農心「辛ラーメン」発売40周年を記念し、第27回全州国際映画祭で特別短編2作品が上映されます。約3500袋のラーメンを使用したセットや、1986年当時のパッケージ復元など細部までこだわった演出が話題です。
韓国を代表するインスタントラーメン「辛ラーメン」の発売40周年を記念し、2人の新鋭監督による特別短編映画が第27回全州(チョンジュ)国際映画祭で公開されました。今回制作されたのは、ドラマ『ソンジェ背負って走れ』の共同演出を務めたキム・テヨプ(김태엽)監督の『ラーメンがなくなったら』と、ドキュメンタリー映画『成徳(ソンドク)』で注目を集めたオ・セヨン(오세연)監督の『ラーメンが伸びる前に』の2作品です。
■ 約3500袋のラーメンが積み上がる幻想的な世界観
『ラーメンがなくなったら』を演出したキム・テヨプ監督は、人気ドラマ『花様年華〜君といた季節〜』や『メンタルコーチ チェ・ガルギル』、そして日本でも社会現象を巻き起こしている『ソンジェ背負って走れ』を手掛けてきたベテラン演出家です。
物語は、母親が不在の家で過ごす幼い兄妹が主人公。妹に「お母さんはいつ帰ってくるの?」と聞かれた兄は、棚を指差して「あのラーメンを全部食べたらだよ」と答えます。積み上げられたラーメンが底を突きかける頃、彼らの前に不思議な出来事が起こるというファンタジー要素の強いストーリーです。
キム監督は自らを「宇宙人愛好家」と称し、本作にも宇宙人を登場させています。クライマックスで登場する、決して崩れない巨大な「ラーメンの城」を再現するため、農心の支援を受けて約3500袋もの辛ラーメンが用意されました。スタッフ10名以上が朝から3時間かけて積み上げたこのシーンは、映画の大きな見どころとなっています。
■ 1986年と2026年をつなぐ「辛」の文字
一方、オ・セヨン監督の『ラーメンが伸びる前に』は、辛ラーメンが誕生した1986年と現在(2026年設定)を交錯させるタイムスリップのような物語です。主人公のヨンオクが孫娘に連れられて書道教室を訪れるところから物語は動き出します。
オ監督は、辛ラーメンのパッケージに書かれた「辛」の文字が力強い筆文字であることに着目し、書道教室を物語の舞台に選びました。劇中では、1980年代を生きる若き日のヨンオクが、分食店(軽食店)の店主として登場します。オ監督は「誰かの空腹を満たすラーメンを売って生きる人々を、一種のヒーローとして描きたかった」と語っています。
美術面でも徹底したこだわりが見られ、1986年当時のパッケージを再現した復元版の辛ラーメンが小道具として登場。さらに、エンディングテーマはオ監督自身が歌唱しており、70〜80年代のレトロなメロディが作品の余韻を深めています。
キャストには、チャ・ミギョン(차미경)、チェ・ジス(최지수)、チョン・イジュ(정이주)といった実力派が集結。世代を超えた女性たちの絆を、ラーメンという温かいモチーフを通して描き出しています。
出典1:http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=109861&utm_source=naver&utm_medium=news
出典2:http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=109860&utm_source=naver&utm_medium=news
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ カメク(가맥)
「カゲ・メクチュ(店ビール)」の略で、町の小さな商店の店先で、店で売っているビールとおつまみ(乾物など)を楽しむ韓国独特の飲酒文化のことです。今回の映画でも、家族の居場所としてのモチーフとして登場しています。
■ 分食店(プンシクチョム)
キンパ(海苔巻き)やトッポギ、そしてインスタントラーメンなどの軽食を安く提供する飲食店のこと。韓国では学生からサラリーマンまで、手軽に食事を済ませる場所として非常に親しまれています。
辛ラーメンが40周年なんて、なんだか感慨深いですよね。私が大好きなドラマ『ソンジェ背負って走れ』の監督さんが撮った『ラーメンがなくなったら』は、宇宙人が出てくるファンタジー系ということで、ミステリー好きの私としては一番気になっています!3500袋も積み上げたシーン、実際に見たら迫力すごそうですよね。皆さんは、不思議な宇宙人の話と、過去と現在がつながる温かいお話、どちらに惹かれますか?
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