世界累計35億回再生の『ユミの細胞たち』は2024年6月にティファニー(티파니)ら出演のミュージカルが開幕します。一方、累計21億回超の『火山帰還』はWebtoon第3部の連載が7か国語で世界同時スタートしました。
■ 完結後も愛され続けるレジェンド作品『ユミの細胞たち』
韓国のWebtoon(ウェブ漫画)界で不動の人気を誇る『ユミの細胞たち』が、連載終了後もさまざまなメディア展開を通じて再び注目を集めています。本作は、32歳の平凡な会社員であるキム・ユミ(김유미)の日常と恋愛を、彼女の頭の中に住む「細胞たち」の視点で描いたユニークな作品です。
原作者のイ・ドンゴン(이동건)氏によるWebtoon版は、2015年から2020年まで連載され、ネイバーウェブトゥーンでの全世界累計閲覧数は35億ビューを記録しています。感情や本能を擬人化した「細胞」たちが繰り広げる騒動は、読者に大きな共感と笑いを提供してきました。
この人気は漫画だけにとどまらず、アニメーション、ドラマ、映画へと広がっています。最近では、動画配信サービスのTVINGを通じてドラマ版のシーズン3が公開されたほか、2024年6月には作品初となるミュージカルの上演も決定しました。
6月30日から8月23日までソウルのCJトウォル劇場で開催されるミュージカル『ユミの細胞たち』では、主人公ユミ役にティファニー(티파니)(少女時代のメンバー)と俳優のキム・イェウォン(김예원)がキャスティングされています。Webtoonの子会社であるスタジオNが制作に参加しており、原作の持つ繊細な心理描写が舞台でどのように表現されるか期待が集まっています。
■ 武侠ジャンルの新境地を開いた『火山帰還』の圧倒的な記録
もう一つの話題作は、圧倒的なアクションとカタルシスで知られる『火山帰還』です。本作はビガ(비가)氏による同名のウェブ小説を原作とした武侠(むきょう。中国の武術家を主人公としたジャンル)アクション作品で、2021年からWebtoon版の連載が始まりました。
物語は、かつて最強の剣客として名を馳せた「梅花剣尊(ばいかけんそん)」ことチョン・ミョン(청명)が、100年の時を経て子供の体で転生(回帰)するところから始まります。没落してしまった門派「火山派」を再建するため、圧倒的な実力を持つ主人公が敵をなぎ倒していく展開が、全世代の読者を熱狂させています。
記録面でも驚異的な数字を叩き出しており、グローバル累積閲覧数は21億回、関心登録者数は約390万人に達しています。2022年の大韓民国コンテンツ大賞では、文化体育観光部長官賞を受賞するなど、作品の質も高く評価されています。
4月14日からは、ファン待望の第3部連載が再開されました。韓国語だけでなく、英語やフランス語など7か国語でグローバル同時連載が行われており、韓国Webtoonの底力を証明しています。特に梅花剣法の華麗な演出や、ダイナミックな戦闘シーンの作画は、武侠ジャンルの新たな地平を開いたと評されています。
■ 多様なメディアミックスが牽引するWebtoonの「逆走」現象
これらの作品が連載終了後や連載中に再び注目を浴びる「逆走(過去の作品が再びランキング上位に浮上すること)」現象は、韓国のコンテンツ業界において重要なキーワードとなっています。
一つのIP(知的財産)を元に、ドラマ、ミュージカル、映画など異なる媒体へ展開する「ワンソース・マルチユース」戦略が成功している好例と言えます。『ユミの細胞たち』のように日常の小さな共感を呼ぶ物語と、『火山帰還』のように圧倒的な成長とカタルシスを描く物語。対照的な魅力を持つ両作品が、それぞれの分野で韓国Webtoonの黄金期を支えています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 武侠(むきょう)
中国の武術や義理人情を重んじる騎士道をテーマにしたジャンルです。韓国でも古くから小説などで親しまれてきましたが、最近はWebtoonを通じて若者の間でも爆発的な人気を博しています。
■ 回帰物(フェギムル)
主人公が死んだ後に過去に戻ったり、別の人物の体で生き返ったりする設定のジャンルです。ドラマ『財閥家の末息子』もこの系統に含まれます。知恵や経験を持ってやり直す「カタルシス」が人気の理由です。
■ イルタ(トップクラス)
記事内でも触れられている人気作の指標として使われることがありますが、塾のスター講師などを指す言葉でもあります。業界で1位の売り上げや人気を誇る対象を指す際によく使われる表現です。
私は『財閥家の末息子』みたいな人生やり直し系が大好きなので、実は『火山帰還』の圧倒的な強さで敵を倒していく展開にすごくワクワクしちゃうんです。恋愛メインの『ユミの細胞たち』も、細胞たちが可愛くてつい見ちゃうんですよね。皆さんは、自分の中の「細胞」を見てみたい派ですか?それとも「転生」して人生をやり直してみたい派ですか?
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