上映時間7時間20分の伝説的映画が復活!第27回全州国際映画祭の豪華ラインナップが公開

Buzzちゃんの見どころ

4月29日に開幕する第27回全州国際映画祭で、上映時間7時間20分の映画『サタンタンゴ』が上映されます。2024年に逝去したタル・ベーラ監督を追悼する企画で、1960年代のニューヨークや香港の独立映画も多数紹介されます。

■ 伝説の超長編映画『サタンタンゴ』が全州のスクリーンに帰還

韓国を代表する映画祭の一つである「全州国際映画祭(JIFF)」が、今年も4月29日から5月8日まで、全州市内の映画の通り一帯で開催されます。今回の開催で最も注目を集めているのは、上映時間が7時間20分にも及ぶ伝説的な作品『サタンタンゴ』(1994年)の再上映です。

この作品は、昨年のノーベル文学賞受賞者であるクラスナホルカイ・ラースローの同名小説を映画化したものです。登場人物が少なく、大きな事件も起きない陰鬱な農村の風景を、非常に長くゆったりとしたモノクロのロングテイク(カットを割らずに長く回す撮影手法)で捉え続けるスタイルが特徴です。

2024年初めにこの世を去ったハンガリーの巨匠タル・ベーラ(타르 벨라)監督を追悼するため、今回の特別上映が決定しました。全州国際映画祭と本作には深い縁があり、2000年の第1回映画祭で韓国国内に初めて紹介されたという経緯があります。一見すると観覧をためらうほどの長尺ですが、過去の国内上映時には完売が相次いだ作品でもあり、映画ファン(シネフィル)の間では待望の再上映となります。

■ ニューヨークのアヴァンギャルドと香港の独立映画に焦点

今回の映画祭では、シネフィルを熱狂させる多彩なプログラムが用意されています。まず注目すべきは、1960年代から1970年代のニューヨーク・アンダーグラウンド映画界を牽引した監督たちの代表作です。

人気俳優のロバート・ダウニー・ジュニアの父親であり、ニューヨークのインディペンデント映画のアイコンであるロバート・ダウニー・シニア(로버트 다우니 시니어)の監督作が2本公開されます。黒人幹部が社長に選出されることで白人中心の文化を風刺する『パトニー・スウォープ』と、宗教的メタファーとブラックコメディを融合させた西部劇『グリーザーズ・パレス』です。

また、前衛映画(アヴァンギャルド)の歴史に名を残すジャック・スミス(잭 스미스)の作品も上映されます。わいせつ論争を巻き起こし、上映中に警察が介入したという逸話を持つ『燃え上がる生物』をはじめ、権力風刺劇『ノー・プレジデント』などがラインナップされています。

さらに、「香港帰還:シネマ+アヴァンギャルド」という特別展も開催されます。ここでは、武侠映画やコメディで知られる香港映画史の裏側で、1960年代から1980年代にかけて制作された独立芸術映画が紹介されます。

タン・シュシュエン(탕슈슈엔)監督による香港初の本格アートハウス映画とされる『弓』や、ウォン・カーウァイ(왕자웨이)監督の長年の協力者として知られるパトリック・タム(탐가밍)監督がブリジット・リン(임청하)と共に作り上げた『愛殺』などが上映されます。強烈な色彩と過敢なミザンスロール(演出画面構成)が見どころです。

■ 名俳優アン・ソンギの回顧展と豪華なゲストたち

韓国映画界の重鎮であり、2024年初めに亡くなったアン・ソンギ(안성기)をしのぶ回顧展も開催されます。彼の代表作である『うれしき若き日』や『折れた矢』、さらにはあまり知られていない作品まで計7本が上映されます。

特に注目されるのは、彼が初めて出演した海外作品である1996年の日本映画『眠る男』の上映です。この作品を演出した日本の小栗康平(오구리 고헤이)監督が来韓し、観客の前でアン・ソンギ(안성기)との思い出を直接語るトークイベントも予定されています。

■ 開幕・閉幕作と映画祭のスケジュール

映画祭の幕を開けるオープニング作品は、ケント・ジョーンズ(켄트 존스)監督の『マイ・プライベート・アーティスト(原題:My Private Artist)』です。ニューヨークを舞台に芸術家たちの生を描いた作品で、ウィレム・デフォーと韓国系俳優のグレタ・リー(그레타 리)が主演を務めます。ジョーンズ監督とグレタ・リー(그레타 리)も来韓する予定です。

閉幕作には、キム・ヒョンジ(김현지)監督のドキュメンタリー『ナムテリョン(南泰嶺)』が選ばれました。2024年末、前大統領の弾劾を求めてトラクターを運転しソウルを目指した農民たちと、彼らに連帯した市民、そして警察との対峙を記録した作品です。

第27回全州国際映画祭は、5月8日まで全州市内の映画の通りを中心に開催され、映画ファンに深い芸術的体験を提供する場となります。

出典:https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1256071.html

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 全州国際映画祭(JIFF)

韓国・全羅北道の全州市で毎年開催される、アジアを代表する国際映画祭の一つです。商業的な大作映画を重視する釜山国際映画祭(BIFF)に対し、全州は「独立」「実験」「代案」をキーワードに掲げています。独創的で芸術性の高いインディペンデント映画やドキュメンタリーを積極的に紹介する、シネフィル(熱狂的な映画ファン)向けの映画祭として知られています。

■ アン・ソンギ(안성기)

「国民俳優」の称号を持つ、韓国映画界で最も尊敬される俳優の一人です。子役からキャリアをスタートさせ、160本以上の映画に出演しました。演技力だけでなく、誠実で謙虚な人柄から、俳優たちの模範的存在とされています。長年にわたりユニセフの親善大使を務めるなど、社会貢献活動にも熱心に取り組んでいました。

Buzzちゃんの感想

7時間20分という上映時間には正直驚きましたが、ミステリーや重厚な作品が好きな私としては、一度は挑戦してみたい世界観ですね。巨匠タル・ベーラ(타르 벨라)監督の独特な映像美を、映画館の暗闇でじっくり味わうのは最高の贅沢だと思うんです。皆さんは、映画館で何時間くらいまでの作品なら集中して観られますか?それとも一気見できる配信派ですか?

  • X

コメント

PAGE TOP