韓国輸出入銀行のファン・ギヨン行長は、2029年までに5億ドルを投じて核心鉱物の供給網確保に乗り出します。中東情勢を受けた40兆ウォン規模の特別支援や、スリランカでのAI教育支援など多角的な戦略を展開中です。
■ 内部出身の「対話型リーダー」ファン・ギヨン行長が描く新戦略
韓国輸出入銀行(政府系金融機関)の第22代行長に就任したファン・ギヨン(황기연)氏は、同行で2人目となる内部昇進の行長として注目を集めています。1968年生まれのファン・ギヨン行長は、全北大学経営学科を卒業後、韓国科学技術院(KAIST)で修士号を取得。輸出入銀行入行後は、サービス産業金融部長、人事部長、ワシントン事務所長、さらには南北協力本部長や先任副行長といった要職を歴任してきました。
穏やかな人柄で職員とのコミュニケーションを大切にする姿勢から、行内での信頼が非常に厚いことで知られています。現在は、技術力を持つ中小・中堅企業の育成や、首都圏以外の地方企業の支援拡大に全力を注いでいます。
■ 核心鉱物の供給網安定化とAIによる国際協力
ファン・ギヨン行長は、グローバルな供給網(サプライチェーン)の安定化を最優先課題に掲げています。2026年5月、アジア開発銀行(ADB)と5億ドル(約750 mL億ウォン)規模の金融協力協定を締結しました。これにより、2029年までに電気自動車のバッテリーなどに不可欠な核心鉱物の探査、採掘、精錬といった全過程において、韓国企業が有利に事業を展開できるよう支援するプラットフォームを構築します。
また、最新テクノロジーを活用した「K-ODA(政府開発援助)」の新しいモデル作りにも着手しています。韓国知能情報社会振興院(NIA)と協力し、開発途上国向けのAI・デジタル分野の事業発掘プラットフォームを開発。その最初のステップとして、スリランカにICT教育センターを建立し、現地の教育能力強化と同時に、韓国のAI関連企業の海外進出を後押しする計画です。
■ 企業の危機を救う40兆ウォン規模の「相生金融」プラットフォーム
経済の不安定な動きに対しても、迅速な対応を見せています。中東情勢の緊迫化に伴い、被害を受けた企業を支援するために「危機対応特別プログラム」を稼働させました。今後5年間で合計40兆ウォン(約4.4兆円)規模の金融支援を行う計画で、エネルギー価格の高騰や物流の混乱に直面する中小企業に対し、金利優遇やローンの満期延長などを実施しています。
さらに、大手企業と中小協力会社が共に成長できる「供給網相生金融プラットフォーム」も構築しました。LGエナジーソリューションやSKオン、サムスンSDIといった二次電池(充電して繰り返し使える電池)分野の主要企業や、防衛産業大手のLIGディフェンス&アエロスペース(旧LIGネクスワン)などと業務協定を締結。大手企業が推薦する協力会社に対し、輸出入銀行が最大2.4%ポイントの優遇金利を適用するなど、産業全体の生態系を強化する取り組みを本格化させています。
出典:https://www.businesspost.co.kr/BP?command=article_view&num=437845
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 南北協力基金
韓国輸出入銀行が管理・運用している基金の一つで、韓国(南)と北朝鮮(北)の間の交流や経済協力を支援するために設けられています。人道的支援やインフラ整備など、将来的な南北関係の改善を見据えた事業に使われます。
■ 内部昇進
韓国の政府系機関や大手企業では、外部から政治的なつながりなどでトップが送り込まれる「天下り(ナカサン)」が問題になることもありますが、ファン・ギヨン行長のように組織の底辺から実績を積んでトップになる「内部出身」は、職員の士気を高める象徴として非常に歓迎される傾向にあります。
経済のニュースって少し難しく感じがちですが、財閥ドラマが大好きな私としては、実生活でもドラマのような大きな資金が動いていることに驚いちゃいます。ファン・ギヨン行長は内部出身ということで、現場の声を大切にするスタイルが素敵ですよね。AIを使った支援や、バッテリーの材料確保など、未来を見据えた動きがすごくカッコいいと思うんです。皆さんは、こうした国の大きな銀行のリーダーに、どんなことを一番期待しますか?「中小企業のサポート」?それとも「最新技術への投資」?





コメント