もう、この記事を読んでいるだけで鳥肌が止まりません…!私の大好きな「財閥家の末息子(ソン・ジュンギさん主演の復讐劇)」のような、ヒリヒリするような緊張感と、人間の心の奥底にあるドロドロした感情が渦巻いていて、胸が締め付けられる思いです!女性同士の激しいぶつかり合い、そしてその裏にある悲劇を想像するだけで、もう感情が爆発しそうなくらい圧倒されてしまいました!
■ 20年ぶりの再会が招く戦慄の復讐劇!演劇『THE WASP(スズメバチ)』の衝撃
韓国の演劇界で今、大きな注目を集めている作品があります。それが、2026年セ宗(セジョン)シーズン(ソウルを代表する公的な劇場、世宗文化会館が主催する年間プログラム)の一つとして上演されている演劇『THE WASP(スズメバチ)』です。
本作は、イギリスの劇作家モガン・ロイド・マルコム(Morgan Lloyd Malcolm)の代表作で、高校時代の同級生だった二人の女性が20年ぶりに再会するところから物語が始まります。一方は裕福な暮らしを送るヘザー(헤더)、もう一方は貧困に喘ぎながら5人の子供を育てるカアルラ(카알라)。再会の場で、ヘザーはカアルラに対し、多額の報酬と引き換えに「自分の夫を殺害してほしい」という衝撃的な提案を持ちかけます。
この作品がこれほどまでに話題を呼んでいる理由は、単なるサスペンスにとどまらず、これまであまり深く掘り下げられてこなかった「女性間の暴力」と、その背景にある「社会的な階級格差」を鋭く描き出している点にあります。韓国社会においても「スプーン階級論(親の経済力によって子供の人生が決まるという考え方)」は非常に敏感なトピックですが、本作はその格差がもたらす悲劇を、2人劇という濃密な空間で見事に表現しています。
■ 貧困と暴力の連鎖に挑む俳優、ジョン・ウヨン
カアルラ役を演じるのは、これまで『チャミ(차미)』(自分を愛することをテーマにした創作ミュージカル)や『ユジンとユジン(유진과 유진)』(性暴力の傷を抱えた二人の少女の物語)など、温かく善意に満ちた作品で観客に癒やしを与えてきたジョン・ウヨン(정우연)です。
彼女にとって今回の役どころは大きな挑戦でした。カアルラは、幼少期に親から守られず、大人になっても底辺の生活から抜け出せない女性です。妊娠中でありながらタバコを吸い、金のために胎児を売るとさえ口にする、一見すると非倫理的なキャラクターです。
ジョン・ウヨンはインタビューで、「以前なら理解できなかったような状況も、アメリカのドラマ『シェイムレス(Shameless)』(格差社会の底辺を生きる一家を描いた人気シリーズ)を熱心に視聴したことで、彼女たちの置かれた環境や心情を理解する準備ができていた」と語っています。彼女は、カアルラを単なる「加害者」としてではなく、異なる世界に住む二人の間に流れる「決して交わらない平行線」の悲劇として捉え、役に魂を吹き込んでいます。
■ 復讐という名の「暴力の模倣」に走る俳優、キム・リョウォン
一方、富裕層の女性ヘザーを演じるのは、大劇場から中・小劇場まで幅広く活躍し、圧倒的な表現力を誇るキム・リョウォン(김려원)です。彼女はこれまで『リジ(리지)』(19世紀の殺人事件を元にしたロックミュージカル)や『ヘドウィグ(헤드윅)』(性別を超えた愛と自由を歌う伝説的ミュージカル)、『マリ・キュリー(마리 퀴리)』(放射能を発見した科学者の苦悩を描く作品)など、芯の強い多様な女性像を演じてきました。
キム・リョウォンは、当初スケジュールの都合で出演を断るつもりでしたが、台本の圧倒的な面白さに惹かれて出演を決意したといいます。彼女は、ヘザーが抱える「子供が持てない」という苦しみと、その原因が学生時代のカアルラによるいじめにあると信じ込む執念を深く掘り下げました。
「人は暴力を模倣する習性がある」と彼女は指摘します。ヘザーが20年もの間、受けた暴力を反芻し続け、最終的にそれを復讐という形で爆発させてしまう過程を、緻密な演技で表現しています。彼女の言葉からは、過去の傷がいかにして現在の人生を蝕み、新たな悲劇を生むのかという、人間心理の恐ろしさが伝わってきます。
■ 「加害者と被害者」を超えた、社会が生んだ悲劇
本作の舞台演出も非常に巧妙で、劇中の「ベールが剥がされる瞬間」を利用した仕掛けが観客に新鮮な衝撃を与えています。通常、暴力の構図は男性間、あるいは男女間で描かれることが多いですが、本作は出演者を女性のみに設定することで、観客の固定観念を揺さぶります。
韓国の演劇の聖地である大学路(テハンノ、ソウルにある劇場が集まる地区)では、近年、女性中心の物語や、社会問題を深く掘り下げる作品が増えていますが、『THE WASP』はその中でも、階級という断絶された壁の前で、かつての友愛さえも取り戻せなくなった二人の姿を残酷なまでに描き出しています。
二人の俳優が手を取り合い、見えない「平行線」の上で格闘しながら作り上げたこの舞台は、観客一人ひとりに「悲劇は何を食べて育つのか」という重い問いを投げかけています。
出典:https://www.womennews.co.kr/news/articleView.html?idxno=276172
過去の傷が20年経っても消えずに、復讐という形で爆発してしまうなんて…本当に心が痛みます。格差社会の残酷さと、暴力が連鎖していく様子は、今の私たちにも無関係ではない気がして深く考えさせられました。もし皆さんがヘザーの立場だったら、20年前のいじめを許すことができますか?それとも彼女のように復讐を選んでしまうでしょうか…?
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