日本の韓流ファンの皆さん、最近の韓国ドラマを見ていて「もはや映画を超えているのでは?」と感じたことはありませんか? その予感をさらに確信に変えてくれるような、驚きのニュースが韓国から届きました。
現在、韓国で大きな注目を集めているtvN(韓国のケーブルテレビ局。代表作に『愛の不時着』や『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』など)のドラマ『セイレン(세이렌)』。この作品を手掛けるジョ・ナムグク(조남국)監督が、韓国のテレビドラマ史上初となる「ある試み」について語り、その圧倒的な映像クオリティが話題を呼んでいます。
今回は、なぜこのドラマがこれほどまでに「美しい」と絶賛されているのか、その舞台裏をのぞいてみましょう。
■ 韓国ドラマ初!映画ファン垂涎の「アナモフィックレンズ」を導入
ジョ・ナムグク監督が明かした最大のこだわりは、韓国のテレビドラマで初めて「アナモフィックレンズ」を全編に使用したことです。
カメラに詳しい方ならピンとくるかもしれませんが、アナモフィックレンズとは、映画『スター・ウォーズ』などのハリウッド大作でよく使われる特殊なレンズのこと。映像を横方向に圧縮して記録し、上映時に元に戻すことで、独特のワイドな画角と、とろけるような美しいボケ味(ボケ感)、そして光が横に長く伸びる「レンズフレア」を生み出します。
監督は「1980年代のハリウッド映画が持っていた、あのロマンチックで重厚な空気感を表現したかった」と語っています。最近のドラマはデジタル技術の向上で、毛穴まで見えるほど鮮明すぎる傾向にありますが、あえて「質感」や「雰囲気」を重視したのです。
この「アナモフィックレンズ」の使用は、実は日本のドラマ界でも非常に珍しく、相当な技術と予算、そしてこだわりがなければ地上波や通常のドラマシリーズでは採用されません。韓国ドラマが世界中で評価される理由は、こうした「テレビの枠を超えようとする挑戦」にあるのかもしれませんね。
■ 俳優の演技を引き出す「最新LEDスクリーン」の魔法
映像美の秘密はレンズだけではありません。本作では、女優のハン・ボルム(한보름)演じるハン・ソルアというキャラクターのイメージをより神秘的に、そして美しく見せるために、巨大な「LEDスクリーン」を使ったバーチャル・プロダクション技術が導入されました。
通常、CGが必要なシーンは「グリーンバック(緑色の背景)」で撮影し、後から背景を合成するのが一般的です。しかし、今回は俳優の背後に巨大なLEDパネルを設置し、そこに実際の景色や光を映し出しながら撮影を行いました。
ジョ・ナムグク監督はこれについて、「LEDスクリーンを使うことで、現場の光が俳優の肌や瞳に自然に反射し、より幻想的で圧倒的な美しさを引き出すことができた」と自信をのぞかせています。
特に、ドラマの1話から4話にかけて散りばめられた伏線や、各キャラクターの感情が交差するシーンでは、このこだわりのライティングと映像美が、物語の没入感を何倍にも高めていると視聴者から絶賛されています。
■ 「完璧な1cm」を追求するジョ・ナムグク監督の哲学
ジョ・ナムグク監督といえば、韓国では「映像の魔術師」とも呼ばれるヒットメーカー。今回の『セイレン』でも、画面の端1cmに至るまで計算し尽くされた演出が光っています。
韓国の制作現場では、近年「OTT(NetflixやDisney+などの動画配信サービス)」の普及により、全世界の視聴者を意識したクオリティが求められるようになっています。そのため、単にストーリーが面白いだけでなく、「どのカットを切り取っても絵画のように美しいこと」がヒットの必須条件になりつつあります。
『セイレン』もまさにその流れを汲む作品。ミステリアスでありながらどこか切なく、そして贅沢な映画を見ているような気分にさせてくれる――そんな新しい視聴体験を私たちに届けてくれそうです。
現在は韓国での放送が中心ですが、これほどのクオリティであれば、近いうちに日本の配信プラットフォームでもお目にかかれる日が来るはず。その時はぜひ、ストーリーはもちろんのこと、監督がこだわった「レンズの魔法」や「光の質感」にも注目してみてください。
映像美にこだわった作品は、大画面でじっくり鑑賞したくなりますよね。皆さんは最近、映像が綺麗すぎて驚いた韓国ドラマはありますか?『セイレン』の日本上陸を待ちながら、ぜひお気に入りの「美しすぎる作品」をコメントで教えてください!
出典:https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202603131137336310
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