韓国初の国産調味料「ミウォン」で知られる対象グループが創業70周年を迎えました。ソン・ジュンギ(송중기)やイム・ヨンウン(임영웅)など豪華な男性モデルを起用し続けてきた戦略の裏側と、最新モデルにイム・ユナ(임윤아)を抜擢した新たな挑戦を詳しく解説します。
■ 日本の調味料に挑んだ「ミウォン」の誕生と成長
韓国の食卓に欠かせない存在である対象(テサン)グループが、創業70周年を迎えました。同社の歴史は1950年代半ば、日本の調味料「味の素」が韓国市場を席巻していた時代にまで遡ります。
対象グループの創業者である故イム・デホン(임대홍)会長は、旨味成分である「グルタミン酸」の製造方法を研究するために日本へ渡りました。約1年間の努力の末に製造技術を習得した彼は、1956年に釜山で150坪ほどの小さな工場を設立。これが韓国初の調味料工場である「東亜化成工業株式会社」の始まりです。
ここで開発された韓国初の国産調味料「ミウォン」は、またたく間に国民的調味料としての地位を確立しました。その後、会社は順調に規模を拡大し、1962年には社名をミウォン株式会社に変更。調味料中心の食品事業を本格化させました。1996年当時に2867億ウォン(約320億円)だった売上高は、昨年には連結基準で5兆6287億ウォン(約6300億円)にまで急成長を遂げています。
■ MSG論争の危機を救った「チョンジョンウォン」ブランド
順風満帆に見えた同社ですが、1990年代初頭に大きな危機に直面します。主成分であるL-グルタミン酸ナトリウム(MSG)に対する有害性論争が巻き起こり、消費者の間に不安が広がったためです。現在は世界的に安全性が認められているMSGですが、当時のウェルビーイング(健康志向)ブームの中では大きな打撃となりました。
この窮地を救ったのが、現会長のイム・チャンウク(임창욱)氏が1996年に立ち上げた総合食品ブランド「チョンジョンウォン(清浄園)」です。「ミウォン=調味料会社」という固定観念を打破し、清潔で新鮮な食品を通じて健康に貢献するという意志を込めました。翌1997年には社名も「対象(テサン)」に変更し、総合食品メーカーとしてのリブランディングを成功させました。
■ 常識を覆した「男性モデル戦略」の歴史
チョンジョンウォンの成功を支えた大きな要因の一つが、当時の常識を覆した広告戦略です。「食品のモデルは女性(母親像)」という偏見を破り、清潔感のある男性スターを次々と起用しました。
1996年のブランド誕生時、最初のモデルに選ばれたのは俳優のパク・サンウォン(박상원)でした。ドラマ『砂時計』で正義感あふれる検事役を演じた彼のクリーンなイメージは、ブランドの信頼性を高めるのに大きく貢献しました。
その後も、対象グループは豪華な男性スターをモデルに起用し続けています。
・2003年:チャ・スンウォン(차승원)(スンチャン・コチュジャン)
・2007年:チャン・ドンゴン(장동건)
・2008年:チョン・ウソン(정우성)(「ジョンウォナ〜」と呼ぶCMが話題に)
・2010年:イ・スンギ(이승기)
・2017年:キム・ヒチョル(김희철)(ミウォンのモデル)
・2021年:ソン・ジュンギ(송중기)
・2023年:イム・ヨンウン(임영웅)(ヘッサルダムン醤油のモデル)
このように、その時代を代表するトップスターを起用することで、主婦層だけでなく幅広い世代の心を掴んできました。
■ 新たな30年へ、最新モデルにイム・ユナ(임윤아)を抜擢
チョンジョンウォンは今年、ブランド誕生30周年を記念して新しいエンブレムを公開しました。そして、これまでの男性モデル中心の戦略にも変化を与え、全世代から愛されるイム・ユナ(임윤아)を新たな顔として抜擢しました。
対象のイム・ジョンベ代表理事は、「食品に対する変わらぬ哲学と技術力、そして時代を先取りする挑戦精神こそがブランドの目指すところ」と述べ、単なる食品ブランドを超えた「ライフフード・スペシャリスト」としての飛躍を誓っています。
出典:https://www.m-joongang.com/news/articleView.html?idxno=402527
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ MSG論争
1990年代の韓国では、化学調味料(MSG)が体に悪いという認識が急速に広まり、社会問題となりました。これにより多くの食品メーカーが「無添加」を強調するようになりましたが、現在は韓国食品医薬品安全処なども「一生摂取しても安全」という見解を出しており、ミウォンも「旨味を出す安全な調味料」として再評価されています。
■ コチュジャンと醤油のブランド名
記事に登場する「スンチャン(淳昌)」は、韓国で伝統的な長類(味噌や醤油など)の産地として非常に有名な地名です。また「ヘッサルダムン」は「陽の光を込めた」という意味で、自然派であることを強調したネーミングになっています。
私の大好きなソン・ジュンギさんもモデルをしていたなんて、さすが国民的ブランドですよね。韓国のスーパーに行くと必ず目にする「チョンジョンウォン」ですが、MSGの逆風をブランド戦略で乗り越えた歴史には驚きました。最近はイム・ユナさんの爽やかな広告もよく見かけますが、皆さんは歴代モデルの中で誰のCMが一番印象に残っていますか?やっぱり「ジョンウォナ〜」のチョン・ウソンさん?それとも最近のイム・ヨンウンさんでしょうか。





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