巨匠パク・チャヌク(박찬욱)監督の英語長編第2作『The Brigands of Rattlecreek』が始動します。製作費約6000万ドルを投じ、マシュー・マコノヒーやタン・ウェイ(탕웨이)ら豪華キャストが集結する復讐劇です。
■ ハリウッドのトップスターが集結する西部劇スリル
世界的な巨匠として知られるパク・チャヌク(박찬욱)監督が、ハリウッドのトップクラスの俳優たちを迎え、新作映画のプロジェクトを正式に発表しました。米メディアのデッドラインやバラエティが報じた内容によると、パク監督の次期作のタイトルは『The Brigands of Rattlecreek(原題)』です。
本作は、パク監督にとって2013年の映画『イノセント・ガーデン』(原題:Stoker)以来、2本目の英語長編映画となります。出演陣の顔ぶれは非常に豪華で、アカデミー賞主演男優賞の受賞歴を持つマシュー・マコノヒー、エミー賞に4度ノミネートされたペドロ・パスカル、そして映画『エルヴィス』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーという、現在のハリウッドで主役級として活躍する3名が揃い踏みします。
さらに注目すべきは、映画『別れる決心』でパク監督とタッグを組んだ中国出身の女優タン・ウェイ(탕웨이)も出演が決定している点です。国際的な影響力を持つキャスト陣の合流により、本作はカンヌ国際映画祭の併設マーケットでも最大の話題作として急浮上しています。
■ 20年間「映画化されなかった名作脚本」が監督の手で復活
今回のプロジェクトは、脚本の経緯も非常にドラマチックです。脚本を担当するのは、極限の暴力描写と重厚なリズムで知られる鬼才S.クレイグ・ザラー(S. Craig Zahler)です。彼は映画『トマホーク ガンマンvs食人族』や『デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人』などを手掛け、ジャンル映画マニアの間で絶大な支持を得ている監督兼脚本家です。
この脚本は、もともと『The Brigands of Rattleborge』というタイトルで、2006年の「ブラックリスト(映画化されていない優秀な脚本のリスト)」で1位に輝いたこともある伝説的な作品でした。その後、ワーナー・ブラザースやAmazonなどの大手スタジオが製作権を獲得し、幾度となく映画化が試みられてきました。一時期はマシュー・マコノヒーの主演で進められたこともありましたが、過激な内容や予算の問題などで何度も挫折し、約20年間にわたり「映画化できない名作」として語り継がれてきたのです。
一度は廃棄されたこのプロジェクトでしたが、今回パク・チャヌク監督が主導する形で再び動き出しました。製作費は約6000万ドル(約880億ウォン)という規模で、パク監督特有の緻密で優雅な映像美が、ザラー氏の残酷な物語とどう融合するのかに期待が高まっています。
■ 復讐と救済を描くストーリーとキャラクター設定
映画の舞台は、猛烈な嵐に見舞われた人里離れた町です。その嵐を隠れ蓑にして町を襲撃し、住民を容赦なく虐殺・略奪する凶悪なギャング団と、彼らへの復讐を誓う者たちの死闘が描かれます。
役柄の詳細も一部公開されており、マシュー・マコノヒーは主人公の保安官ビル・アダムス役を演じます。オースティン・バトラーは、町を襲うギャング団の冷酷なリーダー、ヘンリー・リー役として、これまでにない悪役としての姿を見せる予定です。また、ペドロ・パスカルはカリスマ的な医師役を演じ、マコノヒー演じる保安官と共に復讐の旅に出る重要なキャラクターとなります。そしてタン・ウェイ(탕웨이)は、保安官アダムスの妻ヴァレリー役を務め、パク監督との再タッグを果たします。
パク・チャヌク監督は、これまで『オールド・ボーイ』や『親切なクムジャさん』、『渇き』、『お嬢さん』、そして『別れる決心』といった数々の名作を通じて、「復讐」「暴力」「家族」「記憶」といったテーマを深く掘り下げてきました。米メディアのバラエティは、今作について「パク監督が長年探求してきたテーマの集大成になるだろう」と伝えています。
監督は近年、イギリスのドラマ『リトル・ドラマー・ガール 愛を眠らせて』や、HBOのシリーズ『シンパサイザー』などで英語圏での演出力をさらに磨いてきました。また、韓国国内でも新作『仕方ない(原題)』の撮影を進めるなど、旺盛な制作活動を続けています。今年のカンヌ国際映画祭で審査委員長という大役を務めることも決まっているパク監督が、この新作プロジェクトで再び世界の映画界を驚かせる準備を整えています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ ブラックリスト(Black List)
ハリウッドで毎年発表される「まだ映画化されていないが、業界関係者が高く評価している優れた脚本」のリストのことです。このリストに載ることは若手作家の登竜門であり、ここから『セッション』や『スラムドッグ$ミリオネア』などの名作が誕生しました。
■ カンヌ・マーケット(Marché du Film)
カンヌ国際映画祭と同時開催される、世界最大級の映画見本市です。完成した映画だけでなく、企画段階の作品も世界中の配給会社へ販売されます。ここで大きな話題になることは、その映画の国際的な成功を占う重要な指標となります。
私はパク・チャヌク監督の描く「復讐」の形がいつも衝撃的で大好きなんです!今回は西部劇ということで、あの荒野の風景が監督の手でどれほど美しく、そして残酷に切り取られるのか想像するだけでワクワクしちゃいます。マコノヒーとオースティン・バトラーの共演も豪華すぎますよね。皆さんはこの豪華なキャストの中で、誰の演技が一番気になりますか?それともパク監督特有のバイオレンス描写が楽しみ?
コメント