韓国のテレビ番組『특종세상』(特種世界、MBNの人物密着ドキュメンタリー番組)で、ベテラン俳優・임현식(イム・ヒョンシク)の現在の姿が放送される。2月19日の放映では、80代を超えた名脇役が人生を振り返り、人生と死について深く思索する時間が映し出される。
임현식は韓国ドラマ界を支えてきた大物脇役だ。番組で彼は、自分の演技人生をありのままに定義している。かつては華やかな主演俳優・신성일(シン・ソンイル)に憧れを抱いていたという임현식だが、自分の役割は「밥상 위의 멸치볶음」(食卓の上の小魚の炒め物)のような存在だったと振り返る。
メイン料理ではないかもしれないが、韓国ドラマの味わいを完成させるために欠かせない重要な「감초」(カムチョ=名脇役の別称)として人生を歩んできたという自負を表現する임현식。この言葉には、主役ではなく脇役として数多くのドラマを支えてきた彼の誇りと人生哲学が込められている。
최近、임현식は相次ぐ業界の訃報に深い思索に沈んでいるという。納骨堂を訪れた彼は「생자는 필멸이다(生きるもの必ず死す)。自分自身もいつこの世を去るのか分からない」と、差し迫った別れの時を淡々と受け入れている。
特に印象的なのは、임현식が「마지막 기록」(最後の記録)の準備を始めたということだ。自分が亡き後、残された娘たちが遺品を整理する際に悲しむ姿を想像し、生涯の思い出が詰まった日記帳や品々を自ら焼いて整理し始めたのだという。
「내가 없어지면 우리 딸들이 무슨 생각을 하며 이걸 태울까」(私がいなくなったら、娘たちはどんな思いでこれを焼くのだろう)という切実な思いから始まったこの行動は、視聴者に深い感動をもたらすことが予想される。
人生の終盤に있는임현식が伝える、ありのままの記録と語られなかった話は、2月19日午後9時10分にMBN『특종세상』で確認できる。80代の大ベテラン俳優が人生を通じて考えてきた死生観と、家族への思いやりに満ちたこのエピソードは、多くの視聴者の心を揺さぶることになるだろう。
임현식は数十年にわたり韓国ドラマの黄金期を脇役として支えてきた人物。彼の人生の総括が、どのように描かれるのかに注目が集まっている。
出典:MBN『특종세상』
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