韓国映画界に燦然と輝く金字塔、あの『インサイダーズ/内部者たち(2015年公開の社会派サスペンス映画)』が、なんと「3部作」という壮大なスケールの前日譚(プリクエル)として帰ってきます。
2015年の公開当時、韓国で「青少年観覧不可(19歳未満観覧禁止)」という厳しい年齢制限がありながら、累計観客数900万人を突破するという異例のメガヒットを記録した本作。そんな伝説的作品がなぜ今、再び動き出したのか。最新情報とともに、作品の背景にある韓国社会の熱量を探ってみましょう。
■「大人のための社会派ドラマ」が韓国を揺るがした理由
まずは、ベースとなる映画『インサイダーズ/内部者たち』をおさらいしましょう。この作品は、日本でもドラマ化された『未生(ミセン)』などで知られる人気漫画家、ユン・テホ(윤태호)のウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック)を原作としています。
物語の核となるのは、政界・財界・メディアの癒着。イ・ビョンホン(이병헌)が演じた「政治ゴロ」のアン・サング、チョ・スンウ(조승우)が演じた「裏金事件を追う検事」ウ・ジャンフン、そしてペク・ユンシク(백윤식)が演じた「世論を操る主筆」イ・ガンヒ。この3人の欲望と裏切りが複雑に絡み合い、権力の闇を暴いていくストーリーは、韓国の人々の心を強く掴みました。
韓国では「権力者たちの素顔(ミンナッ=素顔、転じて隠された醜い真実)」を暴く作品が非常に好まれる傾向があります。これは、過去の独裁政権時代や民主化運動を経て、国民が政治に対して非常に鋭い視線を持っているという文化的背景があるからです。
■なぜ「3部作」なのか?描かれるのは「カルテルの誕生」
今回の発表で最もファンを驚かせたのは、単なる続編ではなく「3部作の映画」として製作されるという点です。制作会社のハイブメディアコフ(『ソウルの春』などのヒット作を連発する制作会社)によると、すでに昨年からプリプロダクション(撮影前の準備段階)に入っており、企画と構造を練り上げてきたとのこと。
今回のプリクエル(前日譚)が焦点を当てるのは、本編で完成されていた「権力のカルテル」が、そもそもどのようにして生まれたのかという点です。
本編では、イ・ビョンホン演じるアン・サングと、ペク・ユンシク演じるイ・ガンヒが長い時間をかけて築いてきた師弟関係のような、あるいは利用し合う関係のような複雑な絆が描かれました。今回の3部作では、彼らがまだ若く、野心に燃えていた時代に遡り、何が彼らを結びつけ、どのようにして韓国社会を動かす巨大な闇の勢力になっていったのかを、3つの映画を通してじっくりと描き出す予定です。
ちなみに、一時は俳優のソン・ガンホ(송강호)を主演に迎えたドラマシリーズとしての企画も進んでいましたが、再整備の結果、現在の「映画3部作」という形に落ち着いたそうです。映画というフォーマットにこだわったのは、より密度の高い、スクリーンで見るべき重厚なノワールを目指すためかもしれません。
■制作陣も「アベンジャーズ級」の豪華布陣
期待をさらに高めてくれるのが、制作に携わる豪華なスタッフ陣です。
監督を務めるのは、大ヒット映画『ソウルの春(1979年の軍事クーデターを題材にした2023年の大ヒット作)』や『風邪(パンデミックをテーマにしたパニック映画)』で助監督を務めた実力派のキム・ミンボム(김민범)と、映画『南山の部長たち(大統領暗殺事件を題材にした政治スリラー)』の助監督などを歴任したキム・ジンソク(김진석)の2人。
脚本には、日本でも大人気の『10人の泥棒たち(豪華キャストが集結した強奪アクション)』や『暗殺(日本統治時代を舞台にしたスパイアクション)』を執筆したイ・ギチョル(이기철)が参加しています。韓国映画界で「政治・時代劇・アクション」を得意とする精鋭たちが集結したと言っても過言ではありません。
また、共同製作には『犯罪都市(マ・ドンソク主演のアクション映画)』シリーズや『財閥家の末息子(転生復讐劇を描いた大ヒットドラマ)』を手がけたSLLも名を連ねており、興行面での期待も高まるばかりです。
■ファンの間で注目される「キャスティング」の行方
ファンにとって最大の関心事は、やはり「誰が演じるのか」でしょう。オリジナルの印象があまりにも強烈だっただけに、若かりし頃のアン・サングやイ・ガンヒを誰が演じるのか、現在はキャスティングの最終調整段階にあるとのこと。主要キャストが決定次第、今年中に1部と2部を同時撮影し、来年には3部の撮影に入る予定です。
イ・ビョンホンが演じたあの「モヒートに行ってモルディブを一杯(※本編の名セリフの言い間違い)」というチャーミングながらも恐ろしい政治ゴロの原点を、新しい俳優がどう解釈するのか。あるいは、イ・ビョンホン本人が若作りをして登場する可能性は……?そんなファンの妄想は尽きません。
韓国社会のタブーを恐れず、権力の闇を鮮烈に描いてきた『内部者たち』。その壮大な始まりを見届けられる日は、そう遠くなさそうです。
皆さんは、若き日のアン・サング役を誰に演じてほしいですか?また、あの強烈な権力闘争の物語に何を期待しますか?ぜひあなたの「推し予想」や期待するポイントをコメントで教えてください!
出典:https://www.marieclairekorea.com/culture/film/2026/03/inside-men-prequel/?utm_source=naver&utm_medium=partnership
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