「僕の心の中に保存(チョジャン)!」という愛らしいキャッチフレーズで日本中のファンを虜にした、あの少年が、いまや韓国映画界を背負って立つ「1000万俳優」として、新たな歴史を刻んでいます。
歌手兼俳優として活躍するパク・ジフン(박지훈)の快進撃が止まりません。彼が出演した映画『王と生きる男(왕과 사는 남자)』が、観客動員数1150万人を突破するという驚異的な記録を打ち立てました。韓国で「観客1000万人」というのは、国民の約5人に1人が見た計算になり、文字通り社会現象を巻き起こした作品のみが到達できる「神の領域」とも言える数字です。
この爆発的なヒットを受け、韓国のオンライン動画配信サービス(OTT)では、パク・ジフンが過去に出演したドラマが次々とランキングに再浮上する「チャート逆走(ヨクジュヘン)」現象が起きています。
■「1000万俳優」への階段を駆け上がった、悲劇の王・端宗への挑戦
今回のブームの火付け役となった映画『王と生きる男』は、1457年の江原道(カンウォンド)・寧越(ヨンウォル)にある「清冷浦(チョンニョンポ)」を舞台にした物語です。パク・ジフンは、叔父によって王位を追われ、流刑の身となった若き先王・端宗(タンジョン)を演じました。
ここで少し韓国の歴史を補足すると、端宗は韓国人なら誰もが知る悲劇の象徴のような人物です。わずか12歳で即位しながらも、権力争いに巻き込まれ非業の死を遂げた端宗の物語は、これまで何度もドラマや映画になってきました。パク・ジフンは、その儚(はかな)くも気高い姿を見事に演じきり、アイドル出身という肩書きを完全に拭い去るほどの圧倒的な演技力を証明しました。
劇中で彼が流した涙、そして王としての孤独を表現した深い眼差しに、多くの観客が「パク・ジフンにこんな顔があったのか」と衝撃を受けたのです。
■「弱英雄」から「花パダン」まで!OTTで巻き起こるパク・ジフン祭り
映画館で彼の魅力に気づいた人々が次に取った行動、それが「過去作のチェック」でした。
韓国のネットフリックス(Netflix)では、2022年の主演作『弱くヒーロー Class1(약한영웅 Class 1)』が、公開から数年経っているにもかかわらず「今日の韓国TOP10シリーズ」で3位まで急上昇。さらには韓国の主要プラットフォームであるウェーブ(Wavve)やティービング(TVING)でも、以下のような作品が一斉にランキング入りを果たしています。
・『幻影恋歌(환상연가)』(2024年):一人二役の難役に挑んだファンタジー時代劇
・『コッパダン 〜恋する仲人〜(조선혼담공작소 꽃파당)』(2019年):朝鮮時代のイケメン仲人集団を描いたラブコメディ
・『遠見には緑の春(멀리서 보면 푸른 봄)』(2021年):大学生の切ない青春と成長を描いたヒューマンドラ
・『恋愛革命(연애혁명)』(2020年):おかっぱ頭が可愛すぎると話題になった学園ロマンス
韓国では、一つの作品がヒットすると、その俳優の「ピルモグラフィー(出演作一覧)」を遡って視聴する文化が非常に根強いのですが、これほど多くの作品が同時にランクインするのは極めて稀なケースです。
■アイドルから「信じて見る俳優」へ。パク・ジフンが愛される理由
パク・ジフンといえば、2017年のオーディション番組『プロデュース101 シーズン2』から誕生した伝説のグループ「Wanna One(ワナワン)」のメンバーとして、凄まじい人気を誇りました。当時の可愛らしいアイドルのイメージが強いファンも多いかもしれませんが、彼はもともと子役出身。演技の基礎がしっかりと備わっていたのです。
今回の逆走現象は、彼がこれまで一歩一歩、ジャンルを問わず真摯に作品と向き合ってきた結果だと言えるでしょう。特に『弱くヒーロー』で見せた、静かな怒りを爆発させるアクション演技は、今回の映画で見せた繊細な感情表現へと確実に繋がっています。
今後の予定も目白押しです。2026年上半期には、Wanna Oneのメンバーとしてのリアリティ番組への出演が控えているほか、ティービングのオリジナルシリーズ『炊事兵、伝説になる(취사병 전설이 되다)』への出演も決定しています。
「可愛いジフン」から「骨太な演技派パク・ジフン」へ。彼の進化は、私たちファンに常に新しい驚きを与えてくれます。皆さんは、パク・ジフンのどの作品が一番お気に入りですか?今回の映画ヒットをきっかけに、「またあの作品を見返したい!」と思った方も多いのではないでしょうか。ぜひ、あなたの「推し作品」や、俳優パク・ジフンへの期待のメッセージをコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.idaegu.co.kr/news/articleView.html?idxno=541136
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