ホラー映画の低迷が続く中、Netflixの新作『キリコ』が世界1位を獲得しました。Z世代が好む「ショートフォーム動画」のテンポ感と、脱出ゲームのような参加型の演出がヒットの決め手となっています。
■ ホラー映画の不振を跳ね返したデジタル時代の恐怖
韓国の映画界では2010年代以降、ホラー・スリラー系のジャンルが長らく低迷期にありました。観客がクラシックな恐怖演出に飽きを感じていた中、Netflix(ネットフリックス)で配信されたオリジナル作品『キリコ』がその壁を打ち破り、グローバルチャートで1位を記録するという快挙を成し遂げました。本作が従来のホラー作品と一線を画しているのは、スマートフォンの画面やSNS、そして「オンラインゲーム」の要素を巧みに取り入れた点にあります。
これまでの韓国ホラーは、呪いや霊といった超自然的な現象をアナログな質感で描くことが主流でした。しかし『キリコ』は、ショート動画やSNSでの短いコミュニケーションに慣れた「Z世代(1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた世代)」のライフスタイルに焦点を当てています。物語は、スマートフォンのカメラ越しに世界を見たり、チャット形式で進行したりするなど、視聴者が日常的に接しているデバイスを恐怖の媒介として活用しています。
■ 没入感を高める「脱出ゲーム」形式のストーリー
『キリコ』の最大の成功要因として挙げられているのが、視聴者に「一緒に謎を解いている」と感じさせるゲーム性の高さです。物語の中盤にあたる第3話以降、作品全体の雰囲気が一変し、それまでの不気味なホラー演出から、緻密に構成されたミステリーと脱出ゲームのような展開へと移行します。
登場人物たちが限られた空間や時間の中でヒントを探し、次の段階へ進もうとする姿は、最近のMZ世代(ミレニアル世代とZ世代の合成語)の間で流行している「脱出ゲーム(実際に部屋に閉じ込められ謎を解いて脱出する遊び)」の熱狂をそのまま画面に写し取ったかのようです。視聴者は単なる観察者ではなく、キャラクターと一緒に状況を打開していくような能動的な体験を味わうことになります。
■ 短いテンポと心理戦がもたらす新しいホラーの形
作品のスピード感も、現代のコンテンツ消費傾向にマッチしています。1話あたりの時間が短く設定されており、無駄な説明を省いてスピーディーに事件が展開します。また、恐怖の対象が単に襲ってくるだけでなく、キャラクター同士の疑心暗鬼や高度な心理戦が描かれることで、ジャンルとしての深みも増しています。
専門家は「ホラーというジャンルの特性を維持しながら、ゲーム的なルールとミステリーを融合させたことが、世界中の視聴者の興味を惹きつけた」と分析しています。この新しいアプローチは、今後の韓国におけるジャンル映画の制作に大きな影響を与えると見られています。
出典:https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202605131755412610
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ MZ世代
1980年代初めから1990年代半ばに生まれた「ミレニアル世代」と、1990年代半ばから2010年代初頭に生まれた「Z世代」を合わせた言葉です。韓国のマーケティングやメディアで頻繁に使われ、デジタルに強く、自分らしさを重視する新しい消費の主役として注目されています。
■ 脱出ゲーム(バンタルチュル)
韓国の若者の間で非常に人気のあるレジャー施設です。特定のテーマ(ホラー、監獄、財閥の秘密など)に沿った密室に閉じ込められ、隠されたアイテムやクイズを解いて制限時間内に脱出を目指します。この没入型エンタメの影響が、最近のドラマや映画の演出にも強く反映されています。
私は財閥ドロドロ系やミステリーが大好きなので、この作品の「謎解き要素」にはすごく惹かれちゃいます!最近のホラーって、ただ怖いだけじゃなくて、こうやって頭を使う仕掛けがあるのが面白いんですよね。恋愛要素が控えめなのも、物語に集中できて私的には高ポイントかも。皆さんは、じわじわくる伝統的なホラーと、今回のようなゲーム感覚で楽しめる新感覚ホラー、どちらの方が夜一人で観る勇気がありますか?





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