AIが韓国芸能界の裏側を変える!次世代スターを発掘するキャスティングの新常識とは?

韓国ドラマやK-POPを追いかけていると、「この素敵な俳優さんはどこで見つけてきたの?」「この新人はどこから現れたの?」と驚かされることがよくありますよね。実は今、韓国のエンターテインメント業界では、未来のスターを発掘する「キャスティング」の仕組みが大きな転換期を迎えています。

これまでは「足」と「紙」で稼いできたキャスティングの世界に、ついに最新のAI技術が導入されることになりました。今回は、韓国芸能界のキャスティング標準を変えると話題のプラットフォーム「キャスティック」の誕生と、その背景にある韓国ならではの事情をご紹介します。

■ 紙のプロフィールがなくなる?AIが変えるオーディションの裏側

2026年3月、映像基盤の求人プラットフォームを運営する「ベップル(베플)」が、エンターテイナー専用のキャスティング管理プラットフォーム「キャスティック(캐스틱)」をリリースしました。

このプラットフォームは、俳優や歌手、ダンサー、モデル、インフルエンサーといった「スター候補生」たちと、映画・ドラマ・広告の制作会社や芸能事務所の「キャスティングマネージャー」を直接つなぐ画期的なシステムです。

驚くべきは、オーディションの告知から応募、書類管理、スケジュール調整、そして最終的なキャスティング確定までを、すべて一つのシステムで完結できるという点です。

「韓国の芸能界といえば、最先端のイメージがあるのに、まだアナログなの?」と思う方もいるかもしれません。実は、韓国の芸能事務所(기획사/キエクサ:いわゆる企画社)や制作会社のデスクには、今でも俳優志望者たちが持ち込んだ大量の「紙のプロフィール」や、メールで送られてきた膨大なPDFの履歴書が山積みになっているのが日常茶飯事なのです。

韓国には「プロフィール・ツアー」という言葉があります。まだ無名の俳優たちが、自分のプロフィールを印刷して、制作会社の入っているビルを一軒一軒回って歩く習慣のことです。日本の「営業」に近い感覚ですが、韓国ではこのアナログな努力が、今でもキャスティングの第一歩とされています。しかし、受け取る側も数千枚に及ぶ書類を一つずつ確認してシステムに入力し直すのは至難の業。こうした「非効率」を解消するために、AIが立ち上がったのです。

■ AIが「スターの原石」を自動的に分析・提案

「キャスティック」の最大の特徴は、AIによる自動分析機能です。応募者がアップロードしたPDFのポートフォリオや、スキャンした紙のプロフィールをAIが瞬時に読み取ります。

名前や連絡先はもちろん、身長・体重などの身体情報、これまでの経歴、さらには本人のイメージ(清純派、クール、コミカルなど)までも自動的に抽出し、標準化されたデータとして整理してくれます。これにより、キャスティング担当者は「今回のドラマのヒロイン役にぴったりの、20代で身長165cm以上の清純派俳優」といった条件で、瞬時に候補者を絞り込むことができるようになるのです。

さらに、このプラットフォームにはファンとのコミュニケーション機能も搭載されています。これまでのキャスティングは、純粋な演技力やイメージだけで判断されることが多かったのですが、今後は「ファンの反応」や「活動指標」もデータとして参考にされます。

韓国では「ペンカペ(팬카페/ファンカフェ:タレント公認のファンコミュニティ)」やSNSでの反応が、そのままそのスターの「市場価値」に直結します。キャスティングの段階で「この子はこれだけファンに支持されている」という客観的なデータが見える化されることで、より確実にヒットを狙える配役が可能になるというわけです。

■ K-コンテンツのグローバル化を加速させる「窓口」に

もう一つ、日本のファンにとっても見逃せないのが「グローバル展開」への意欲です。

現在、NetflixなどのOTT(Over The Top:動画配信サービス)を通じて、韓国ドラマや映画は世界中で愛されています。これに伴い、海外の制作会社から「韓国の俳優を起用したい」というオファーが激増していますが、これまでは公式な窓口が限られていました。

「キャスティック」は今後、グローバルなキャスティング告知も積極的に誘致する計画です。もしかすると、日本のドラマや映画の制作陣がこのプラットフォームを通じて、まだ見ぬ韓国の次世代スターを直接キャスティングする、という未来もそう遠くないかもしれません。

ベップルの関係者は、「AIとデータを基盤にキャスティング過程を効率化し、実力のあるエンターテイナーが機会を逃さない構造を作りたい」と意気込みを語っています。

■ 読者の皆さんはどう感じますか?

これまで「運」や「縁」、そして地道な「足」の努力が大きなウェイトを占めていたキャスティングの世界。AIの導入によって、実力はあるけれどチャンスに恵まれなかった「隠れた名優」たちが、もっと早く私たちの前に現れてくれるようになるかもしれません。

一方で、あの「山積みの紙のプロフィール」から運命的に一人のスターが選ばれる……というアナログなドラマが減ってしまうのは、少し寂しい気もしますね。

皆さんは、AIがスターを選ぶ今の時代の変化についてどう感じますか?「あの推しも、こんなシステムから選ばれたのかも?」なんて想像すると、ドラマの楽しみ方がまた一つ増えるかもしれません。ぜひ、皆さんの感想をコメントで教えてくださいね!

出典:https://www.mt.co.kr/future/2026/03/12/2026031214574080803

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