韓国の1人芝居トッチルの理解がポーランドで快挙!アイドルの沼にハマる母を描いた舞台が国際賞を受賞

Buzzちゃんの見どころ

劇団アリランのモノドラマ『トッチルの理解』が、ポーランドで開催された「2026 クラクー・フェスタ」で審査員特別賞を受賞しました。大学教授の母親が娘との絆を取り戻すため、アイドルの「推し活」に目覚める騒動を描いた70分間の1人芝居です。

■ ポーランドの国際演劇祭で審査員特別賞を受賞

韓国の劇団アリランによるモノドラマ(1人芝居)『トッチルの理解(덕질의 이해)』が、2026年5月10日にポーランドのクラクーフ・ノバフタ文化センターで開催された「2026 クラクー・フェスタ(KRAKOW FEST)」において、公式国際競争部門の審査員特別賞を受賞しました。

この「クラクー・フェスタ」は、ヨーロッパ、アジア、アフリカから多様なモノドラマが集結し、国境を越えた芸術的協力を図る国際的な演劇祭です。本作は、三一路(サミルロ)倉庫劇場(ソウルにある韓国最古の小劇場)が主幹した「2026 ソウル国際モノドラマフェスティバル」を通じてその芸術性が認められ、ポーランドへの招待作品として選出されました。

当時の海外審査員からは、韓国ならではの素材を現代的な感覚で表現した演出力が高く評価されていました。今回の受賞は、韓国国内の小劇場から出発した創作劇が、体系的な国際交流プログラムを通じて海外舞台で芸術性を認められた重要な事例となりました。

■ パンソリからラップまで!1人多役で描く「推し活」の世界

ペ・セアムが脚本を書き、ピョン・ユジョンが演出を手掛けた本作は、ある大学教授の母親が主人公です。彼女は娘との関係を修復しようとする過程で、アイドルのファンダム文化、いわゆる「トッチル(推し活)」の世界に足を踏み入れることになります。

舞台に立つ俳優のキム・ドンスン(김동순)は、70分間の独白形式のステージで、パンソリ(韓国の伝統的な語り物)やラップ、最新のポップソングを自由自在に行き来しながら、一人で何役ものキャラクターを演じ分けました。

特に、江原道(カンウォンド)地方の方言が持つ独特の質感や、伝統楽器であるチャング(砂時計型の太鼓)の演奏を現代的なリズムと融合させることで、韓国演劇特有のダイナミックなエネルギーを披露しました。現地の審査員団は、「トッチル」という現代的なテーマが持つ普遍性に注目。一見すると馴染みの薄い韓国の地域的な色彩を、俳優の圧倒的なエネルギーによって説得力を持って伝えたと評しました。

■ 公共劇場の支援システムが実を結ぶ

今回の快挙は、公共劇場のインキュベーティングシステム(新しい才能を育成し支援する仕組み)が、地域劇団の海外進出を助ける善循環を生み出した好例として注目されています。三一路倉庫劇場は、これまで韓国のモノドラマが国際的な競争力を持ち、海外のフェスティバルとのネットワークを広げられるよう継続的に取り組んできました。

韓国の伝統文化と現代のアイドル文化が融合したこの物語が、ヨーロッパの観客の心を掴んだことは、今後の韓国演劇の海外展開に大きな希望を与える結果となりました。

出典:https://www.dailian.co.kr/news/view/1645961/?sc=Naver

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ トッチル(덕질)

日本語の「オタク活動(推し活)」に相当する言葉です。「オタク」を意味するネット用語「ドクフ(オドク)」に、特定の行為を指す接尾辞「チル」が組み合わさってできました。今では世代を問わず、何かに熱中することを肯定的に捉える言葉として広く使われています。

■ パンソリ(판소리)

一人の歌い手(クァンデ)が太鼓の伴奏に合わせて、歌(ソリ)、語り(アニリ)、身振り(ノルムセ)で物語を構成する韓国の伝統芸能です。2003年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されており、本作のように現代演劇に取り入れられることも多いです。

Buzzちゃんの感想

お母さんが娘のために始めた「推し活」に、自分の方がどっぷりハマっちゃうなんて、あるあるすぎて親近感がわいちゃいます。私は財閥ドロドロ系が好きですけど、こういう世代を超えた絆を描く物語も素敵ですよね。もし自分の親が同じアイドルのファンになったら、皆さんは一緒に活動したいですか?それともちょっと恥ずかしいから別々に楽しみたいですか?

  • X

コメント

PAGE TOP