韓国エンタメ界から、映画の歴史を塗り替えるような驚きのニュースが飛び込んできました。なんと、企画から演出、キャラクター制作まで、そのプロセスの大半を「生成型AI」が手掛けた韓国初のAI長編映画が、ついに劇場公開されます。
今回は、2026年5月に公開が決定した話題作『アイアム・ポポ』を中心に、韓国で今まさに起きている「AI×エンタメ」の最新トレンドを深掘りしてお届けします!
■AIは「道具」か「表現者」か?韓国初のAI長編映画が問いかけるもの
まず注目したいのが、5月公開が確定した映画『アイアム・ポポ(아이엠 포포)』です。
この作品は、人間を守るために生まれたロボット「ポポ」が主人公。ポポは「将来的に犯罪を犯す可能性がある」と判断した人間を殺害してしまいます。この事件をきっかけに、確率で全てを判断するAIと、最後まで希望を信じようとする人間との激しい衝突が描かれます。
監督と脚本を務めたのは、ウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック、スマホで縦読みするスタイルが特徴)『カベン(까뱅)』で世界的人気を博したキム・イルドン(김일동)氏。実はこの作品、ただの実験映像ではありません。64分という長編のランニングタイムを、緻密なストーリー構成で描き切っている点が最大の驚きです。
韓国ではこれまでもAIを使った短編動画や技術デモはありましたが、本作はAIを単なる「補助ツール」ではなく、物語を生み出す「創作の主体」として位置づけています。過去に赤ちゃんを救って「英雄」と呼ばれたポポが、なぜ法廷に立つことになったのか……。AIが導き出す「確率的な予測」は果たして「判決」になり得るのかという重厚なテーマは、今の時代だからこそ私たちの心に突き刺さります。
■ロッテが仕掛ける「スナックシネマ」とは?Z世代を狙った新戦略
映画界だけでなく、韓国の食品業界もAI活用に本腰を入れています。大手メーカーのロッテウェルフード(旧ロッテ製菓)は、YouTubeチャンネルでAI短編映画シリーズ『スナックシネマ(스낵시네마)』をローンチしました。
これは、有名映画監督と新鋭監督たちがタッグを組み、AI技術を駆使して制作した約5分間の短編映画です。合計6編のオムニバス形式となっており、予算や物理的な制約を超えて監督たちの想像力を映像化したといいます。
ここで注目したいのが「スナックシネマ」という言葉。韓国では、お菓子を食べるように短時間でコンテンツを楽しむ文化を「スナックカルチャー」と呼びます。通勤・通学の隙間時間にスマホで楽しむZ世代(1990年代中盤から2000年代序盤生まれの世代)の視聴習慣に合わせ、ブランドの世界観を映画のようにドラマチックに伝えているのが特徴です。
■「歴史の伝道師」チェ・テソン氏による特別講義も開催
エンタメの話題はテクノロジーだけではありません。韓国では「歴史」もまた、一つの大きなエンタメコンテンツとして愛されています。
ソウルの中区(チュング)文化財団は、3月24日に忠武アートセンター(충무아트센터/ソウルの主要なミュージカル劇場の一つ、地下鉄・新堂駅近く)の大劇場にて、スター講師のチェ・テソン(최태성)氏を招いた特別講演会を開催します。
チェ・テソン氏は、韓国の公共放送EBS(日本でいうNHK Eテレに近い教育専門局)の看板講師であり、テレビ番組『裸の韓国史』などでもおなじみの有名人です。韓国では、受験や公務員試験のために歴史を学ぶ熱量が非常に高く、教え方が上手でカリスマ性のある講師は「イルタ講師(1等スター講師)」と呼ばれ、芸能人並みの人気を誇ります。
今回の講演では、中区にゆかりのある英雄、イ・スンシン(이순신/李舜臣)将軍の生涯について語られる予定です。イ・スンシンといえば、映画『バトル・オーシャン 海上決戦』などのヒット作でも知られる、韓国人で知らない人はいない国民的ヒーロー。こうした歴史講義が、大劇場のステージでトークコンサートのように開催されるのも、韓国ならではの文化的な熱気を感じさせますね。
■世界へ羽ばたくKキッズコンテンツ『チタブ』
最後に、子供向けコンテンツの話題も。韓国発のグローバルキッズIP(知的財産)である『チタブ(치타부)』が、タイの最大手キッズチャンネル「ブームチャンネル」と独占契約を結びました。
中毒性のあるメロディと歌詞が特徴の『チタブ』は、英語教育にも役立つとしてタイの親たちの間でも期待が高まっているそうです。K-POPやドラマだけでなく、こうしたアニメや教育コンテンツも着実に世界へ浸透しているのが現在の「Kコンテンツ」の底力といえるでしょう。
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AIが映画を作り、スター講師が歴史を熱く語り、キッズアニメが世界を席巻する――。常に新しい挑戦を続ける韓国のエンタメシーンから、今後も目が離せませんね。
特にAI映画『アイアム・ポポ』は、もし日本で公開されたら「AIに感情はあるのか?」「AIの判断をどこまで信じるか?」と大きな議論を呼びそうです。
皆さんは、AIが監督した映画を観てみたいですか?それとも、やはり人間の監督による作品に惹かれますか?ぜひあなたの考えをコメントで教えてください!
出典:https://www.ibabynews.com/news/articleView.html?idxno=149339
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