエンターテインメント・メディア産業全体の成長率を上回る高い数字です。
この背景には、既存の有料放送加入者の減少があります。南アフリカの通信規制当局であるICASA(南アフリカ独立通信庁)の最新レポートによると、2025年9月時点の有料放送加入者数は670万人で、前年の740万人から約9.6%も減少しました。消費者は、高価な従来の放送パッケージよりも、月額サブスクリプション型のOTTやモバイルベースのストリーミング、あるいは広告付きの無料・低価格サービスへと流れています。特に若い世代を中心に、テレビ受像機ではなくスマートフォンやタブレット、ノートPCでコンテンツを消費する傾向が強まっています。
■ デジタル環境の整備とグローバルプラットフォームの競争
南アフリカは、アフリカ大陸の中でもデジタル消費の基盤が比較的整っている市場と評価されています。英語が公用語の一つであることや、高い都市化率、そして現地でのコンテンツ制作能力を備えていることから、サハラ以南のアフリカにおける主要なストリーミング市場となっています。
オンライン環境もOTTの拡散を後押ししています。都市部における3Gおよび4G/LTEのカバー率はほぼ100%に達しており、高画質な動画視聴が可能な土壌が整っています。また、デジタル決済やモバイルベースの消費も日常化しており、オンライン小売市場の成長とともにデジタルコンテンツへの支出も一般化しています。
現在の市場シェア(2025年第4四半期時点)を見ると、トップはNetflixで27%、次いで『Amazon Prime Video』が25%と続いています。その他、現地大手の『Showmax』や、映画ファンに人気の『Mubi』などが競合しています。
■ アジアコンテンツの拠点『Viu』と韓国ドラマの進出
こうした競争の中で、特に注目されているのが香港のPCCWグループが運営するOTTプラットフォーム『Viu(ビュー)』です。Viuは、韓国ドラマやバラエティ番組、K-POP関連コンテンツを強みとしており、東南アジアや中東に続き、アフリカ市場でもアジアコンテンツの消費拡大を牽引しています。
南アフリカ市場におけるViuのシェアは、Netflixのような世界的大手と比べればまだ限定的ですが、韓流コンテンツに関心の高い層を中心に確実に認知度を広めています。OTTへの移行が進むことで、これまで物理的・コスト的にアクセスが難しかった韓国の作品が、より手軽に現地の視聴者に届く環境が整いつつあります。
アフリカ市場での韓国コンテンツ人気は、単なる一時的な流行を超え、現地のOTT市場の成長とともに今後さらに拡大していくことが期待されています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 地上波/ケーブル/OTTの違い
韓国のコンテンツ界では、KBS・SBS・MBCといった「地上波」、tvNやJTBCのような「ケーブルテレビ」、そしてNetflixやTVINGなどの「OTT」で、それぞれ制作の自由度や表現の幅が異なります。最近は、莫大な制作費を投じて映画並みのクオリティを誇るOTTオリジナル作品が、世界的なヒットを飛ばす傾向が強まっています。
南アフリカでも韓国ドラマが熱いなんて、ファンとして本当に誇らしいですよね!私のお気に入りの『財閥家の末息子』みたいな、伏線がいっぱいのミステリードラマも現地で配信されたら、きっとみんな夢中になっちゃうと思うんです。世界中でリアルタイムに推しの作品が語り合えるようになるのは、OTTのおかげですよね。皆さんは、まだあまり知られていないけれど「この国でも絶対流行るはず!」と思う作品はありますか?それとも、王道のラブコメが一番世界に響くと思いますか?





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