1990年代、その圧倒的なビジュアルとスタイルで「セクシースター」として君臨した一人の女優を覚えているでしょうか。下着モデルや広告、ドラマ、映画とマルチに活躍していたチョン・ナクヒ(정낙희)が、約30年という長い沈黙を破り、衝撃的な過去を告白しました。
韓国のドキュメンタリーバラエティ番組『特種世上(トゥッチョンセサン)』(MBNで放送されている、かつての有名人や話題の人物の近況を追う人気番組)に出演した彼女は、全盛期に突如として芸能界を去らなければならなかった「本当の理由」を語り、視聴者に大きな衝撃を与えています。
■空白の30年絶頂期に突如舞い込んだ「接待スキャンダル」の罠
チョン・ナクヒは当時、広告の出演料が10倍、20倍と跳ね上がるほどの人気を誇っていました。しかし、その輝かしいキャリアはある日突然、無残に断たれることになります。きっかけは、ある「パーティー」への招待でした。
彼女は番組内で、当時の状況をこう振り返っています。「最初は何も知らずに、芸能人も多く集まるパーティーだと言われて参加しました。そこには政界の有名人たちがたくさんいたんです。食事をして歌手が歌うような普通の場所だと思っていたのですが、地下に降りるとプールがあり、怪しげな個室がいくつもありました」
そこで、ある有力者から個室に呼ばれた彼女は「何を知ったかぶっているんだ」と、暗に性的な接待を要求されたといいます。彼女が拒絶し泣き崩れると、「俺の言うことを聞かないなら、一発でお前の芸能生活を終わらせてやる」と脅迫されたのです。
当時、彼女はすでに数本のドラマや映画で主役級の契約を結んでいましたが、その翌日、信じられないことにすべての制作会社から「申し訳ないが契約は白紙だ」という連絡が入りました。さらに追い打ちをかけるように、メディアには「金を受け取って接待パーティーに参加している女」という、事実とは真逆のフェイクニュースが溢れ返ったのです。
韓国の芸能界にはかつて、権力者と芸能人を結びつける「スポンサー文化」という負の側面が根強く存在していました。彼女はその歪んだ構造の犠牲者となり、たった一晩で「セクシースター」から「スキャンダルの主役」へと突き落とされてしまったのです。
■日本での再出発精神的な限界、そして美容大国・日本で見つけた新たな道
チョン・ナクヒは潔白を証明するために、約30人の記者を集めて大規模な記者会見を開きました。しかし、権力の圧力があったのか、彼女の言い分を報じるメディアは一社もなかったといいます。
「韓国にはもういられない」――絶望の淵に立たされた彼女が向かったのは、日本でした。
しかし、日本での生活も決して平坦なものではありませんでした。受けた心の傷は深く、ひどい不眠症に悩まされた彼女は、日本の精神科に通い、睡眠薬を服用しながら約1年間の治療を受けたといいます。
そんな彼女を救ったのは、日本で学んだ「美容」の技術でした。もともと美容に関心があった彼女は、日本で本格的にエステやスキンケアの勉強を始めました。これは、当時の韓国人芸能人がスキャンダルを避けて日本に渡り、語学や専門技術を習得して人生をリセットするという、一つの「再起のモデル」でもありました。
日本での学びを経て帰国した彼女は、自らエステサロンを開業。芸能人としてではなく、一人の技術者として新しい人生を切り拓いていったのです。
■現在の幸せと再起10歳年下の夫と歩む第二の人生、燃え続ける演技への情熱
現在のチョン・ナクヒは、10歳年下の夫と共に、静かな田舎で穏やかな生活を送っています。番組では、仲睦まじい夫婦の様子も公開され、多くのファンを安心させました。
しかし、彼女の心の中には今も消えない火が灯っています。それは「演技」に対する未練と情熱です。
「当時は『もう演技なんてしなくていい、芸能人なんて嫌いだ』と自分に言い聞かせてきましたが、心の奥底ではずっとふつふつと煮えたぎるものがあったようです」と語る彼女。現在は、再び俳優としての活動を再開させるべく、準備を進めていることも明かしました。
30年前、理不尽な力によって奪われた彼女の場所。還暦を前にして、もう一度カメラの前に立とうとするその姿は、同じ時代を生きたファンだけでなく、困難に立ち向かう現代の女性たちにも勇気を与えています。
不当なスキャンダルで一度は全てを失いながらも、日本での修行を経て強く生まれ変わったチョン・ナクヒ。彼女が再びスクリーンやドラマの画面で輝く日は、そう遠くないかもしれません。
皆さんは、理不尽な逆境を乗り越えて戻ってこようとするチョン・ナクヒの再挑戦をどう感じましたか?彼女が再び演じる姿を見てみたい、そんな応援の気持ちをぜひコメントで教えてください!
出典:https://www.mhnse.com/news/articleView.html?idxno=511597
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