MBCの伝説的アンカーから出版社の代表へ!パク・ヘジンが語る物語を届ける第2の人生

Buzzちゃんの見どころ

2004年から5年間「MBCニュースデスク」のメインアンカーを務めたパク・ヘジン(박혜진)が、現在は1人出版社の代表として活動中です。新刊『感情社会』の発売を控え、偏見に隠れた人々の声を届ける活動に注力しています。

■ 韓国を代表する「ニュースの顔」から出版社の社長への転身

かつて韓国の地上波放送局MBCの看板ニュース番組『MBCニュースデスク』で、2004年から2009年までの5年間にわたりメインアンカーを務めたパク・ヘジン(박혜진)。当時、彼女はトップスターに匹敵するほどの人気を誇り、知性と美貌を兼ね備えた親しみやすい進行で「韓国の顔」として親しまれました。また、ベテラン俳優として知られるパク・ジヨン(박지영)の実の妹であることも有名で、華やかな放送業界の第一線で長らく活躍してきました。

しかし、放送局を離れてから十数年が経った今、彼女は「出版社の代表」という全く異なる肩書きで、新たな人生を歩んでいます。彼女が設立した「ダラム出版」は、企画から編集、制作、流通、さらには広報までをパク・ヘジン一人が自らこなす「1人出版社」です。現在は放送人としての活動も続けていますが、彼女自身のアイデンティティは今や「出版人」に深く置かれています。

■ 「ダラム(リス)」という名前に込められた、優しくも深い哲学

出版社の名前である「ダラム」は、韓国語でリスを意味する「ダラム쥐(タラムジ)」に由来しています。パク・ヘジンはあるドキュメンタリーで、リスがどんぐりを口いっぱいに運んで地面に埋めるものの、埋めた場所をすぐに忘れてしまうという習性を知りました。リスが忘れたどんぐりは、やがて芽を出し、大きなクヌギの木へと成長します。そのおかげで森のどんぐりは不足することもなく、逆に溢れすぎることもないといいます。

このエピソードに感銘を受けた彼女は、「リスがどんぐりを集めるように、良い物語をたくさん集めて世の中に根付かせたい」という願いを込めて、この社名を付けました。ダラム出版では現在、自己啓発本やエッセイ、国内外の小説など、特定のジャンルに縛られない多様な書籍を紹介しています。最近では、3人の小説家の作品を1冊にまとめる実験的なシリーズ『얽힘(オルキム/絡まり)』を展開するなど、出版人としての斬新な試みも続けています。

■ 社会の片隅に置かれた「声」を拾い上げる挑戦

パク・ヘジンが手掛ける本には、ある一貫した傾向があります。それは「存在しているのに、存在しないかのように扱われている人々」の声を世に届けることです。

例えば、アルゼンチンの作家カミラ・ソサ・ビヤダによる自伝的小説『나쁜 여자들(悪い女たち)』の出版が挙げられます。トランスジェンダーとしての過酷な人生を歩んだ著者の物語は、世間から冷遇されてきた人々の生を鮮やかに描き出し、世界中で称賛を浴びました。また、華やかな独身生活を謳歌する芸能人ではなく、等身大の女性が独りで生きる寂しさや喜びを綴った「1人暮らしの物語」なども手掛けています。

「女性として生きることだけでも見つめ直すべきことが多いですが、その中でも性的少数者や、偏見の目にさらされている人々の真実の物語を伝えたい」と彼女は語ります。単に売れる本を作るだけでなく、社会的な関心が薄いテーマや、偏見の中に埋もれている声を丁寧に拾い上げることが、アンカー出身の彼女らしい使命感となっています。

■ 最新刊『感情社会』が提示する、理性と感情の新たな関係

現在、パク・ヘジンが最も注力しているのが、近く発売される新刊『감정사회(感情社会)』です。ドイツの神経科学者でありジャーナリストとしても活動するマレン・ウルナーの著書を翻訳したもので、原題は『Radikal Emotional(ラジカル・エモーショナル)』。

この本は、私たちが重要な決定を下す際に「理性的・合理的であれ」と言われ、感情を排除するように教育されてきた通念に疑問を投げかけます。著者は「すべての選択の始まりは感情である」と説き、感情と理性を無理に切り離す習慣から脱却することが、現代社会の危機を乗り越える鍵であると主張しています。

ニュースアンカーとして社会の動向を冷静に見つめてきた経験を持つ彼女は、この「感情が政治や社会判断にどう影響するか」というテーマに強く惹かれたといいます。実力派アンカーから、物語の種をまく出版人へ。パク・ヘジンの「どんぐり拾い」は、これからも韓国の出版界に静かな、しかし確かな波紋を広げていきそうです。

出典:http://woman.chosun.com/news/articleView.html?idxno=125673

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 韓国のニュースアンカー

韓国において、地上波のメインニュース(特に20時や21時台)のアンカーは、単なるアナウンサー以上の高い社会的地位と信頼を持っています。知性の象徴とされることが多く、アンカー出身者が後に政界に進出したり、今回のように文化人として大きな影響力を持ったりすることも珍しくありません。

■ 1人出版社(1인 출판사)

韓国では近年、大型出版社から独立したり、自分の哲学を反映した本を作りたいという思いから、企画から制作まで一人で行う「1人出版社」が増えています。SNSを活用したマーケティングが主流になったことで、小規模ながらも特定のファン層を持つ個性的な出版社が注目を集めています。

■ MBCニュースデスク

MBC(文化放送)のメインニュース番組で、韓国で最も歴史のある報道番組の一つです。特に夜の時間帯の放送は、その日の重要なニュースを網羅する国民的な番組として知られており、そこに座るアンカーはまさに「国民の顔」としての役割を担います。

Buzzちゃんの感想

華やかなニュースアンカーから1人出版社の社長への転身なんて、まるでドラマのような素敵なキャリアチェンジですよね。社会の片隅にある声を拾い上げるという姿勢、私が大好きな『財閥家の末息子』のような社会の裏側や真実を追求するストーリーにも通じるものがあって、すごく応援したくなりました!パク・ヘジンさんが選んだどんぐり(本)なら、どれも深みがありそうで読んでみたくなります。皆さんは、憧れの職業を捨ててでも「本当にやりたいこと」に挑戦してみたいと思いますか?それとも、安定した今の道を極めたい派ですか?

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