MBCドラマ『21世紀大君夫人』が第10回で視聴率13.3%を記録し、世界73カ国でTOP10入りを達成しました。ビョン・ウシクとIUという豪華キャスティングに加え、あえてNetflixを選ばない独自の戦略が的中しています。
韓国の放送局MBCが社運をかけて制作した金土ドラマ『21世紀大君夫人』が、驚異的な興行成績を収めています。第10回の放送では全国視聴率13.3%、首都圏13.5%を記録し、瞬間最高視聴率は15.4%まで上昇。さらに、Disney+(ウォルト・ディズニー・カンパニーが運営する定額制動画配信サービス)のグローバル韓国シリーズ部門で1位を獲得するなど、国内外で爆発的な人気を呼んでいます。
この成功は、偶然の産物ではなく、企画段階から徹底的に練られた「設計」の結果であると分析されています。
■ グローバルスターを起用したキャスティング戦略
最初の戦略は、圧倒的なファン層を持つキャスティングです。制作陣は企画当初から、グローバル市場での同時公開を前提に俳優を選定しました。主演のビョン・ウシク(변우석)は『背負って走れ』でアジア全域にファン層を拡大させており、ヒロインのIU(아이유)は長年の活動を通じて国内外で高い信頼を得ているトップスターです。
この二人の起用により、放送前からドラマの話題性ランキングで1位を記録。放送開始後も5週連続で出演者話題性の1位と2位を独占し、VODやSNS動画部門を席巻しました。また、スターパワーは広告面でも発揮されており、IUがモデルを務めるチキンブランドのPPL(劇中広告)シーンは、本放送と再放送を合わせて約689万人が視聴したと集計されています。
■ NetflixではなくDisney+を選んだ「IP確保」の決断
戦略の二つ目は、プラットフォームの選択です。MBCは今回のプロジェクトにおいて、あえてNetflix(世界最大手の動画配信サービス)との提携を見送りました。その理由は「IP(知的財産権)」にあります。
多くの韓国ドラマが、制作費を全額出資してもらう代わりにIPをプラットフォーム側に渡す構造をとっていますが、MBCはDisney+をパートナーに選び、約300億ウォン(約33億円)規模の制作費を投じながらも自社でIPを保持する道を選びました。これにより、放送後のライセンス収益や付帯事業の権利を確保し、経営赤字からの脱却を目指すという強気の攻勢に出たのです。
■ 普遍的な世界観「21世紀の立憲君主制」
三つ目の戦略は、海外の視聴者が理解しやすい世界観の設定です。物語の舞台は、現代まで王室が続いているという設定の「21世紀立憲君主制の韓国」です。
演出を担当したパク・ジュナ(박준화)監督は、過去に『還魂』シリーズでファンタジーな世界構築の能力を証明しています。歴史の知識がなくても「身分差のある運命的なロマンス」という普遍的なテーマを投影することで、米TIME誌から「2026年で最も期待される韓国ドラマ」の1位に選ばれるほど、グローバルな共感を得ることに成功しました。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ PPL(劇中広告)
「Product Placement」の略で、ドラマのシーンの中に実際の特定企業の商品を登場させる広告手法です。韓国ドラマでは主人公が特定のカフェに入ったり、化粧品を使ったりする場面がよく見られますが、これは制作費を補うための重要な収益源となっています。
■ テントポール(Tentpole)
テントを支える中心の柱という意味から転じて、放送局や映画会社がその年の収益を最大化するために、莫大な予算と豪華なキャストを投入して制作する超大作を指します。失敗が許されない重要なプロジェクトのことです。
ビョン・ウシクさんとIUさんの共演なんて、ファンにとっては夢のような組み合わせですよね!私は財閥やミステリー系が好きなんですけど、設定が「もし現代に王室があったら」という世界観なので、ファンタジー要素もあってすごく引き込まれちゃうんです。やっぱりシステムがしっかりしてると、ストーリーも最後まで安心して楽しめますよね。皆さんは、今回の「あえてNetflixを選ばない」というMBCの戦略、成功だと思いますか?それともやっぱりNetflixで観たかったですか?





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