文化体育観光部が2590億ウォン規模の「Kコンテンツ・ミディア戦略ファンド」を組成し、映画・映像分野に集中投資します。5月には映画割引券の配布も予定されており、国際共同製作やIP確保に向けた具体的な支援策が議論されました。
韓国の文化体育観光部(日本の文部科学省に相当する行政機関)は、危機に瀕している映画・映像分野の活性化を目指し、政策の方向性を議論する諮問委員会を開催しました。2026年5月6日、ソウル市内にある国立現代美術館にて、最輝泳(チェ・フィヨン)長官の主宰で「文化芸術政策諮問委員会 映画・映像分科」の第3次会議が行われました。
今回の会議では、映画・映像産業の再飛躍に向けた「海外進出の拡大」「知的財産権(IP)の確保」「資金供給の強化」「観覧活性化」といった主要な懸案事項について、具体的な措置状況と今後の計画が共有されました。
■ 国際共同製作と製作費支援の拡大
文体部は、世界的に高まっている国際共同製作の需要に応えるため、映画の国際共同製作支援事業を本格的に推進します。また、海外の現地プラットフォームとの協業を支援する放送映像の国際共同製作事業も展開する方針です。
制作現場を直接支援する予算も拡充されます。製作費の支援予算を増やすとともに、製作費融資の上限を引き上げるなど、政策金融の規模を拡大することで、制作会社の負担を軽減することを目指しています。
■ 2590億ウォン規模の戦略ファンド結成
映画・映像産業全体に効果的に資金を供給するため、大規模な投資資金が投入されます。具体的には、この分野に集中投資を行う2590億ウォン(約290億円)規模の「Kコンテンツ・ミディア戦略ファンド」を組成します。
さらに、民間からの投資を促進するためのインセンティブも強化されます。政府が出資する「母体ファンド(ベンチャー企業などへ投資するファンドに投資する基金)」において、民間投資家の損失負担を緩和するため、優先損失充当率を現在の15%から20%に引き上げるなどの措置が取られる予定です。
■ 観客層の拡大とニューメディアへの対応
映画館への足が遠のいている現状を打破するため、2026年5月中には映画観覧の割引券を配布することが決定しました。あわせて、青少年などの未来の観客層を拡大するための長期的な活性化策についても議論が行われました。
また、2027年の予算編成を見据え、YouTubeやショートフォームといった新しく浮上している「ニューメディア映像コンテンツ産業」に対する全周期的な支援策も盛り込まれる予定です。これにより、伝統的な映画だけでなく、変化するメディア環境に対応した産業の基盤を固める狙いがあります。
今回の諮問委員会には、イ・ウォンジョン(이원종)(映画・ドラマ俳優)やチョ・ジョンミン(정종민)(CJ CGV代表)など、業界の第一線で活躍する専門家9人が参加しました。最輝泳長官は、現場の声に基づいた実効性のある政策を整えていくことを強調しています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ Kコンテンツ・ミディア戦略ファンド
韓国政府がコンテンツ産業を国の基幹産業として育てるために設立した大規模な投資基金です。制作会社が自らIP(知的財産権)を保有し続けられるよう支援し、Netflixなどの海外プラットフォームに収益が独占されない仕組み作りを目指しています。
■ 母体ファンド(母胎ファンド)
政府が公的資金を投入して組成する「ファンドのためのファンド」のことです。これがあることで民間のベンチャーキャピタルが投資しやすくなり、韓国のエンタメ業界にリスクを恐れず資金が回る重要な役割を果たしています。
韓国映画やドラマが世界中で人気な一方で、制作費の高騰や映画館離れは韓国でも大きな問題になっているんです。個人的には、大好きな『財閥家の末息子』のようなクオリティの高い作品が、資金難で減ってしまうのは一番悲しいなと思います。今回の支援で、またあっと驚くようなミステリーやスケールの大きい作品が増えることを期待しちゃいます!皆さんは最近、映画館に行ってK-ムービーを観ましたか?それとも配信で楽しむ派ですか?





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